第15話
第15話 : 頭から :
お嬢様:そう…ならいいわ
メイド:ちょっと、外の空気吸ってきますね、
〜スタ…スタ…スタ…スタ…〜
〜スッ…スッ…ガチャッ……キィ…ガチャッ……〜
メイド:ふむ…お風呂…2人でお風呂…
そうですか…ふぅ…
〜一通り気持ちを落ち着かせた後、ふと思い立ち散歩をすることにした〜
〜コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、〜
メイド:ふぅ、夜風が気持ちいいですね。
〜辺りは薄暗くなり、外灯がつき始めるくらいの時間。〜
メイド:あ、自転車捨てられてる…
誰でしょうかね、こんなところに放り捨てるなんて…よいしょっ…
〜車道に飛び出ている捨てられた自転車を草むらに移動させた〜
メイド:せっかく外に出たことですし、
2人になにか飲み物でも買いに行ってあげましょうか…
〜しばらくして、自販機前に到着した〜
メイド:ふむ…お嬢様は普通のお茶として…
メイコさんは何が好きなのでしょうか…?
…水でいいですよね…?
〜チャン…チャリンチャリン…ピッ!ゴトンッ!…
…ピッ!ゴトンッ!…チャリチャリチャリン…〜
〜メイドはお茶と水を購入し、
家に戻った〜
〜ガチャッ…ススッ…ガチャッ…〜
メイド:戻りました〜
お嬢様:あら、ずいぶん長いこと外の空気吸ってたのね?
メイド:はい、あ、これ。
〜メイドはお嬢様にお茶を差し出した〜
お嬢様:あ、ありがとう、この水は?
メイド:メイコさんに、
メイコさんは何が好きなのか知らなかったのでとりあえず水を買ってしました。
お嬢様:そうなのね、
〜髪を乾かし終えたメイコが洗面所から出てきた〜
メイコ:あ、メイドさん…こんにちは…
お嬢様:あ、ちょうどよく…
はいこれ、メイドがメイコにって
メイコ:あ、メイドさん…ありがとうございます…
メイド:いえいえ、お礼は無用です、
じゃあ私もお風呂入ってきますね
お嬢様:うん、ごゆっくり〜
〜メイドは着替えを持ち、風呂へ向かった〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜しばらくして、メイドは風呂から上がり、髪を乾かし終え、リビングへ戻った~
〜おらっ!ウワァ…〜
〜リビングからは楽しそうな2人の声が聞こえた〜
〜ピコピコピコ…バン!バン!!〜
お嬢様:おら!おらおらっ!
メイコ:ふえぇ…集中攻撃…やめてくださいよぉ……
メイド:あの〜お嬢様、メイコさん、
冷蔵庫に牛乳ありますけど飲みます?
お嬢様:え?!飲みたい!!
メイコ:あ、私も…いいですか…?
メイド:もちろんです、
では少々お待ちください。
〜数十秒後〜
〜グビッ…グビッ…グビッ!!〜
お嬢様:ぷはぁ〜うまい!!!
メイコ:うわぁ…美味しいですねこれ…
メイド:少し手を加えてみましたので
それより、ゲームはいいんですか?
お嬢様:!!あっ!?やばい?!?!
〜ドタバタバタバタ…ゴトンッ!〜
お嬢様:いったたたた…
メイド:はぁ…
思いっきり頭から行きましたけど大丈夫ですか…?
お嬢様:うぅ…少しふらつくけど問題ないわ……
メイコ:ふぇ…大丈夫ですか…?
メイド:うん、大丈夫じゃないですね、
氷袋持っていくので、少しベッドで休んできては…?
お嬢様:うん…そうするわ…
メイド:わかりました、では夕食ができたらまた呼びますね、
お嬢様:ありがとう…
メイド:一人で部屋まで行けそうですか?
お嬢様:すこし…きつい…かも……
メイド:ふむ………では少し失礼、
〜おもむろにメイドはお嬢様をお姫様抱っこした〜
お嬢様:ちょっ…!?そこまでする必要は…!
メイド:ありますよ、では寝室までお運びしますね、
〜そのままメイドはお嬢様を寝室まで運んだ〜
〜ぼふっ…!〜
お嬢様:んぐっ…!
メイド:あ、すみません…顔からベッドに…
お嬢様:ハァ…ハァ…もう…大丈夫だから…
ゼェ…ゼェ…戻っていいわよ…ハァ…
メイド:お嬢様、水いります?
お嬢様:うん…貰うわ…
メイド:では、氷袋と水持ってきますので、少し待っててください
〜ガチャッ…スタスタスタ…〜
〜そのままメイドは急ぎ足で部屋を出ていった〜
〜がちやっ…〜
メイコ:あっ…あのぉ…大丈夫でした…か?
お嬢様:あ、メイコ、お見舞い?
メイコ:家の中で……お見舞いはよくわかりませんが……
その……大丈夫かな…って…
お嬢様:心配してくれるのは嬉しいけど大丈夫よ、こうやって話せてるくらいだし
メイコ:それなら…良かったです…
その…もしよかったらこれ……
〜メイコはポケットから小さなロウソク?を取り出した。〜
お嬢様:ん?何このロウソク…?
メイコ:そ…それは、アロマ?っていうやつです…「リラックス効果がある」って…聞いたことがあって……
どうかなぁ…って…
お嬢様:いいの?貰っても、
メイコ:はい…あ、火がないですよ…ね…
メイド:ありますよ^^
メイコ、お嬢様:うわぁ…?!
お嬢様:なんでいきなりメイコの背後から出てくるのよ?!
メイド:いえ、お二人が楽しそうに話してたので、タイミングよくここだって感じで
メイコ:うぅ…びっくり…しました……
メイド:火が必要なんですよね?それなら私ライター持ってますよ?
お嬢様:なんで普通のメイドがライター持ってるのよ?!
メイド:こういう時のために、ですよ?
お嬢様:「ですよ?」じゃなくて?!
第16話へ続く To be continued…