共通2
困惑しながら保健室に入る。
「お前、腹減ってないのに急に何かを食べたくなる時ないか?」
チンピラもといオノバがたずねる。
「言われてみれば、あります」
「じゃあいきなり外に行きたくなったりは?」
「それはあまりないです」
彼はいったいなにが言いたいのだろう。
「あら、パパに聞かなかったの?」
「なにも、留学するとだけしか……一体なにをですか」
「貴女はね……」
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「私が魔王の生まれ変わり!?」
「そうみたいねぇ」
「突拍子がなさすぎます。ジャポナスアニメ、前触れで主人公が不思議な体験するのが普通で」
「じゃあ学校に来る前からやり直して、それっぽくストーリーみたいにしましょ」
「いいんですか?」
「はあ!?」
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「遅刻遅刻!」
「いってーな!!」
転校先の学校に向かう私は初日に大寝坊。
フランポーネパンをくわえて走る。
そして乱暴そうな男にぶつかった。
「そっちこそ!」
「ったく……次は気を付けろよ!!」
なんとかたどり着いて、教室に入る。
「転校先のヴィーナさんです。仲良くしてね」
マリコ先生が言う。教室を見てみると、見知った男子。
「あー!!」
「お前は!」
――というところで、カンカンという音が鳴る。
「はーいカット~次オレと!」
「いやいや僕と」
「なにやらせてんだ」
「ヒーロー役でよかったじゃないオノバ。チンピラなのにね」
「誰がヒロインに絡んでヒーローに倒されるチンピラだ」




