第二十一話〜決戦前夜〜
投下です!
早めに出来上がったので投下します!
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木ガスを作ってから四ヶ月、ついにシージアの遠くを見る事ができる能力の効力半径に転生者達の姿を確認する事が出来た。
そう、「転生者達」だ。転生者は一人ではなく五人組だったのだ。
別にその事自体は想定していた事だし問題は特に無い。
無いのだが……奴らは転生者以外のメンバーが全員女性なのだッ!
いわゆる「ハーレム」いうやつだ。
正直、とっても羨ましい。
だってみんな別嬪さんなんだもの。
一人はエルフのお姉さんだ。
触手に絡めとられてるイメージがあるあのエルフだ。
しかもエルフのくせに巨乳だ。
大事なことだからもう一度言うが「エルフで巨乳」だ。
素晴らしいね。
シージアによるとこの世界にもエルフはいるそうだ、と言うかシージアが趣味で作ったとかなんとか。
良い趣味してるね。
使う武器は長弓を使っているようだ、まあ俺にも輝夜にも弓は効果が薄い、と言うかほとんどないけどな。
遠距離系統なので早めに戦闘不能にしておきたい。
こんな美女と戦うなんて気が進まんな……
二人目は神官みたいな服装をしている長い茶髪が印象的なお姉さんだ。
包容力のありそうな巨乳のお姉さんだ。
また巨乳だ。
それは良いとしてだな、武器だ。
武器は一応錫杖を装備しているもののヒーラーと言った感じで特に戦闘能力は高くなさそうだ。
だがヒーラーなので早めに戦闘不能にしておきたいものだ。
繰り返しになるがこんな美女と戦いたくない……
三人目はゴスロリファッションの幼女だ……幼女?
戦闘に幼女をお連れてくるか普通?
などと考えていたらシージアが教えてくれた。
なんでもあの幼女は人間ではないそうだ、纏っている魔力が人間のものではないらしい。
俺には全然わからん、と思っていたが魔力視も組み合わせたらすぐにわかった。
なんと言うか魔力が粘り気を帯びたような雰囲気なのだ。
何気に転生者より魔力量だけで言えば多そうだ。
ここは輝夜にお願いするとしよう。
四人目はケモ耳幼女だ。
なんでこんなところに幼女が……この子も人外かな。
なんて思っていたが普通の獣人のようだ。
しかも戦闘能力が高いわけでもない犬の獣人だ。
めっちゃモフモフだ。
武器は特になさそうだ。
なぜ連れて来ているのかシージアに分かるか聞いたが『ハーレムメンバーだからですかね?』との事だった。
うーん、謎だ。
そして肝心の転生者だコイツがまた気障なやつで戦闘の前だと言うのに緊張感の欠片も無い。
武器は日本刀チックなものだ、切れ味が尋常じゃなく良かった。
襲いかかる魔物が縦に真っ二つになるのを見てビビったのは秘密だ。
スキルは観察している時に魔物が襲い掛かった時に使ったものだけでも二つある。
一つ目は空間収納
転生の定番みたいな能力だな。
これがあるから持久戦に持ち込むのは不利だろう。
二つ目はスキルテイク
この世界にはスキルがあったりなかったりするらしくある人はない人に比べて優遇されるようだ。
だが経験が育ちにくいので「あったら便利」程度にしか見られていないようだ。
シージアは戦闘時の違和感からこれを見つけたようだ、よくわからなかったから聞くと『動きの速度に妙なムラがある』だそうだ。
さすがは創造主。
俺はスキルをもっていないので関係ないがな。
相手も強いがこちらも対策はしてある。
訓練もしたし鎧の強化もした、それに罠だって過剰なほど仕掛けておいた。
罠を仕掛けた場所にはマップ上でマーカーをつけておいたのであとで回収することはできるだろう。
輝夜が脱皮で落とした金属は主に魔力と結合したタングステンと鉄だった。
シージアによると輝夜の装甲は主にタングステンで出来ていて、甲羅の一番ぶ厚い所で三十センチ以上あるそうだ。
しかも表面は鉄で覆われており、衝撃を吸収するとかなんとか。
甲羅の表面に生えている毛は出したり引っ込めたりできるようだ。
うーん、謎だな。
輝夜にも戦ってもらう可能性が出て来たから、強くなってもらおうとして餌を与え始めたら土も食べまくっていたから恐らくそこで地中の細かい金属や鉱物などの成分を吸収していたのだろう。
訓練は主に、盾と棍棒を持って自由に動けるようにした。
武器や防具に振り回されているようじゃどうにもならないからな。
棍棒は長さ二メートル五十センチ、太さ四センチほどの総タングステン製で先端には鋲をつけて攻撃力を高めている。
ちなみに重さは約六十キロ、日本の中学三年生の標準体重くらいある。
これは勢いを殺さないよう、流れるように連続攻撃を仕掛けるのが攻撃のミソだそうだ。
盾は厚さ二センチ、縦二メートル、幅一メートルのこれまた総タングステン製でタワーシールド型だ。
重さは約八十キロ、こんなので殴られたらひとたまりもないだろう。
まず当たる気がしないけどな!
ちなみに鎧の重量は約百八十キロ、中身が百二十キロあるので棍棒や盾も含めると重量は四百五十キロを超える重さだ。
このまま歩けば地面に沈み込んでしまうので足の裏を大きくしておいた。
決め手となるガスは罠として設置しておいた。
大量に作ったのであまりは容器に入れて奪われないためにも俺が持っている。
後は奴らがこの森に来るのを待つのみだ。
次回からやっと対転生者戦が始まります!
構想自体はもっと前から出来上がっていたのですが如何せん書くのが遅くてですね……
ですが!
やっと書けます!
作者もテンションが上がります!
なので明日も投稿します!
『あれ?私の出番は?』
 




