第四十六話〜シリアスモード〜
投下です
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現在シーニャさんと
「さて、市場に着きましたよ。どうです、中々に活気があるでしょう? この市場はドゥリットル市場と言って近隣諸国との交易の要ともなっている場所です、その規模はこの大陸でも指折りですね」
と、少し自慢げにシーニャさん。
やはり自分の国の事を語るのは何かしらの誇らしいものがあるのだろう。
「おお……こりゃ凄いですね」
確かにこれは凄い。
ここまで活気と規模のある市場は中々地球でもお目にかかれない、シーニャさんが誇らしげにするのも納得できる。
「ここで目的も無くブラブラ冷やかして回るのも楽しいのですが、今日はそこまで時間に余裕がある訳でもないのでまたの機会にしましょう」
あら残念、でもまあ仕方ないか。
今日はこの市場を目的に来た訳ではないのだ。
「そういえばその宿屋さんの名前はなんて言うんですか?」
「ああ、そういえば言っていませんでしたね。今から向かう宿屋の名前は“旅の揺り籠亭”です。普段は略して“揺籠亭“と呼ぶことが多いですね」
ほう、“旅の揺り籠亭“か、それっぽくてなんだかテンションが上がる。
やっぱりこういうネーミングがこういう世界観にはぴったりだと思うんだよな。
「ちなみに揺り籠亭はその名の通り、観光客を主な対象とする宿屋ですね。働いていて飽きないと思いますよ」
「それは楽しみです」
『中々に面白そうな宿屋ですね、“旅の揺り籠亭“ですか。しばらくはここで働きながら身体を休めましょうか。まだ聖剣の毒も抜け切っていないですしね』
(ああ、そうだな。それが良い)
実際こうやって歩いているだけでも身体が動かしづらい、かなり強力な聖剣だったようだ。
それにしてもまさかここまで後を引くとは思ってもみなかったぜ。
結構いやらしい感じの能力だな。
聖剣というよりかは魔剣みたいなイメージだな。
『あ、そういえば一つ言い忘れてたことがありました』
ん? 言い忘れてた事?
もう、しっかりしてくれよな、でも忘れるくらいなら大したことではないのだろう。
そうたかを括っていただけに、シージアから告げられた言葉は俺にとって衝撃的な物だった。
『この国の神はやっぱり黒でした。しかも上層部が殆ど全員洗脳済みですね。洗脳されていないのは法皇さんと側近のヴァンさんと魔法耐性の強い数人だけです、残りは貴方を襲った時のシュンヤくんみたいになってますね』
(なんだって⁉︎ それじゃあこんなに悠長にしている場合じゃないんじゃ無いのか⁉︎ 早くこの国から離れないと!)
まずい、このタイミングでシュンヤみたいに洗脳された刺客や使徒を送られると殺られる可能性が高い。
早く武器を手に入れて、輝夜を呼び戻して━━━━━━━
『あー、落ち着いて下さい! ほら、シリアスモード切って!』
「どうかしましたか?」
『シーニャさんも驚いてるじゃないですか、誤魔化して下さい!』
「いや、大丈夫です。慣れない石畳なので少し躓いてしまいました、お恥ずかしい」
慌てて誤魔化す、シーニャさんは、「気をつけて下さいね、病み上がりなんですから」とだけ言うとそのまま歩みを再開する。
危なかった……怪しまれはしたがなんとか誤魔化せたようだ。
(で、シージア。どうして大丈夫なんだ?)
『前にも話した通り、ジャミング機能があるでしょう?』
あっ……そうだった。
もう半年以上前の事だったから完全に忘れていた。
『ですが輝夜ちゃんが本格的に活動したら危ないですね。例えばこの国に転移してきた瞬間、矢を防いでいたでしょう? あの時、輝夜ちゃんは身体強化を使ったので探知されかけました』
かなり危なかったんですよ、とシージア。
そうだったのか……
『だから輝夜ちゃんにはじっとして貰っているという訳です』
だから植物園でじっとしていたんだな、納得だ。
と、そんな事を話していると、
「到着しました、ここが“旅の揺り籠亭“です!」
どうやら目的地の到着したようだ。
この頃投稿が遅れてばかりですいません……
まとまった時間が中々取れないので改稿ばかりになるかもしれません
なので次回投稿日は未定とさせて頂きます
PS:絶対にエタらないです




