はじめのはじめのだいいっぽ(3)
忙しくて更新が遅れてしまい申し訳ございませんでした。
まだ、少し忙しいのですが、書き溜めしていたものを少しづつ出して行こうと思います
僕も手伝うと行ったんだけど主役が手伝ってどうするんだと言う高唱の言葉にそれもそうかと思い僕は、街を懐かしむために散歩に行くことにした。
マスターのお店は町の商店街の南を抜けたところにある
とりあえず商店街をまっすぐ歩いてみることにした
「それにしてもこの街あんまり変わらないなぁ」
人も街並みも空も全部が昔のままだ。
久しぶりに訪れた僕を包み込んでくれるようなとても暖かい
安心するし落ち着く町全体が《お帰り》って言ってくれてるみたいだ
その商店街を北にずぅっと行くと突き当りに神社がある。
そこで初めて僕ら3人は初めて出会ったんだ。
「久しぶりに、この神社のぞいて行こうかな。」
っと石段に足をかけたときどこからか聞こえてきた女の人の歌声。
「この歌知ってるような知らないような…」
きれいなほそく透きとおる、それでいてはっきりとした歌声、
しばらく足を止めて聞きほれてしまった。
どれくらいの時間がたっただろう、僕はすっかり石段に腰かけてしまっていた
歌が盤にさしかかった時、ふとどんな人が歌っているのか気になった僕は、すっと腰を持ち上げて神社の石段を登って行った。登り切ったと同時に歌が終わった。
パチパチパチパチパチパチ
自然と拍手がこぼれ出ていた。
歌を歌っていた女の人はびっくりしたような顔でこっちを見ていたがしばらくすると
「どうも、ありがとうございます。」
少し照れくさそうにしていた。
びっくりすることにその人の地声なのだろうか?
とてつもなくかわいい、ここにマスターがいたなら「や、や、や、やばいぃぃぃぃリアルろり声萌える!!」っと発狂するとおもう。
髪は栗色のショートボブ、例えるなら守ってあげたくなる感じの雰囲気の女の子、とても歌声からはまったくと言っていいほど創造できなかったむしろその逆だった。
「さっき、歌っていたのってあなたですよね?」
確認せずにはいられなかった。
「はい、そうですけど…」
女の人は不思議そうに首をかしげている
「いや、ちょっと歌声とのぎゃっぷがあったので…」
「そうですか?」
自分ではわかってないのか…
「そのー桐谷さんですよね?」
「えっ!?そ、そうだけど何で僕の名前を知ってるの??」
「わたしは菊池 詠、マスターから聞いてませんか?わたしも今日からマスターのところでお世話になります、よろしくお願いします。」
あぁーマスターがなんか言ってたような言ってなかったような
「ってことは君がもう一人の…こちらこそよろしくおねがいします。でも、どうして僕が桐谷だってわかったんですか?」
「うさちゃんからを見せてもらって…」
「絵奈に?あいつ僕の写真持ってないはずだけど…」
「写真じゃないです絵です。うさちゃん、とっても上手なんですよ!」
へー絵奈にそんな特技があったんだ、知らなかった
「うさちゃんとはこっちに来る前からネットで知り合ってたんです…だから…」
「ネット??というとミコミコ動画とか?wetubeとか?」
ミコミコ動画とwetubeというのは数年流行りだした、無料動画投稿サイトで自分の好きな分野とか特化してる部分をいろんな人に見てもらうツールとして使われている。
最近は登録していない人がいないというくらい、幅広い年代から利用されている大型サイトののことである。
「そうです、私、ミコミコ動画で歌い手やってるんです。」
「そうなんですか!?すごいなーこんな身近に歌い手さんがいるなんて…」
歌い手というのはミコミコ動画に歌をアップロードしている人の総称で有名な人はCD1000万部とか売れてるらしい。
「そこでうさちゃんとは仲良くなって自分の動画につける絵を描いてもらったりとかしてるんです。」
そうかー絵奈もミコミコ動画やってなんて知らなかったなー
っと大きな音楽が聞こえてきた。6時を知らせる時計塔の鐘だ…
「そろそろ時間ですね、戻りましょうか。桐谷さん」
僕らはその音楽を聴きながらアパートに戻ることにした。