表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/32

第9話 新しい店員?

 2人で風邪をひいた日から既に2週間。

 いつもと変わらぬ定休日。

 私は自分の部屋で小説を読んでいました。

 「ミーナ、そろそろ自分の部屋に戻ろうよ」

 「え〜、リオの部屋居心地いいんだもん」

 私が座るソファの横で寝転び、携帯で動画を見ているのは休日バージョンのミーナ。

 普段は結構しっかり? してるけど、休日ともなるとだらけ度100%です。

 「ほら、そろそろお昼だよ? 今日はミーナの番じゃんか〜」

 ミーナの横腹をつついてもみもみします。あれ? ちょっとおにくが付いてない?

 「ねぇ、ミーナ? 太った?」

 「えっ······そんなに?」

 がばっ! と、飛び起きたミーナは自分のお腹を深刻そうに見ています。

 「少し、運動しないとね〜」

 こっちの世界に来てからほとんど運動をしていません。

 エルフは基本的に脂肪は付かないですが、稀につくことも。


 運動······どうしようか。と、悩んでいると喫茶店のインターホンが鳴ります。

 「はーい。どなたですか?」

 インターホンのカメラ越しに訪ねてきた人を見ると女の子っぽいです。

 「ええと······喫茶店のバイトを探してて······。もし人手が足りてなければ雇っていただけないかと······」

 今、私達が1番必要としているものが来ました。


 「どうぞ、座ってください」

 「は、はい」

 訪ねてきた女の子。名前は西条(さいじょう) 夕咲(ゆさ)ちゃんと言うらしいです。名前、可愛いなぁ。

 茶色のショートの髪に控えめな目線が特に!

 「それで、バイトの事なんですけど、是非にお願いしたいんです」

 「本当ですか! って、あ······すいません」

 はしゃいだ事を素直に謝る夕咲ちゃん。

 「大丈夫ですよ。歳はいくつなんですか?」

 「私は17歳です。えっと、実は人と接するのがあまり得意では無くて······。それで接客のバイトを」

 「なるほどね。まあ、気楽にそれも含めてやれるかな?」

 「はい。お願いします」

 その後、学生ということもあってバイトに入れる時間を決めて明日から働いてもらうことに。

 そうして喫茶店「ElF House」は新たな店員を迎えたのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ