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ギルドのイメージ

一か月以上間を空けてしまいすいませんでした。

バイトとPCが使えなくなりましてそのせいで更新できませんでした。

こんな駄文読んでいる人なぞそうそういないと思いますが迷惑をかけました。


「じゃあ早く街に行きましょうよ亘さん。私早く冒険者になって冒険したいんですよ。」

「......俺たち街の中に入れるかな?」

「どういうことですか、街に入れなきゃ街の意味がないですよ。」

「いや、だって俺たち身分を証明できるものなんて持ってないからさ。門番がいるってことは入るのに身分を確認すると思うんだよ。おまけに金もないしな。」


 漫画やゲームだと親切な人がちょうど通りかかって助けてくれるってパターンなんだがさすがにそこまで都合良くいかないよな。かといって侵入なんかできないしできたとしても問題が起きないとも限らないし、さて、どーしたもんか


 「亘さん、亘さん。なんかあっちのほうから人が走ってきてますけど?」

 「ん、ほんとだ。結構慌ててる感じだけどなんかあったのかな。ちょっと行って確かめてみるよ。この隠密ってやつも試してみたいしな。使えば多分ばれないだろう。」


 ナイフ持たないと使えないんだよなこれって。......ってか装備してみたけど隠密ってどうやって使えばいいんだろう。念じればいいのか?......隠密発動っ......特に何か起きた感じはしないな。もしかしてこれってパッシブスキルなのかも。うーんわからんな。取り敢えず行ってみるか。

 なんか門番と話してるみたいだけどここらへんなら聞こえるかな。おっ聞こえる聞こえる。


 「だからモンスターの集団に襲われたんですよ。モンスターが積荷漁ってるうちに命からがら逃げてきたんですよ。」

 「わかりました。街の方に注意勧告と討伐要請を出しておきます。最近モンスターの目撃情報が増えているので商いをするのにも護衛をつけたりと十分に注意して下さい。」


 これは使えるんじゃないか。

 俺たちもモンスターに襲われて逃げてきたってことにしたら街の中に入れるんじゃないか。


 「どうでした、亘さん?」

 「商人の人がモンスターに襲われて逃げてきたらしい。それより俺たちもモンスターから逃げてきたことにしよう。逃げてる最中に荷物を紛失して身分を証明できるものをなくしたってことにしよう。もしかしたら街に入れるかもしれない。」

 「でも私たち腰にポーチつけてますけど、それはどーするんですか。」

 「取り敢えず紫のポーチを俺のポーチに入れてしまおう、荷物の確認があったとしてもポーチに入る量はたかが知れてるからな。俺たち以外にこのポーチのことを知ってる人はいないから見た目に見合う量だけ出せば問題ないだろ。聞かれない事が一番だがポーチに身分証がないのかと聞かれたら俺たちも今気が付いたってことにしよう。それと、門番に説明は紫に任せるからな。こういうのは女の子の方が印象がいいと思うからな。困った感じになったら俺が横から口出しするから。」

 「そーゆうことですね分かりました。でも私たちってアイコンタクトできるんじゃないんですか。だったら横から口出ししなくても大丈夫じゃないですか、困ったら亘さんのほう見るんでお願いしますね。」


 そういえばそんなのがあったな、すっかり忘れていた。まあ紫とアイコンタクトできるってのは俺個人としてはありがたいな。あまりしゃべらなくて済むからな。

 てかじゃんけんもあったな確か、ネタにしか聞こえないんだが。それにこの世界にもじゃんけんってあるんだな。......ちょっとうれしいな


 

 ......結論から言うと街には入れた。

 さっそく街に入ろうとした時に商人を襲ったであろうモンスターの集団がこっちのほうに来たのだ。門番が慌てて門を閉めようとしてる中にちょうど俺たちが出てきたわけで門番は慌てて門を閉めるのを中断して俺たちを街の中に通してくれた。こういう時は人命を優先するらしい。その後も特に何か聞かれるわけでもなく紫が冒険者ギルドの場所を聞いたらあっさり教えてくれた。

 いろいろ考えたのに拍子抜けである。

 べ、別に悔しくなんかねーし。本当だし。


 冒険者ギルドは最初に俺たちが出てきた門をまっすぐ進んだところにあるらしい。言われたとおりに進んでみるとそれっぽいのが見つかった。パッと見は大き目な木造建築に赤い屋根、そして正面の入口には冒険者ギルドと書かれた看板。

 中に入って中を見渡してみるとスキンヘッドでガタイのいい、いかにも冒険者といった感じのおっちゃんが数人と飲み会をしていた。ほかには掲示板らしき物の前で仲間と話し合いをしている人たちにギルドの職員であろう人と話している人。その様子はイメージしていたギルドとあまり違いはなかった。ただ違う点を挙げろと言われればカウンターの職員がひげもじゃのおっちゃんだということだろう。

 なぜだ、なぜなんだ。ギルドの看板であるカウンターには美人のお姉さんというのが常識じゃないのか。イメージしたようなギルドだったから多少テンションが上がったというのに。まさかこれは“この世界にお前の常識は通用しねぇ”と、そういうことなのか。

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