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鎧の魔物奮闘記  作者: 晴れ甲羅
第一章 転生編
34/110

第三十〜法王〜

少し遅れてしまいましたが投下です!


***


「私がナルタ神聖王国、第二十二代法王アルベルタル・ナルタ・ラジャヴィアです。お久しぶりですね、シュンヤ」


そう言って挨拶する美少女、そこにはそこはかとない威厳があった。

それにしても言い難い名前だな……


「はい、ただいま戻りました。こちらはアキト、私の友人です」


「アキト、ですか、よろしくお願いしますね」


そう言って微笑みかけてくる王様、初対面かつ身分の低い俺にこの軟らかな対応、なんだか胡散臭さを感じるぞ?

言うなれば最初期のシージアのような胡散臭さだな……


『今、失礼な事を考えませんでしたか?』


(か、考えてないけど?)


『そうですか……なら良いですけど』


シージアって絶対に心とか読めるよな……


そんな事を考えている間にもシュンヤと王女は会話を続けて行く。


「ではシュンヤ、貴方をここに召喚した理由についてお話ししましょう、では他の皆さんはこの部屋から出て行ってください、少し内密な話もありますのでね」


そう王女が言うと、部屋から掃けて行く人々、俺がどうしたものかと迷った末に一緒に出て行こうとするとシュンヤが俺の事を呼び止めて来た。


その様子をみた王女がシュンヤに声をかける。


「シュンヤはその一緒に転移して来た友人を気に入っているのですね」


「はい」


「友達が増えるのは良い事です」


そう言って頷く王女、なんだこの妙な距離感は……


そうしてこの部屋に居るのは俺、シュンヤ、王女、玉座の脇に侍っている二人の騎士の合計五人となった。


「ではヴァン、出て来なさい」


そう言うと王女の足元からトプンッ、と波紋を立てて黒髪で、銀縁メガネをかけた執事服を着た男性が出て来た。


それにしてもヴァンか……なんか吸血鬼っぽい感じだな、偏見だけどな。


「あれ、驚かないのですね」


ここら辺とかホラ、めっちゃシージアに似てるじゃないか。


「驚くことには慣れていますので……」


「あ、ちなみに彼は吸血鬼ですよ」


ヴァンさん、マジで吸血鬼だったのか。


「これで驚かないとは中々に稀有な体験をして来たと見えますね」


「はい、かなり色々な事を体験して来たという自覚はあります」


うん、本当にいろんな事があったなぁ……


「ふふふ、それは気になりますね。ですがそれはまたの機会に……そういえばシュンヤ、あの魔物の件はどうなったのですか?」


ギクッ


「それは……解決しました。その道中で彼に出会ったのです」


「そうなんですね」


「はい、彼は気が利いて優しい大切な友人です」


ありがとうシュンヤ……!

あんまり嘘をつくのに慣れてないのか、微妙に違和感があるが気にしないでおこう。


「ではヴァン、説明してください」


そう言うとヴァンさんが進み出て来た。


「ヴァンです、どうぞお見知り置きを」


「こちらこそよろしくお願いします」


ヴァンさんが手を差し出して来たので握り返す。

意外とゴツいな、少なくとも戦闘の素人というわけではなさそうだ。

まあ俺もそんな事を偉そうに言える程の戦闘経験を積んでいるわけでもないんだがな。


「では説明させていただきます」


そういうとどこから出したのか地図が描かれた机を取り出し、これまたどこから取り出したのかその上に駒を並べていく。


「では説明を始めましょう」


***


「我が国は昨年から隣国のアスナタ王国と戦争をしています。元とは言えばあちらから仕掛けて来た戦争ですが、こちらも黙って侵略される訳にはいきません、なので反撃をしたという訳です、ここまではシュンヤさんも知っているでしょう」


「はい」


「ですが最近、敵の動きが妙なんですよ、あちらから仕掛けてくるという事がここ三日ほど続いているのです。これが何を意味するかは分かっていませんがこの好機をみすみす逃すという手はありません」


「何故攻め込んでこないかのの予想はついてるんですか?」


そうシュンヤが聞く。

それもそうだ、罠の可能性も大いにあるのだからそう簡単に攻め込む訳にはいかないだろう。


「はい、おそらく兵站が持たなかったのでしょう。だから要塞都市に篭っている……と言った具合でしょう」


「敵は要塞都市に篭っているんですか⁉︎それなら相当な犠牲が出るんじゃ……?」


そうシュンヤが叫ぶが俺からすると全くもってなんおことかわからない。


『要塞都市というのは国境沿いにある一連の要塞線とその後方の都市の事を指します、パッとマップでみた感じではあまりにも動きが無さ過ぎます。ですが物資も何も無いところを見ると恐らく撤退したのでしょう。何故かは皆目見当がつきませんけどね……』


すると俺の怪訝な雰囲気が伝わったのかシージアが説明してくれた。

気が利いていて助かる。


(これってシュンヤに言っても良いかな?)


『言っても良いですが今この場で言うべきでは無いでしょうね。ここには王女様やヴァン侯爵もいますし、ここでそんな事を言っても信用に足る証拠がありません。もう少し証拠を揃えてからの方が良いでしょうね』


(確かにそうだな)


「ああ、要塞都市を攻め落とすために総攻撃を行おうと思う。だからシュンヤを呼び戻したという訳だ」


「わかりました……偵察は行わないんですか?」


「偵察を行なってはいるんですが何一つとして情報を掴めないんですよ。我々を追い返そうともしなければ、まず物音一つ聞こえてこない、これは一体どうしたことかと我々も頭を悩ませているのですよ」


そう言って首を振るヴァンさん。

何一つ掴めない、か。

そりゃそうだ、要塞都市は空なんだからな……


「じゃあ攻撃はいつするんですか?情報が掴めないとどうにもこうにもならないですよね?」


「いや、ここはそのまま攻撃しよう、という結論を軍部が出しました。正直に言うと私はあまり賛成では無いんですけどね……」


そりゃそうだ、普通はもっと慎重になるだろう。


「今日のところはこれまでとしましょう。法王様もお時間が押されて来ていますからね」


ヴァンがそう言い、それにシュンヤも王女様も同意して会議は終わった。


後で要塞都市は空だって事ををシュンヤに伝えないとな……

他の人を説得するためには証拠や信用できる情報を集めないとな、後でシュンヤに相談してみよう。


遅れてしまい申し訳ありません……

この連休中に連続投稿したいのですがいかんせん家の方で用事があってあまり執筆に時間を割けそうにありません……orz

次回投稿は九月二十二日とさせていただきます!

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