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困惑しながら保健室に入る。


「お前、腹減ってないのに急に何かを食べたくなる時ないか?」


チンピラもといオノバがたずねる。


「言われてみれば、あります」

「じゃあいきなり外に行きたくなったりは?」


「それはあまりないです」


彼はいったいなにが言いたいのだろう。


「あら、パパに聞かなかったの?」

「なにも、留学するとだけしか……一体なにをですか」

「貴女はね……」



「私が魔王の生まれ変わり!?」

「そうみたいねぇ」


「突拍子がなさすぎます。ジャポナスアニメ、前触れで主人公が不思議な体験するのが普通で」


「じゃあ学校に来る前からやり直して、それっぽくストーリーみたいにしましょ」

「いいんですか?」

「はあ!?」



「遅刻遅刻!」

「いってーな!!」


転校先の学校に向かう私は初日に大寝坊。

フランポーネパンをくわえて走る。

そして乱暴そうな男にぶつかった。


「そっちこそ!」

「ったく……次は気を付けろよ!!」


なんとかたどり着いて、教室に入る。


「転校先のヴィーナさんです。仲良くしてね」


マリコ先生が言う。教室を見てみると、見知った男子。


「あー!!」

「お前は!」


――というところで、カンカンという音が鳴る。


「はーいカット~次オレと!」

「いやいや僕と」


「なにやらせてんだ」

「ヒーロー役でよかったじゃないオノバ。チンピラなのにね」

「誰がヒロインに絡んでヒーローに倒されるチンピラだ」

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