抜刀者アンヘル
先の大戦は、各国に大きな傷を残した。
飢餓、恐慌、移民問題、人種差別――。
今は亡き西の小国・オルロジェール王国では、戦乱でコーネリア女王が命を落とし、彼女の愛したという「とある強大な武器」が行方不明となっていた。
旅人のアンヘルは、大きなギターケースを担ぎ、戦争の傷が癒えない街を転々としていた。
とある街の居酒屋に立ち寄ったアンヘルは、その街の良くない噂を耳にし、独自の調査を開始する。
しかし、アンヘルを待ち受けていたのは、思いもよらぬ大きな陰謀だった――。
1:出発
2025/02/07 16:29
(改)