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第6話 入れ違い?

 今日は休日です! 今日は休日です!

 大事だから2回言いました。今日は喫茶店が定休日。


 と、言うわけで、街にある大きなショッピングセンターにミーナと来ています。

 喫茶店とは比べられないくらい大きいのではぐれたら大変。ミーナとは手を繋いで行動しないと。

 「ミーナ、最初はどこに行くの? 買いたい物ってなんだっけ?」

 「えーと、最初は服で、その次に陶器とかのお店かな」

 陶器のお店。喫茶店で使っているカップや受け皿などは全てミーナが選んだ物。

 私はそんなにセンスがないのでミーナに任せています。

 「じゃあ、服を見に行こう。もうすぐ冬だからね〜」

 エルフの種族は年中温かい環境で住んでいるので寒いのは苦手。

 「寒くない服装がベスト······」

 冬眠の用意をするリスみたいな感じの雰囲気を出すミーナ。

 ミーナは私より寒がりなのかもしれないなぁ。


 お店に着いて冬向きの服を見て回る。

 それにしてもこちらの世界は本当に色々な種類の服があってびっくり。

 エルフの里ではこんなに生地の良い服は着たことが無かったので見るだけでも楽しいです!

 「リオ〜。これ、リオに似合うんじゃない?」

 「ん? その紫のやつ?」

 ミーナが持っている服を見ると、デザインがシンプルなセーター。けど色がなぁ······。

 「ミーナ、紫より明るい色って無いの?」

 「オレンジ色と白色なら。オレンジにする?」

 「そうするね。ミーナはこれ、買うの?」

 「うん、お揃いって嬉しいじゃん? あ、けど色は白にするね」

 その後少し試着をして満足した私達はそのセーターと気に入ったジーンズなどを購入。

 早く着てみたいなぁ。

 

 陶器のお店に到着。

 ミーナが横で目を輝かせています。私は何がいいのか分からないのでその場で待機です。


 ミーナが満足するまでたっぷり30分。手には大きな箱が。すごく重そう。

 「ミーナ。何をどれだけ買ったの?」

 「紅茶のカップを一新しようと思って。古いのはお客さんに譲ってもいいよね?」

 「全部なの!? まあ、いいけどね。大胆だなぁ」

 「えへへ。お客さんも喜べるから問題無しだね」

 ミーナが買った分の服を持ってあげます。

 「楽になった?」

 「ありがとうリオ。おかげさまで」

 お買い物はここで終了。満足した買い物ができた後は喫茶店に帰ってお昼ご飯かな。


 * * *


 リオとミーナが買い物を楽しんでいる頃、喫茶店前では。

 「定休日」

 そう書かれた札を見た男の人が肩を落としています。

 手には何やら大きい箱が。

 「マジか、定休日なのか、今日」

 札と持っている箱を交互に眺めた後、大きくため息をつきます。

 男の人はしょんぼりと来た道を帰っていきました。


 * * *


 「ただいま〜」

 喫茶店に帰ってきて荷物の整理。

 ずっと服を持ってると疲れるからね。

 「ミーナ、今日お昼何が食べたい?」

 「ハンバーグ!」

 というわけで、定休日でも店主と店員は元気ですよ。

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