4/5
3
「というか私が魔王の生まれ変わりだったら何がどうなるんですか?」
「魔王を封じようとする連中が狙うでしょうね」
まるでアニメーションの主人公になったような気分だ。
「そういう設定でお芝居しているんでしたら私もお付き合いしましょう」
「芝居じゃなくて絶賛ノンフィクション中だけどね」
「ま、無害なお前を狙うやつなんていないだろ」
とオノバは楽観的に言う。
「あのー授業は?」
「この学園、貴女を呼び寄せる為のものなのよね」
マリコリアスが指を弾くと皆の姿が変化した。
「あれ?」
なんだか彼女の背が高くなっているし容姿も軽く変わっている。
「やれやれ、幻術は疲れるな……」
「menだったの!?」
「あーコイツは大術を使うと女に見える呪いがかけられてるんだ」