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前世が【氷の魔女】だった俺、終末世界でもソロキャンを楽しみたい!  作者: 笠鳴小雨


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13/31

13.加速する計画

 


 見張りごっこ……ゴホンッ。

 見張りをしていたらいつの間にか日が暮れ始め、辺りは真っ暗になっていた。


 まじで全然、何の情報も得られなかった。


 この距離から【盗み聞き】が使えれば良かったんだけど、レベル1だと有効範囲十五メートルしかないんだよね。

 だから、会話とかは全然聞き取れない。

 スパイ風に読唇術とかで聞きとってやろうと意気込んでみたが、これがさっぱり才能ないと分かったよ。


 まあ強いて言うならば、ここにいる大体の人数と戦力が分かった。


 恐らくここにいる人の数は四十九人。

 その内、モンスターたちと戦えるであろう戦力は半数以上もいた。


 これはゾンビよりも反応が大きいかどうかで判断した。

 ゾンビよりも反応が小さいということは、ゾンビにすら勝てない可能性が高いからだ。


 まあ、そんな下位戦力は正直どうでもいい。


 最も重要なのは、二人。


 恐らく二十台半ばか後半くらいの癖毛自衛官と、中学生くらいの見た目であるキャップ帽女子。

 この二人は圧倒的な【アラーム】の反応だった。


 特にくせ毛君だ。

 あいつは相当強いと分かる。

 俺が見てきた中で一番大きな【アラーム】の反応を示したのは白い猿、その次がくせ毛君だ。

 というか、この二択はどんぐりの背比べ程度しか差がないと思う。


 ただ、白い猿もくせ毛君も、どちらの戦闘も見たわけではないので正直戦力としては判断しかねているところだ。

 自分の立ち位置すら掴めていない俺から見れば、マジで未知数過ぎる。


「ね、ムキュキュ」


「スー、スー、ムキュスー」


 同意を求めようとしたが、どうやらムキュキュはお眠の時間だったらしい。

 ちなみに寝顔はまじで天使である。


 ムキュキュはビルのこの部屋に建てていたテントの中にある寝袋で、ムキュスーと可愛らしい寝息を立てていた。


 てか、「ムキュスー」って可愛いかよ。

 新たな可愛い造語を編み出したな。

 とりあえず、明日起きたらそのモフモフな毛並みをわしゃわしゃしてやろう。


「ほら、お腹だして寝るなよ、風邪引くぞ」


 聞こえないと分かってはいるが、声を掛けながら丸出しのお腹に布団を掛ける。


 本当に未だに謎だよな、ムキュキュって。

 悪魔王子アバドン、名前だけ聞けば関わりたくないと考えてしまうほどの存在だ。

 しかし、実際は超絶可愛いペット。

 なんというミスマッチ感。でも、それがまた可愛い。


「さて、俺も寝るとするかな」


 キャンプ椅子から立ち上がり、グググッと背伸びをする。

 そして、すでにムキュキュに占拠されてしまったテントとは別に、【タンス】の中からもう一組のソロ用テントを取り出した。


 あっ、これはアウトドア用品店から拝借した物ですよ。

 俺の新卒給料じゃ、買えませんよ。


 確か、このテントは組み易さを売りにしていたテントだ。

 それに「地面が固いコンクリートとかでも建てれるよー」という便利アイテムだ。


 袋の入れ物から取り出す。

 開く……はい、終わり。


 何という画期的なテントでしょうか。

 ものの十秒ほどでテントが完成したではありませんか。

 そこに、これまた拝借したエアベッドを完成した状態で置き、毛布を用意すれば完成だ。

 お手軽テントセット。(尚、コンパクトに仕舞えるタイプではないのでご注意を)


 ちょうどよくここは屋内。

 ところどころ窓ガラスは割れているが、風は強くないし、こんな場所でも十分一夜を明かせる。


 その後、一応トイレの洗面所で歯を磨いてから、俺は布団に潜りこんだのだった。

 もちろんテントの周りだけには氷の壁を張り、密室状態にしてある。

 いつソンビが「グワグワ」来るかも分からないからね、用心に越したことはない。


 ああ、そろそろシャワーとか浴びたいな。

 水浴びでもいいか。


 それなら明日は川か湖を探すところから、始めよう。


 ああ、エアベットふかふかやぁ……。

 なぜ今まであんな安物寝袋でキャンプしていたのか、疑問を投げたくなるほどの包み心地だ。

 さすがに家にあるようなベッドには勝てないが、外泊でこれなら最高過ぎる。


 そんなことを考えていると、俺はいつの間にか夢の中へと誘われていたのだった。




 ******************************




 ――市内にあるホームセンター内。




 一人の男が積み木のように積まれた什器のバリケードの一番高いところに立ちあがり、下に集まった全員を鋭い眼光で見下ろしていた。


 それはここのリーダー、高城(たかじょう)淳史(あつし)だった。


 私、紫森ねむはそれを地中世界から覗き見ていた。


「おう、これで全員か?」


「いえ、見張り部隊と高台部隊を除いた全員になります」


 その男の一段下のバリケードにいた男がそう報告した。


 やつは側近の一人、小松(こまつ)洋司(ようじ)だ。

 みんなはコバンザメと呼んでいる、腰ぎんちゃくみたいな男。

 力もなく、能力も低く、ただ高城に媚を売っているだけで傍に置いてもらっている根性腐った男だ。


「そうか、まあいい。みんな聞け…………一昨日のことだ、ついに俺も『カード』を手に入れた。これで俺はこの街の五本の指に入ることができた」


「「「「おおーッ!!」」」」


 その言葉に、集まったほぼ全員が驚きと喜びの声を上げた。

 私から見れば、まさに異常なほどの気持ち悪さだった。


 その眼下の光景を見て、心底楽しそうに気持ち良さげな笑みを浮かべる高城。

 小松のクソ野郎もそんな感じだ。


「俺は決意したぞ。今の力があれば『白猿』だって圧倒できる、みんな付いてきてくれるよな? あのクソ猿をぶっ飛ばして、経験値たんまり稼いでやろう。そして、この街から俺たちの国を作るぞ」


 その言葉には誰も口を開かなかった。

 代わりに……。


 ガン、ガン、ガン、ガン、ガン。


 それぞれの手に持っているバールやスコップ、鎌などの武器を地面や什器などに打ち付け、甲高い音をホームセンターに木霊せた。

 その行為は、彼らの意思であり、統率の象徴。


 そう、彼らはこの世界に魅了され、高城という最悪な頭によって統率された狂った集団だ。


 モンスターを殺し、経験値を稼ぎ、能力を強化し、優越感に浸る。

 他のグループをも吸収し、支配下に置こうと支配欲を隠そうともしないバカの集まりだ。


 高城のグループは、はじめは小さな組織だった。

 しかし、高城の考えに賛同した馬鹿どもが集まり、集まり、集まり……この付近では二番目に大きなグループへと成長していた。


 本来は手と手を取り合い生き述びるべきはずの人間同士。

 しかし、そうでない者たちも少なからずいる。


 彼らはその中でも、厄介な部類に属する悪だ。

 私たちと一緒に道を歩もうともせずに、己の赴くまま暴力を振るわれたこともあった。犯され、自殺を図った者まで出した。


 まさにこの世界にいてはならない存在。

 クズ野郎どもだ。


「戦力は揃った。お前らは強い、この街にいる誰よりもモンスター共を屠ってきた。例え『カード』がなくとも……俺らが集い、協力すれば、どんなモンスターだって俺らの敵ではない。そうだろ?」


 ガン、ガン、ガン、ガン。

 再び鳴り響く、肯定の金属音。


 高城は静かに腕時計を見つめる。


 それを見守る狂った集団。

 ただただ静寂の時が流れる。


 そんな時だった。


 プクプク、と地中に小さな空気の泡が私の口から出ていく。


(うっ……そろそろ息が限界か。もって後三分かな)


 そんな私の状況など知らないと、高城が口を開く。


「たった今、日付が変わった。この地球でモンスター共が暴れ始めて、十七日目。討伐は明日の真昼時。やつの氷が一番弱る時間帯を狙い……打つぞ、『白猿』をっっっ!!!!」


 ガン、ガン、ガン、ガン、ガン、ガン。

 先ほどよりも一層力強く、彼らの意思の音が鳴り響いた。


「そして、今度こそ! 俺たちが卑下されない、権力者搾取もされない、自由と娯楽の国家を作るんだ!!」


「「「「「おおッ!!!!!!」」」」」

「さすがは高城さんだ!」

「一生、着いてくぜ!」

「白猿め……俺が首をとってやる!!」

「デュフッ……デュフフフフ」

「ハーレム王国の誕生だぁ!!」


 誰かそう叫んだ、その時だった。


 ドカンッ。


 銃声がホームセンター内に鳴り響いた。


「誰だ? あ゛あ゛!? ハーレムだと? ふざけるな!」


 怒声を発したのは、リーダーの高城だった。

 その手には煙を吹きだす、猟銃が握られていた。それも片手で。


「す、すいません!! つい……」


「分かってんならいい。だが、今後一切その言葉を口にするなよ。次はお前の脳が吹っ飛ぶぞ」


「は、はい、すいません!!」


 必至に土下座をし、高城に媚を売る一人の高校生。


 ああ、なるほど、こいつか。

 そう私は思っていた。


 この近くにある高校に通っていた私。


 その隣のクラスでいじめにあっていた男子学生がいた。

 名前は鬼木(おにき)えるむ。

 強そうな名字で、カッコ良さげな名前を持つ彼は、そのイメージからはかけ離れた「オタク」であり、コミュ障で、喋るときに爪を噛むことからカースト上位の生徒たちから執拗ないじめを受けていたらしい。

 隣のクラスだったので話だけは聞いていたが、実際のことはよく知らない。

 先生からも隣のクラスにはあまり関わるなと言われていたくらい、そのクラスは荒れていた。


 そんなやつが高城のグループにいて、尚且つハーレムなんて思想を持っている。


(危険だな、こいつの思想は。どう処分するべきか……)


 私はそんなことを考えていた。

 そして……。


 ブクブクと、私の口から空気が留まることなく漏れていく。


 ああ、もう限界だ。

 スキル【水中呼吸】も最近レベルが5になったのに、一時間程度しか潜れないなんて。

 もっと頑張れよ、私のスキルたち。


 そう考えながらも、仕方なく私は近くのマンションの部屋へと泳ぎ、上がっていく。


「ぷはぁっ! もう限界!」


 地中から上がって早々、私は目の前にスケルトンがいたことに気が付く。


(しまった、呼吸が乱れててつい気が付かなかったよ)


 反省しながらも、私は地面に手を着く。


「溺れて、苦しみながら、死んでね」


 そう囁きながら、スキル【地中潜り】を発動する。

 すると、スケルトンの足元に水面の波紋が広がり、ドボンと勢いよく地面へと溺れていった。


 ふぅ、と冷や汗を袖で拭きながら、私は壁にもたれかかる。

 乱れた息を沈めながら、考えを纏める。


「やっぱり高城は狂ってる」


 あいつはいずれどうにかしなくてはならない。

 しかし、高城はさっき言っていた。


 『一昨日のことだ、ついに俺も「カード」を手に入れた』


 最悪だ。


 私を含め、この街にいる『カード持ち』が五人に増えてしまった。


 中でも高城には絶対に渡るべきものではなかった。


 カードは気まぐれだ。


 然るべき人だけの下に現れる幸運の羽を持つステータスカード。

 それを手にした者は自分のステータスを可視化でき、スキルと職業のレベルシステム解放が実装され、より一層強力な力を手にすることができる。

 この世界において非常に価値の高い代物。


 今まで『カード』を持っていたのは、「大型スーパーマーケット」のグループで最多の三人。


 私、アキラっち、赤司さん。

 そして、川沿いに小さなグループを築いている高校生、青樹(あおき)エイジ。


 この四人だけだった。


「はぁ……これはアキラっちでも明日の説得は厳しそうだなぁ」


 そうなると、頼みの綱は私が担当する外部からの助っ人しかない。

 今、どこにいるかも分からないし、生きているかも分からない。


「いやぁ、生きてはいるかなぁ。さすがに」


 山で見たコンビニ丸ごと凍らしたのが、助っ人さん――仮に氷結さんと名付けておこうかな――ならば相当な実力者だ。

 それにゾンビの巣と言われている山で優雅にお茶していたのも、大きな声で叫んでいたのもカード持ちならば納得できる。


 カード持ちの上に、強力なスキルを有している。

 それもアキラっちと同じEXスキルを持っている可能性だってある。


 EXスキルは、普通のスキルなんかと比べられないほどに性能が高い。

 それ一つあれば、ゾンビやスケルトン相手に無双できるほどの力を秘めている。


「ふぅ、私も苦労人だなぁ。そろそろ寝ないとな、明日に備えて。それにお肌にも悪いよね」


 私は再び地中に潜り、住処へと帰ったのだった。




 ******************************




 ――ホームセンター内、その屋上。




 そこに俺、高城淳史ともう一人の男が街を見下ろしながら、横並びに座っていた。


 椅子はない。

 屋上の端から足をぶら下げ、灯り一つない、月明かりだけが頼りの街を見下ろしながら座っている。

 これは二人の間に決めた合図のようなもの、この状態で並ぶときだけは本音で話し合う。


 それが二人で決めた約束。


「すまんな、呼び出して」


「いや、気にすんなよ。俺と淳史の仲だろ?」


「そうだな、そう言ってくれると助かるよ()()()


 俺がそう言うと、青樹エイジ――俺の幼馴染――は屈託のない満面の笑みでニヤリと笑いかけてきた。

 つい、懐かしい感じがした俺も頬が緩む。


(ああ、最近笑っていなかったしな。久しぶりの感覚だよ)


 ほんの少しの会話で、昔の本当の自分を取り戻せた気がした。


 やっぱり俺はエイジと一緒に居たい。

 だけど、同時にエイジの役にも立ちたいとどうしても思ってしまうんだ。


「どうだよ、そっちは? ちゃんと集まってるか? 『心に闇を持つ不要な人間たち』は」


「うん、順調に集まってるよ。やっぱりあいつらは狂っている、笑ってしまうほどに頭がイカレタ連中だよ」


 本当の本当に、このホームセンターに集まった連中は狂っている。

 心の底から狂っていると俺はちゃんと知っているよ。

 エイジが夢見る世界に、いてはならない人間たちだ。


「案外……すんなりと計画が進んでいるな。最初に提案したのは俺だけど、まさか淳史が乗ってくれるなんて思ってなかったよ」


「俺はエイジの力になりたいだけだよ。昔からずっと変わらない」


「そうだな、ははっ。……でも、自分で計画しておいて言うのもなんだけど、実行するとなるとやっぱり精神的に来るよ。俺たち、まだ高校生の歳だぜ?」


「そうだね、俺もきついけど最後までやりきるよ。次の世界にあいつらは不要だ。身近に感じて改めてはっきりと思うよ」


 こんな計画正直やりたくはない。

 一生この罪を背負いながら生きて行かなくてはいけないと考えると、今にでも足が竦みそうなほど怖い。


 だけど、やらなくてはいけない。


 そう、これは世界再発進の犠牲だ。

 俺の心ひとつの犠牲で足りるなら、いくらでもその罪を背負うつもりだ。


「なあ、淳史」


「なんだ?」


「俺たちなんだかんだ言って、十七年来の付き合いだな」


「だね、生まれたときから一緒だもんね」


 すると、エイジが俺の前に手を突き出してきた。

 俺はすぐにそれを握り返す。


「やってやろう、明日だ。明日、ここからまた世界が、社会が始まるんだ」


「うん、やりきってやろう」


 そうして、俺はその手を離した。


 屋上だからだろうか。

 突発的な強風が、俺とエイジの来ている服を靡かせてきた。


「そうだ、もう『ヒーローさん』はこの街にいるよ」


「え?」


 その言葉に俺は素直に驚いていた。


 ヒーロー。


 それはこの計画の根幹にして、発端となった人物。

 どこの誰なのか、どんな人なのかは詳しく知らない。


 ただ、エイジの固有スキル【未来ムービー】に現れた、未来に確実に現れるこの街を救う人物。


 そして、世界を再建させる発端の人物。


 それがもう来ている。

 そう、エイジは俺に言ったのだ。


「じゃあ、俺はそろそろ行くよ。まだやっておかなくてはいけないことがあるからね」


「分かったよ、気を付けて。一応、ここにいるやつらはそれなりに強い奴らだ。気を抜かずに……」


「俺を誰だと思ってるんだよ。スキル【蜃気楼】発動……それじゃあ、明後日また会おう」


 空気に溶け込んでいくようにエイジの姿形が薄くなっていき、見えなくなっていく。

 ああ、さすがだ。


 エイジはやはり愛されている。

 神に、世界に、未来に。


「ああ、お互いに生きてまた会おう」


「フラグ建てんな、バカ」


 見えないエイジに頭を叩かれた。

 俺は呆然とするほかなかったのだった。


 ただ、恐らく今さら突っ込んでも、ここにはもうエイジはいないだろう。

 俺が集めた警備の正面を堂々と歩いて、みんなの待つ住処に帰って行っているはずだ。


 だけど、俺は呟かずにはいられなかった。


「絶対に成功させよう、この計画」


 俺とエイジが始めたこの計画は、人を殺すものだ。


 エイジのスキル【未来ムービー】で断片的にみた未来では、この街は何もしなくてもヒーローの登場によって復興を始める。


 しかし、遠くない未来に反発組織が誕生する。


 それが今回俺が集めた狂っている奴ら『心に闇を持つ人間たち』だ。

 あいつらは自分の欲を優先させ、性欲を暴発させ、自由と嘆き、この復興した街を壊す存在になり得る。


 だけど、エイジは観たのだ。


 あいつらを排除すれば、この街を発端に再び社会を取り戻せる未来を。


 そう、あいつらさえいなければいいのだ。

 でも、俺とエイジが頑張ったところで他人の心の闇は暴けないし、全員を殺すこともできない。

 ヒーローがこの街を救うまでに闇を摘み取ることができないのだ。


 そこで決断した。


 誰かが闇の頭として、同じ闇を持つ人間を集める。

 同類には、必ず同類が集まるのだ。


 そして――。


 ある日に彼らを一斉に『白猿』にぶつけ、皆殺しさせる。


 これが俺、高城淳史と青樹エイジが計画した未来のための犠牲計画。


 そして、計画実行は――明日の昼。

『白猿』の氷の力が()()()()なる時間帯に決行する。


 そうすれば、この街に希望の光が差し込む。


 やってやろう。

 俺は自分の全てを犠牲にしてでも、エイジの見た未来を実現させてやるんだ。


 そして、生き残ろう――。


 このモンスター蔓延る、終末世界を。


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