表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ジーナ  作者: 伊藤 克
22/79

二十二 異界の指輪・炎の矢(一)

 ダンの鍛冶屋でビルに投げ矢を一本あげた日、ジーナは一度魔術師の塔へ行き、ローゼンのダガーと貴重品を隠し武器庫へ置いてから、黒い鎖帷子を着て黒毛となったバウを連れて街道を南へ向かった。柄の下部に模様がついた、隠し武器庫にあった槍先が隠れている仕込みスピアを杖として持っていく事にしたのだ。今回の旅で槍術の練度を上げようと思ったのだ。

 一日ならよいが、一週間の旅である。左にダンの作ったダガー、右にローゼンのダガー、それを腰に下げて杖を使うのは小柄なジーナには無理があると思ったのだ。

 ガサの町へきてまだ一ヶ月もたっていないのに草花は枯れ、辺りはすっかり黄色に変わっていた。カエデに似た林の葉も黄色で埋め尽くされている。それでもアザミやリンドウ、タデ科の植物が僅かに赤や白の花を咲かせている。

 右側に広がる麦畑は何処も刈り取りが終わり、麦藁が円錐型に高く積み上げられている。

 自意識を持つ異界の指輪のアルゲニブには周辺の風景が珍しいらしく心落ち着かないのが伝わってくる。心の中へ話しかけてきた。

『どうしたの?アルゲニブ。』

『この世界はいつもこんなに明るいのか。』

『そうよ。今日は天気が良いもの。』

『私のいた世界でも昼は陽が昇るがこれ程明るくはない。遠くは霞がかかっていて見渡す事がなかなか出来ないが、この世界は澄み渡っていて、彼方の山並みまでくっきり見える。』

『あなたの世界は暗い世界なのね。』

『暗くて湿った世界だ。それに比べるとこちらの世界は寒い季節だというのに色とりどりの花が咲いている。』

『もう殆ど枯れてしまったわ。夏になるともっと色々な花が咲くわよ。』


 アルゲニブは僅か二週間前に去ってしまった異界の風景を思い出していた。

 指輪のアルゲニブは常に主人と共にあった、従って彼が見ていた風景は主人であるケルバライトの見ていた風景と言っても良かった。

 ケルバライトの館はうっそうとした森に覆われた小山の頂上にあった。石造りの館の周辺には樅の巨木が乱立し、昼でも薄暗い。地面には羊歯類が茂っていた。館の周囲にはまともな道が付けられておらず、食料や日用品を運んでくる地元の農民や商人達は大変苦労していた。

 しかし、栗毛の立派な軍馬を飼っているこの館に麓までの道がない訳がなかった。馬が通れる道は、敵の襲撃を避ける為に背の高い芦や羊歯類、意図的に作られた湿地帯に隠されていた。

 そんな館に訪ねてくる者は少なく、人と会わない日が何日も続く事がままあった。

 金には困っていなかった筈のケルバライトは意外と小狡くて、商人へ支払いをした数日後にはその家に忍び込んで最低でも半額は回収していた。麓の町ではケルバライトの仕業だと推測はできても、魔術師相手では勝ち目がない。税金だと思う事にして諦めていた。

 こちらの新しい世界の主人であるジーナは様々な人達と会い、明るい世界と同じように、性格も明るい。魔力では元の主人が圧倒的に強力だろうけれどアルゲニブは小柄なジーナを好きになりつつあった。


 近くで鳥の鳴き声がした。オレンジ色の鳥が小枝に留まっている。ジーナが手を出すと、飛び降りて来た。数週間前にカテナ街道をガサの町に向かっていた時に会った鳥に違いない。南へ帰りそびれたのか、このコマドリははぐれ鳥になってしまったのだろう。

 背の荷物を一度道におき、パンを一切れちぎって鳥に与える。

 再び街道を歩き出す。鳥はジーナの肩にとまったまま飛び立とうとしない。

 一人旅のジーナを騎馬や馬車が追い越してゆく。

『ジーナは鳥も飼っているのか?』

『飼っているのでは無いわ、友達よ、アルゲニブ。』

『友達とはなんだ。』

『友達は友達よ、あなたもね。』

『私もともだちか。ではしもべと言うことか。』

『違うわ、友達と言うのは仲間の事よ。』

『仲間とは同盟を結んだ者の事か。それなら理解できるぞ。私達の世界では、二者の間には契約を交わした同盟か、服従してしもべとなるかのいずれかの選択しかない。もっとも契約は血によって破られるものである事は言うまでもないが。』

『同盟とも違うわ。あなたの世界に友達という言葉がないのね。自分でゆっくり考えて。』

 ジーナは友達という言葉の説明に詰まってしまった。異界の指輪であるアルゲニブと会話をすると疲れてしまう。

 アルゲニブは『主人としもべ。』の関係では説明が付かないジーナとの会話を楽しんでいた。このような会話はアルゲニブが元いた世界では考えられないものだった。古代語で思考するアルゲニブと現代語で思考するジーナの間には微妙な考えの相違がある。


 途中、街道沿いの並木の陰で馬二頭が休憩していた。ガサの町からさほど離れていない場所だったので、不思議には思ったが、人を待っているのかも知れない。

 ガサの町へ向かう馬車ともすれ違う。農家が点在する長閑な風景が続く。


 太陽が真上からやや西に傾いた頃、街道の先で四輪の幌馬車が止まっていた。

 腕輪の力を借りて遠くの会話を聞く。

「荷物を置いていけば命まではとらない。」

「用心棒で雇ったのに盗賊に早変わりするとは。」

「甘いぜ。用心棒をやとうのなら身元を良く調べるのだったな。もう遅いが。」

 盗賊は十五歳位の連れの女の子にダガーを突きつけている。

「女は貰って行くぞ。俺のメイドにしてやっても良いし、売れば結構な金に成るのでな。」

「金はやる。娘を返してくれ。」

 襲われた男が、女を返すように懇願している。

 助けようとしているジーナの心を察したのかバウが身構えている。 

 賊は一人のようだ。まだジーナに気づいていない。

 ジーナは顔のマスクを締め直してから剣を持つ男の腕めがけて投げ矢を放った。

「誰だ。」

 ダガーを落とした男は腕に刺さった投げ矢を抜きながら叫ぶ。

「バウ、女の子をたのむわよ。」

 ジーナはゆっくりとその男へ近づく。

 男は鉄片を革の上に繋いで並べたラメールアーマーを着、膝まである革靴をはいていた。楯は持っていない。

 背中の大剣を抜いて両手で握り、ジーナに向かって構え直す。腰が入ったどっしりとした構だ。

 黒い鎖帷子を着たバウは女の子の前に立ち、賊を睨んでいる。

「私の娘に犬をけしかけないでくれ。」

 商人の男は娘がバウに教われると勘違いしていた。少女はバウが恐ろしいのか、おびえて動けないでいた。

 それを察したバウは、少女に体を擦り付けてから、その少女の手をそっと舐めて敵意のない事を示している。バウの気持ちが伝わったのか、少女はおそるおそるバウの頭を撫でた。それを見て商人も安心したようだ。

 少女の様子を確認してから、ジーナは左足を男に向け、右足を引いて構えた。ダンと鍛錬してきた基本の構えだ。

 得意の鎖鎌と湾刀に似せたダガーは杖を両手で持っている今は使えない。

「魔術師が杖で俺の大剣に立ち向かうとは無謀な事よ。」

 男は両刃の体験をゆっくり上段へ持っていく。小柄なジーナと対面した殆どの敵はこの構えをする。弱々しく見える者に威圧感を与え、一気に決着を付けようというのだろう。

 しかし、ガサの町でダンやゼルダの剣を見て鍛錬しているジーナは驚かない。最初の構えを崩さずに、賊が攻撃する瞬間を見極めようとしていた。

 男の右腕についた投げ矢の傷から血が流れている。

 大剣が振り下ろされるのを感じたジーナは杖を両手で持ち直し、その剣を頭上で受けたあと、左へ流す。

『見るのではない、感じるのだ。』それを教えてくれたのは、ケリーランスで食事番をしていたチャンだった。剣舞を始めた頃はその意味が分からなかったが、3年たつ頃には、目では追う事の出来ないほど早いチャンの剣を感じる事ができる様になっていた。目で追ったのでは遅いのだ。

 ダミアンも只者ではない。杖で軽く払われた程度では体勢が崩れない。逆手で横へ払ってきた。ジーナは飛び下がって賊の大剣を避ける。

 ジーナは杖を頭上で大きく振り回した。賊の剣を避ける為ではない。杖の柄に隠れている槍先を出す為だ。この槍は魔術師の塔にある隠し武器庫で見つけた物だ。

 最初は槍先が錆落ちたのかと思っていたが、槍先が仕込んである特殊な武器だったのだ。

 いつの間にか付いている槍先を見て賊は驚いているようだ。

 

 剣を上段の構えから叩きつければ一気に片がつくと思っていたダミアンは驚いていた。続けて撃った横切りも避けられた。この小柄な魔術師の動作は自分よりも早い。構えもしっかりしていて剣との戦いには慣れているようだ。

 ダミアンが一度下がり、構え直していると、魔術なのか、仕掛けなのか分からないが、魔術師が手にしている杖の先にいつの間にか槍先がついていた。

 隙を窺って右に回り込むが、魔術師の槍先は常に自分の喉元を向いている。膠着状態に入った。このままでは腕の傷の止まらない血が気になる。

 ジーナは賊の剣技がゼルダの剣技に似ていて力強いがゼルダのような早さはないと思った。二人の試合を参考にして鍛錬していたのが役に立っている。しかし油断はできない。長引くと力技で確実に負けそうだ。ジーナもダミアンと同様、勝負を早めたかった。

 見かねたバウが敵へ飛びかかろうとするのを手で制した。

 ダミアンは魔術師の兄が魔術師相手に魔力を使うのは避けろ、と言っていたのを思い出したが仕方がない。奥の手を使う事にした。

 賊の動きが一瞬止まった。口を動かしているのがジーナにわかった。間を置いて赤い何かが飛んできた。炎の矢だ。

 魔石の腕輪の効果だとジーナは思っていたが、ジーナには魔術が見えるのだ。ガサの町での兵士のいかさまカードもそうだったし、魔族を簡単に見破る技もそうだった。

 炎の矢を思わず杖で受ける。柄を通して熱が手に伝わってきた。ケリーランスでダガーや投げ矢を得意とするチャンという東洋人と鍛錬していたのがここでも役に立った。

 炎の投げ矢を受けられた事についてダミアンは驚いてはいなかった。魔術師には魔力が通じないかも知れないと兄から聞いていたからだ。それでも続けざまに放てば受ける事は難しいだろう。

 ジーナが再び杖を構え直そうとした時、二発目が飛んできた。賊が礫を投げる様子がない所を見ると魔力なのだろう。二発目は手応えが有る前に手前で弾けとんだ。

『アルゲニブ、何をしたの?』

『魔力の炎が飛んできたからバリアを張って叩き落とした。』

 魔力が見えるジーナは、飛んでくるその物を、投げ矢や礫と同じように避けたり受けたりできた。異界の指輪であるアルゲニブの技に頼らなくても自分で対処出来ると思ったのだ。

 また、目の前の盗賊は魔力を使う度に動作を止めなければならないらしい。その瞬間に切り込めば勝算はありそうだ。

『余計な事をしなくて良いわよ。』

 ジーナが心の中で異界の指輪であるアルゲニブに話しかけるとアルゲニブが急に不機嫌になるのが分かった。

『ごめん、ごめん。ありがとうアルゲニブ。魔力の防御は任せたわ。』

 すぐに機嫌を直したようだ。この指輪、根は単純らしい。

 小声では効果が薄いと思ったダミアンは大きな声を出して古代語を唱えた。炎の大きさが少しだけ大きくなったが、アルゲニブが作ったバリアに簡単にはじき飛ばされた。

 アルゲニブとの会話で古代語に馴染んでいたジーナは、一語一語の意味が聞き取れた。

 いくつもの炎の矢が術者の目線の先、ジーナの胴や腕をめがけて飛んで来るが、アルゲニブがバリアを使い弾き返す。

 異界の指輪を付けている今なら賊と同じ炎の矢を放つ事が出来るかも知れない。悪戯心が出たジーナは、試しに賊が唱えていたのと同じ古代語を盗賊の剣先を見ながらマスク越しに唱える。体に当たって殺してしまってはいけないと考えたのだ。

 大きな炎の矢がジーナの体から発して盗賊の剣先に当たり、賊の体勢が崩れるのが見えた。自分では魔術を使えないと思っているジーナは、さすがアルゲニブの力は凄いと思った。

 ダミアンは思わずよろめいた。大抵の魔術師は軟弱で、剣でけりを付ける事ができる。剣を使う奴は魔力を持たない。両方をこなせるのは俺ぐらいだ、と今までは思っていた。しかし、目の前にいる小柄な魔術師は杖術が使える上、俺の魔力を跳ね返し、同じ魔術を俺に返してきた。俺の魔術より強力だが命中率が悪いのだろう、自分の体からそれて剣先に当たった。

 ダミアンが見ている限り結界を張っている様子は無かった。杖で魔力を跳ね返す敵に初めて会った。おまけに魔術の技は俺より上だ。俺に魔術の手ほどきをして魔力の指輪をくれた兄貴は魔力を跳ね返す技を教えてくれなかった。兄貴は魔力を持っているが体力がなくて剣技はからきしだめだった。

 隠し技の魔術を破られたのでは不利となる。良く見ると、魔術師の胸に魔術師会を示すペンダントがぶら下がっているではないか。正当な魔術師という事か。他にどんな技を持っているか知れたものではない。たとえこの魔術師を倒したとしても、魔術師会が大陸中に俺を捕らえる回状をばらまく可能性もある。そうなればダミアンごときに逃げ場はない。短気ではあるが諦めるのも早いダミアンは、この魔術師をあきらめ、逃げる事に決めた。

「ち、魔術師か。魔術師会を敵にまわすと後が面倒だからな。おい親爺、命拾いをしたな。」

 カテナ街道の途中でケビンが逃走用の馬を連れて待機している筈だ。ダミアンはケビンが引いている馬へ向けて走り始めた。


 ガサの町へ向かって走っていく盗賊を見て、悪人とはいえ人間に傷を付けずにすんだ。敵が逃げてくれて良かったとジーナは思った。何度戦っても人を傷つけるのには慣れる事ができない。

 ジーナは今の男に面識が無かった。港町ギロに巣くう破落戸の仲間かもしれない。

 アルゲニブは、ジーナが敵から受けた技を学習するラーニング能力を持っているらしい事に気づいた。またジーナがその能力について意識していないのを不思議に思った。

 ジーナの知識を読むと、魔術を使うには魔力の指輪を必要とするらしいが、ジーナはアルゲニブ以外の指輪をつけていないし、今の炎の技はアルゲニブが放ったものではない。この主人に拾われてから悩みが増えるばかりだとアルゲニブは思った。


 傭兵を装った盗賊は町に向かう街道の途中で馬を引いた男と合流した。その男も同じようなラメールアーマーを着ていたが、大剣ではなく、普通の剣を腰にぶら下げていた。

「ダミアン、あの商人はどの位の金を持っていたんだ。娘はどうした、殺してしまったか?」

「ケビン、邪魔が入った。」

「ダミアンともあろう者が失敗するとは。軍隊にでも出くわしたか。」

「魔術師が出しゃばりやがった。」

「少し前、犬連れの小柄な魔術師がこの道を通ったぞ。まさかそいつではあるまい。」

「いや、おそらくそいつだ。投げ矢をつかう奴だ。俺も油断をしたぜ。」

 そういってダミアンは投げ矢に付けられた傷をケビンに見せた。

「二人で襲うか。俺とお前なら間違いなかろう。」

「ケビン止めておけ、あの魔術師、魔術師会のペンダントを持っていた。迂闊な事をして魔術師会に楯突くと末代まで祟られるぞ。」

「ダミアンにしては珍しく弱気だな。」

 ダミアンは自分が魔力を持っている事を仲間にも秘密にしていた。魔力を使って刃が立たなかったとは言えない。また、多少なりとも魔力を持つダミアンの勘があの魔術師に関わらない方が良い事を告げている。

「ケビン、あの商人を襲うなら止めないが、油断は禁物だぞ、相手は魔術師だからな。俺は今夜港町に用があるので帰るぞ。馬の面倒を見てくれてありがとう。ケビンも今夜帰らないと馬の借り賃が嵩むぞ。」

「おい、ただ働きは困るぞ。」

 ケビンが出した手に小銭を放り投げ、ダミアンは馬に乗って帰ってしまった。

 乗馬して去っていくその後ろ姿を目で追いながら、ダミアンにしては珍しい事だとケビンは思った。彼が、狙った獲物を外す事は珍しい。どの様な情報源を持っているのかは知らないが、襲撃する相手の人数や腕前等の事前調査に抜かりがなかった。

 それが今回に限り何故あんな簡単に諦めたのだろう。ケビンはせっかくの獲物を逃すのは勿体ないと思っていた。あの小柄な魔術師が強いと言うのも信じられない。一働きすれば馬の借り賃等気にする必要はない。特に獲物に女の子がいるとあっては諦め難かった。

 とりあえず馬車の後をつける事にした。


「魔術師様、危ないところをお助け頂きあるがとうございました。私は港町ギロで紙の商いをやっているフレッド・オルホフ、これは娘のナンシーです。」

 商人は金持ちなのだろう。縁取りのついた青色の服をきており、娘は刺繍が施された袖のついた服を着ていた。

 商人とその娘はジーナに深々と頭を下げる。

「魔術師様はどちらまでいかれるのですか。」

「ガエフ公国。」

「私たちは商用でガエフ公国まで行くところでした。用心棒にと傭兵を一人雇ったのですが、こんな所で盗賊に変わってしまうとは世も末です。魔術師様がおられなければ私も娘もどうなっていた事か分かりません。公国まで是非ご同行下さい。」

「犬連れだが邪魔ではないのか。」

「一切の費用は私が出させていただきます。」

「金は要らないが、不安なら同行しよう。」

「おお、ありがとうございます。荷はつんでいません。後ろで良ければお乗り下さい。」

 商人はそういって馬車を指した。

 ジーナは馬車の後ろに腰掛けた。バウは目立たないように道の脇の草むらを小走りに付いてくる。たまには運動をさせるのも良いだろう。ジーナが気に入ったのか、コマドリが戻ってきてまた肩に乗った。

 思った以上の時間が経ってしまったと思ったフレッドは馬を急がせた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ