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鎧の魔物奮闘記  作者: 晴れ甲羅
第一章 転生編
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第四話〜教えて、シージア先生!〜

第四話です。

すこしボリューム少なめかもしれません……


『ではまず魔物とは何かを説明していきましょう』



「はい、よろしくお願いします」



『では、説明をはじめますね。まず魔物と言うものは基本的に地球の生物と同じ生物がこの世界で進化した姿となっています。なので、大抵の魔物でも元を辿ればただの動物なのです。と、言いたい所ですがよく分からない進化を遂げた魔物も多数存在しますね』


分かりました。


「じゃあシージア先生、さっき戦ったガルムは元は狼なんですか?」


『はい、そうなりますね。後、分かりやすい幾つか例を挙げるとすればドラゴンやワイバーンは爬虫類が元になっています。アラクネやベルゼブブは昆虫が元になっていますね。よく分からない物の例としてはグリフォンとかですね』


ならペガサスは馬だな。


「そういえば魔物に魔力は絶対に必要なんですか?」



『それがですね、案外そうでも無いんですよ。元の動物に近い姿をしている魔物程魔力が無くても生きていけるんですよ。』



「じゃあ姿がかけ離れていたり身体が極端に大きいな魔物は魔力がないとどうなるんですか?」


まさか…


『例えば巨大なドラゴンが居るとすると魔力で肉体を強化しているので、魔力がなくなると……』


まさか……


『自重で潰れます』



「先生。なんだか虚しいです」



『そうですね所謂、残念な生き━━━━』


ヤバイ!先生を止めなければ!


「先生それはだめです!」



『どうしたんですか⁉︎急にそんな大声出して……』



「もしかしたら色々と引っかかるかもしれないじゃないですか…」



『?まあいいでしょう。では本題に行きましょう、準備はいいですか?』



「オーケーです」



『魔物というのは殆どが何かしらの能力を持っています。例えばドラゴンでは炎を吐くといったいった具合ですね』



「先生!」



『どうしました?』



「さっきからドラゴンが多くないですか?」



『べ、別にいいじゃないですか。好きなんですよ…ドラゴン』


へぇー


「まぁ良いですけど鎧の魔物の能力ってなんなんですか?早く説明して下さい」



『貴方が言ったんですよ?まぁ良いです、鎧の魔物の能力は金属をある程度変形させることが出来ます』


中々強そうな能力だな


「何のためにあるんだ?」



『チョット考えたらすぐ分かるじゃないですか。自分で考えるのも学習ですよ』



「えー、面倒臭いなー」



『何か文句でもあるんですか?』


ヒエッ⁉︎


「無いです、すいません、調子のりました」



『分かれば宜しい。で、何の為の能力だと思いますか?』


うーん…


「やっぱり攻撃ですか?」



『まぁ…半分正解ですかね。正解は鎧をつくるための能力です』



「それだと不正解じゃ無いんですか?」



『よく考えて下さい、金属を変形させられるんですよ?』


金属、変形、うーん……

分かったぞ!


「武器を作り出せるという事ですね!」



『正解です!頑張りましたね。では早速練習に取りかかりましょう!』



「チョット早く無いですか?」


もっとこうなんか無いのか?


『実践練習が大切なんですよ。そんなに危険な物でも無いですし』



「分かりましたよ。で、どうやってやるんですか?」



『まずは貴方の鎧の破片を持って見て下さい』


えーっとどこにやったっけな……


「あったあった。で、先生その次はどうすればいいんですか?」



『その破片に魔力を込めて下さい』


え?


「そう言われても良く分からないんですが…」



『あ、ごめんなさい……』


やっぱりこう、丹田の辺りに意識を集中するとかなのかな?


『魔力はですね、んー…なんと言いますかね、説明が難しいですね…地球人に血流を感じろと言っている様な物ですしねぇ…』


中々上手くいきそうにない雰囲気だな…


『うーん、しかたないですね…あの方法を使うしかないですね』


なんかめっちゃ不安なんだけど⁉︎


『かなり痛いですけど我慢してくださいね。3、2、━━━━』



「ちょっと待って!一体何をする気なんだ⁉︎」



『何ってあれですよ、無理やり体内の魔力を循環させて魔力を認識させようとしただけですよ?』



「今、かなり痛いって言ってたよな⁉︎嫌なんですけど!」



『男の子なんだから根性出して下さい!』



「わ、分かったよ。けど、痛いって言うけど具体的にはどれ位の痛みなんだ?」



『いつの間にかタメ口に戻ってますね…まぁいいでしょう。痛みはですね、個人差がかなり大きくてですね、痛くない人はチョット打ち身になった位ですし、本当に酷い人は全身を信じられない程の痛みと不快感が襲うそうです』



「え、怖いんですけど?」



『でも、やらないと能力を使える様になるのが大分遅れるとおもいますよ』


そうだな…いっちょやるか!


「頼んだぞ、シージア」



『任せて下さい、じゃあ行きますよ…3、2、1、はい!』


お…あんまり痛く無……


「痛ってえぇぇぇぇぇ⁉︎」


ヤバイ、信じられないぐらい痛い!

思わず身体が硬直し、地面を転がり回る程痛い!


「ガァアアアァァ⁉︎」


突然痛みが増した。

ヤバイ!もっと痛くなってきた!もう声も出ない……

そこで俺の意識は途絶えた。



**********************



『おーい、起きて下さい!』


ん…?シージアの声が聞こえるぞ…

そう思いつつ起き上がろうとして…


「ぐっ、全身が痛い…」


全身がズキズキする…


『気絶する位だったんですから相当痛かったんですね。ですが魔力を感じられませんか?なんかこう血流の他に流れている物を感じませんか?』


どれどれ?


「お、なんか感じるぞ!これが魔力か!」


中々不思議な感覚だな…


『じゃあその鎧の破片を持ってください』



「こうか?」



『そうです、そしてそこに右手の指先を当ててそこに魔力を集中させて下さい』


指先に魔力を……


「お!ちょっとずつだけど破片が曲がってきたぞ!」


なんかこうグニャって。


『中々良い感じですね。じゃあその破片をその鎧の欠損部分に当てて溶接するようなイメージでやってみて下さい』


肩に当てて溶接…


「こんな感じかな?」



『お、上手にくっ付きましたね。これも慣れたら手を使わなくても変形させられる様になるのでそこを目指して頑張りましょう!』



「これで鎧は直ったけど武器がないな…どうする?」



『なら、次は金属を探しにいきましょう!この小屋の中にもあるかもしれませんよ』



「そうだな、じゃあ探すとするか!」


そう意気込みながら立ち上がろうとして……


「痛てて…」



『ププッ・・・まるでお爺さんみたいですね』



「仕方ないだろ!本当に痛いんだから……」




どうだったでしょうか?

誤字や気になる表現等ありましたらご連絡下さいね!

感想や評価お待ちしております!

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[良い点] リビングアーマーへの転生は目新しい。 鎧が錆びていてボロボロだったり、不用意に捨てた内臓からピンチに陥るのもリアリティがある。 これからの展開が楽しみ。 [気になる点] あらすじをもう少し…
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