レベルアップ
(新章突入だけど、たぶんしばらくはのんびり進行かなと。
あと報酬のDPあたりとかあんまり確認できてなかったのであとで書き直すかもと)
さて、ダンジョンバトルも終わって俺達はゴレーヌ村に戻ってきた。
そんなわけで、報酬について整理するとしよう。
えーっと、まずハクさんから貰ったDPのあまりが7万DPくらい。
ダンジョンバトルでは結局俺達のDPは使わなかったからな。
で、ハクさんからの報酬としてはあとミカンが部下になった。ついでに564番コアがミカンの使いっ走りになってたが、これは別にどうでもいいか。
連絡手段も無いしなぁ。アイディが『父』への要望に出した「メッセージをやり取りするシステム」が俺達にも使えることに期待しよう。
次に、『父』から貰ったご褒美の神の寝具2つ。
『神の毛布』と『神の目覚まし』……これで俺達が所持する神の寝具は『神の掛布団』と合わせて3つ。
さらに枕と敷布団はツィーア領主のお嬢様マイオドール、残念エルフのシキナが管理しているとかで所在も分からなくもない。ナイトキャップとパジャマは手付かずだ。
そしてオマケのボスモンスタースポーン。なんと2つだ。これはオリハルコンゴーレム作って複製するのが捗りそうだ。ふっふっふ……! でもまずは小型のから作ってどれくらい時間かかるか確かめてみないとな。オリ(ハルコン)キャラなのでこれは復活までに100年かかります、その間使用不可、とか言われたら困る。
あとダンジョンコアだが、これはまだ使わないでとっておこうと思う。
具体的には、今ある【超変身】のレベルをダミーコアで上げ切ってから、新しいスキル覚えるのが確定になってから使うのが良いと思う。
ダミーコアでは新スキルは覚えないで既存スキルの経験値になるだけらしいからな。
……ロクコのハグ権? そういえばそんなのもありましたね。
*
さて。そんなわけで俺はダンジョンの奥、闘技場エリアの真ん中にやってきた。
ここなら【超変身】の実験をするのに丁度いいだろう。気が向いた時にすぐ検証しておかないと忘れるからな。
「というわけで、ダミーコア2つっと」
1万DPを使いダミーコアを2つ入手。早速オリハルコンの剣(去年もらったやつ。一部削って素材として使用済み)で斬り捨てた。
……そう言えばだいぶ前、ロクコがガチャで紫色のダミーコアを手に入れてたな。あれでもよかったか。来年はそうしよう、覚えてたら。
というか、なんで紫だったんだろうかアレ。普通は白いよな? ……もしかしてダミーコアじゃないとかないよな? うん、怖いからこのまま【収納】に入れっぱなしにして時間止めとこ。
あ、リンからもらったグラヴィティボムも入れっぱだったわ……発動キーワード何だっけ……「丸い皿」? いや「黒い皿」? 「赤いサバ」……サバはないか。今度試しにひとつ使って確認しておこう。
ちなみに今回報酬でもらったダンジョンコアも【収納】に入れてある。神の寝具、目覚まし時計もだ。ついでに今使ったオリハルコンの剣も【収納】に戻しておく。
……うん、俺の【収納】がどんどん危険物の宝庫……パンドラボックス? になってる気がするけど、まぁいいか。
と、そんなことを考えていたが、無事に【超変身】のレベルは上がった。
精神汚染は感じない、OK。といっても自分じゃ分からんもんかもしれんけど。
……Lv5か。ダミーコア1つでLvが1確定で上がるのか、それとも今後1個じゃ足りなくなったりするのかは分からんが、とりあえずLvが2上がった。最大Lvはいくつだろうな。
効果は――うん、頭の中に思い浮かぶ。折角だからLv3までの効果と合わせておさらいしてみよう。
【超変身】の効果
・24時間中にLv回(Lv5なら5回)、思い描いたモノに変身することができる
・Lv1効果:実在する何かの姿に変身できる
・Lv2効果:変身したモノの能力を一部模倣できる
・Lv3効果:72時間に1回、変身した状態で死亡しても変身を解除して復活
・Lv4効果:過去に実在していたモノに変身できる。(New!)
・Lv5効果:変身後の制限緩和。固有の能力が使えるようになる。(New!)
はいこれ。
まず今まで1日3回だったのが1日5回変身できるようになった。
これはいい。そのまま回数が増えただけだ。次行ってみよう。
Lv4効果で過去に実在していたものに変身できるというのが追加された。今までは何か実在しているものでなければ変身できなかった。
これは例えばロクコに変身する場合を考えると分かりやすい。今までは変身元のロクコが大ロクコの時はロリロクコに変身できなかった。これは世界のどこにもロリロクコが存在しなかったからだと思われる。が、今後は変身できるというわけだ。
ただしこれは無制限ではなさそうだ。例えば、『燃やされる前の手紙』に変身するためには、俺がその燃やされる前の手紙を認識したことがないと変身できなさそうだ。
……今まで変身できたのも、ちらっとでも見たことがあるものとかに限られてたもんな。
無条件で『若い時の〇〇』とか『朽ちた石板の当時の姿』とかに変身できたりすれば、それはそれで使い道がありそうだったんだがなぁ……
で、Lv5効果。これはLv2効果を強化した感じだ。
具体的にはガーゴイルに変身した時に空を飛べないのがLv2での効果。飛べるのがLv5の効果だ。あいつら、羽は飾りで【飛行】スキルで飛んでるからな。
今までは変身後はろくに戦えなかったからなぁ……弱い魔法スキルが使える程度だったりしたし。Lv2で『一部模倣できる』とか書いてあったけど、これ『俺が元々持ってるスキルで頑張ったら再現できるものは使えるよ、でも上限あるよ』という意味だったから。
俺が自分に変身しても地属性中級魔法スキルの【クリエイトゴーレム】を使えなかった時点で上限の低さもお察しなところだ。
そんなわけで姿を真似るだけしかできなかったような【超変身】だが、スキルで空を飛ぶようなモンスターに変身すれば俺も空を飛べるようになるというわけだ。
ただし、劣化状態であるというか、「一応使える」レベルで。
例えるなら、『自転車を買ってもらったけど一度も練習してないから乗れない状態』といった感じが近いだろう。経験や感覚まではコピーできないということだ。
空を自由に飛びたければ練習しろということだ。やれやれ面倒な。
でも、ちょっと試してみた結果、自分に変身した状態で【クリエイトゴーレム】が使えるようになってたので、中級魔法までは使えるように緩和されたのだろう。
時空属性上級魔法の【転移】は使えなかったから、中級が限度だと思う。
というか初級とか中級とか誰がどう区分してるんだろコレ……謎だ。魔力消費量とか?
「ケーマ! こんなところに居たのね」
「ん? なんだロクコか。どうかしたのか?」
と、ロクコが闘技場エリアにやってきた。
「ウォズマ副村長が探してたわよ、帰ってきてたなら早く顔を出してくれって慌ててたわ」
あれ、そういえばまだ帰ってきた報告してなかったっけ。
村もいたって平和だったしレイ達の報告でも別段問題があるようには思えなかったのだが、なにか火急の用事でもあったんだろうか。
「さっき気が付いたんだけど、村ができてたのよ。それの話じゃない?」
「は? 村ならとっくにできてるだろ、何を今更……」
「あいや、ちがくて」
「うん?」
ロクコがマップを見せてきた。
するとそこには、確かに村と呼べるほどの集落があったのだ。――ツィーア山を挟んだ、トンネルの向こう側に。
(記念すべき365話目です!
そして書籍化作業、この連休が勝負所だな……
……
…………
楽器創りたい(ボソッ)
いやその、ウダーって楽器があるのを初めて知りまして、これがアリなら片手で伴奏するだけのMIDIデバイスな楽器もアリなんじゃなかろうかと。
例えば入力は鍵盤3,4個程度で、全体がレバーになってて、レバーの位置でコードやオクターブが指定できるとかさ?
そうすれば左手は演奏が簡単になるから、あと右手でメロディー適当にやるだけで素敵に演奏できるんじゃないかなってもう妄想が止まらなくてさ、うん。
……単純にスイッチ縦横に並べて、横でコードになってるとかでもありかな? これなら自作キーボードみたいな感じで作れそうってあぁぁあぁ書籍化作業で忙しいのにぃ!)