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鎧の魔物奮闘記  作者: 晴れ甲羅
第一章 転生編
49/110

第四十八話〜薪割り中に〜

投下です!


***


挨拶の後、シーニャさんは少しマーサさんと何やら話をしてから王城へと戻った。

そして俺はというと━━━━━━━━


「ほら、もっと腰を入れて振り下ろすんだ! 腕だけで振ってたら腰を悪くするよ!」


「はいぃぃぃぃっ!」


「ダメダメ、腰が引けてるよ。台の高さは大丈夫かい?」


「はい……っ! 大丈夫ですっ!」


薪をめちゃくちゃ割っていた。 積んである薪を全部割れと言われたのだが……

薪の量が尋常じゃない、マーサさんの身長くらい積み上げられている。

これを毎日割ってるのか……


「そうだそうだ、その調子だよ、ちょっとはマシになったじゃないか。その調子で頼むよ。もちろん休憩は取ってくれて構わないからね、もし喉が渇いたら水はそこの井戸から汲んでおくれ」


「わかりました、ありがとうございます」


「終わったら厨房の方に薪を持って来ておくれ。厨房は食堂の奥にあるからよろしく頼むよ」


そういうとマーサさんは足早に店の奥へと歩いて行った。

一見つっけんどんなようだがちゃんと話すと優しい人だと言うのがわかる。

こういう姉御肌な人ってかっこいいよな……


『どうかしましたか? 早くやらないと日が暮れてしまいますよ』


「ああ、そうだな……と、そうだ。気になったことがあるんだが良いかな?」


『全然構いませんよ、いくらでも聞いてください』


それなら遠慮なく質問させてもらおう。

まずは一つ目。


「時差ってどうなってるんだ? この国に来てからなんだか体内時計がおかしかったんだよな、もう治ったけど」


『もちろんありますよ、で七千キロくらいなのでそこまでズレるわけではありません。せいぜい二時間と言った

ところですね』


ほうほう、二時間の時差……てあれ?

地球が一周四万キロでそれが二十四時間だから……


「なあシージア、もしかしてこの星って地球よりだいぶデカいんじゃないのか?」


『おっ、そのことに気がつくとは中々やりますねぇ。褒めてあげましょう』


「ああ、ありがとう」


「もっと喜んでも良いんですよ?」


「やったー、この世界を創造したお方に褒められたぞー、嬉しいなー」


まあ管理システムに乗っ取られてるんだけどな。


『ん? 今何か失礼な事を考えませんでしたか?』


「いいや? で実際どれくらいのサイズがあるんだ?」


いや絶対シージア心読んでるよな⁉︎

それかめちゃくちゃ勘が良いのか……

いつか本人? に聞いてみよう。


『して、この星のサイズでしたね。この星のサイズは円周十万キロ直径三万キロの地球以上海王星未満程の星ですね』


で、でっかい……

そんな星ともなるとそりゃあいろんな文化やら生物やら生まれる訳だ……


『海洋面積は表面積の五〇パーセントと地球より割合は少ないですが面積自体は比べ物にならないほど大きいですからね。いろんな生物が生息していますよ』


「そ、そうなんだな。じゃ、じゃあ俺は薪割りに戻ることにするよ」


『あら、もう質問というのは良いんですか?』


「ああ……なんだか急にスケールがデカすぎて想像がついていかなくてだな……」


大きすぎる物っていうのはやっぱり全然想像が湧かないな。

俺なんて東京スカイツリーでも実感が湧かないのに地球より大きい星なんて……

大人しく薪割りしとこ……


『あれ、なんだかフォームがいい感じですね』


「ああ、なんだか俺は細かいことを気にしすぎてたのかもしれないと思ったんだよ」


この星という大自然の前には一つの生命など儚い塵芥に同じなのだ。

ならば些末なことには囚われずに生きようではないか。


……あれ、おかしいな、なんだか厨二チックになってしまったぞ。


まあそういう年齢だし仕方ないよな。

うん、これは仕方ない事なんだ。


***


と、そんな事をしているといつの間にか薪もほとんど割り終わっていた。

やはり単純作業は会話や考え事をしながらするのが一番だということだろうか。


「よいしょっと」


台木に斧を立てかけ、薪を一箇所に集める。

薪を抱えると水分が飛んでいるからだろうか、意外にも軽かった。

だが嵩張るので全部は流石に持てない。


俺が持てたのは五分の一ほどだ。


「おっとっと」


足元に気をつけながら厨房へと向かう。

元来た廊下を遡り、食堂へと到着したところで、


「お、割り終わったのかい。意外と早かったね。じゃあこっちに持って来ておくれ」


マーサさんが手招きしていた。

案内されるままに厨房の中に入ると、


「ここに薪を置いとくれ。ここが薪置き場だから次からはここに割った薪をよろしくたのむよ」


「はい、わかりました!」


「うん返事がしっかりしてるのはいいことだ……じゃあお疲れのところ悪いんだが、アンナと一緒に買い出しに行ってやくれないかい?」


「はい、全然大丈夫です。アンナちゃんはどこに?」


これはアンナちゃんと親睦を深めるチャンスかもしれないな。


「ああ、ちょっと待ってな」


そうマーサさんは言うと二階の方へと上がって行った。

地味に薪割りのせいで腰に来てるがまあ大丈夫だろう。



それにしても買い出しか、この世界の食生活には興味があったので楽しみなところだ。

シーニャさんのミートパイから察するにヨーロッパのような感じなのだろうか。

シージアに聞けば一発なのだがここはやはり自分の目で見るのが良いだろう。






















いかがだったでしょうか?

最近モチベーションが湧いて来たので投稿ペースを上げようと思います!

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