10.1_01_本作の地理設定、ならびに、10章終了時点での世界地理について
◎本作の地理設定について
※設定というか、裏設定みたいなものですが……
本作の世界地理は、現実の世界地理とリンクしています。
と、言いますのも、この作品の舞台は異世界ではなく地球であり、終焉戦争で滅んだ高度科学文明というのが、今から数千年後の現実世界(つまり、我々にとっては未来世界)であるという設定が存在するためです。
○時間の流れ
現実世界(西暦2021年、読者の皆さんの世界です)
↓
高度科学文明(作品中の「前文明」、ネオンやシルヴィが活動していた時代)
↓
終焉戦争(『0_前日譚』の出来事)
↓
本編の世界(作品中の「現文明」、終焉戦争から数千年後の世界)
◎10章時点での世界地理について
上記設定に基づいて、本編中にでてきた国々は、現実の世界地図を上書きするようなイメージで、以下のように配置されています。
○前提事項
①物語の舞台は現実世界でいうヨーロッパ大陸。
②終焉戦争の影響で、一部の山や海岸線などの形状や環境が現実世界とは異なっている。
○作中の国や地域と現実地理のおおよその関連
ラクドレリス帝国領……フランス、イタリア、スペイン、ポルトガルの辺りと、地中海の島々
ローテアド王国領……デンマークおよびハンブルグ以北のドイツ(つまりユトランド半島)
ベルトン王国領……ハンブルク以南のドイツ(ただし、実際のドイツ国境よりも手狭)
西大陸(ファフリーヤの出身大陸)……アメリカ大陸
ビットレン岩礁海域……グレート・ブリテン島(終焉戦争で島自体が損壊)
備考:作中の記載より、ラクドレリス帝国とベルトン王国の間には2つの国が存在する。
○各国の街や地名等と現実地理のおおよその関連
ラクドレリス帝国
首都クリスタルパレス……フランス、パリの辺り
城塞都市アケドア……フランス、トゥールーズより若干南東
北方のカンタール港……フランス、ル・アーヴルの辺り
ターク平原……イベリア半島のほぼ全体、ただし東側の一部を除く
(終焉戦争で山脈や鉱山は更地となり、また、西海岸側は削られ断崖となっている)
ラスカー山地……ピレネー山脈
ローテアド王国
ウレフ半島……ユトランド半島
ペルスヴァル要塞……デンマーク、エスビャウ(エスビアウ)の港湾部
東側の海の小島群……フュン島、シェラン島など、バルト海側のデンマーク領の島々
(終焉戦争で島自体が損壊)
星形の遺跡……デンマーク、コペンハーゲンのカステレット要塞
(建物は消失、輪郭のみが残っている)
西側の海の『目印の岩島』……北海の人工エネルギー島、沖合80kmの場所に建造予定
※2021年2月にデンマーク政府が建造計画を承認、稼働予定は2033年頃
主人公サイド
第17セカンダリ・ベース……ピレネー山脈の少し南の辺り
主人公たちが作った町……スペイン、マドリードよりも北のほう
サテライト・ベース墜落場所……イベリア半島の西海岸上、町からほぼ真西の方角。
10章終了時点ですと、だいたいこんな感じになっています。
ただ、設定上の地理が現実世界とリンクしているとは言っても、それを理解しなければ物語を読み進められないということではありません。
特に、終焉戦争によって現実の地形とは乖離した部分があるとしている以上、実際の世界地理との繋がりがわからなくとも支障なくストーリーを追うことができるよう、書き方や文章表現には注意を払っています。
つまり、読者の皆様にとっては、あくまで隠し味的な要素。
そして、作者にとっては、各国の距離や移動時間などを記載する際の一応の目安にしているくらいの、単に無駄に深く練りすぎてしまった設定くらいの意味合いでしかありません。
ですので、深刻に考えず、気軽にお読みいただければ幸いです。




