幸子の愛、兄か?弟か?②(血液型)
幸子は、兄と婚約したが、弟に惹かれてしまい、とうとう兄に別れを言いに行く。
幸子「今日、話があるの」陽太「おーーいい事があるんだね。銀座で会おうか?」
「あ、、銀座ですね」「銀座の美味しい物を食べに行こうか」
「いいえ、、今日は、話すことがあるので、普通の喫茶店でいいです」
「わかったよ」陽太が明るく返事していた。
幸子は、心を痛みながら・・銀座の喫茶店で待っていた。
数分後、陽太が喫茶店に来た・・・
「ちょっと遅くなってごめん、待ってた?]
「いいえ、さっき来たばかりです」
「幸子、何か欲しい物あるだろ、いつも僕から誘ってるけどさ、
今日は、君から誘い、珍しいよ。マジ、嬉しいよ、僕・・」
「・・・・・」
「あの・・ごめんなさい・・婚約取り消してほしいの」
「あは??・・もう一度言って」「・・・婚約取り消したいんです」
「え??婚約取り消し??・・・なんで?]
陽太が唖然した顔・・・「うそだろ・・」
「ホントです。ごめんなさい、、許して」
「・・・・理由聞きたいよ。教えてくれ、僕、納得できないよ」
「実は、、私好きな人がいるの・・」「え??誰かい?」
「言ったら、きっとあなたビックリすると思うわ」
「・・・誰か?僕の知ってる人かい?]
「そうです・すみません」「・・・誰だろう・・・」
陽太が誰か思い浮かぶ顔・・・・あ・・・やっと気が付いた様子・・・
「まさか・・弟??哲也??]「・・・そうです・・ごめんなさい」
真っ青な顔になった陽太・・・
「なぜ・・哲也、、どこかで会ったかい?哲也が君を奪ったんだろ」
「いいえ、、私が惚れただけです。私、生まれてはじめて好きになった人なの」
「え・・・僕は??好きじゃなかった?]「いいえ、好きです、でも、やさしくていい人しか
思ってなくて。。私の父母がすごく貴方のことを気に入ってるので・・・
見合いを勧められて・・調子に乗ってしまいました。
もちろん、最初、私も幸せになれると思って・・・」
「・・・・・・信じられないよ!哲也、お金がないぞ、生活やっていけるかわからん」
「・・・でも、愛があれば、なんとかやっていけるような気がしますわ」
「・・・ちくしょう!哲也・・殺しに行こうか」
「え・・やめて!]「あはっは、冗談よ、とにかく僕から両親に言うから」
「ごめんなさい!許して」「いいよ、でも、僕は、いつでも君を待ってるよ。
辛い事があったらいつでも言って」やさしく言ってくれた。
そして2人は別れた・・・やっと幸子は哲也と会える・・・嬉しかった・・
今夜、幸子が父母に打ち明けたら、すごく怒っていた。
もちろん覚悟した私・・・
爆怒した父が「家を出て行け!]と言われて・・はじめて爆怒の父を見た・・・
幸子は、黙ったまま、荷物をまとめて出て行った・・・
幸子から哲也に電話をした。「もう言ったわ、皆怒ってたけど、
陽太だけは、優しく言ってくれたよ。私、行く所がないの、あなたのとこに行っていい?]
「ああ、いいよ、どうぞ、待ってる」哲也が喜んでた・・・
幸子が荷物を持ちながら、哲也と一緒に暮らせると思って、幸せな気分だった・・・
幸子やっと哲也のアパートに着いて、哲也が喜んで抱いてくれた・・・
激しいキス・・燃えた・・・やっぱり哲也・・大好き!
日曜日の朝、哲也が眠そうに・・「俺、今日バイトに行くから、幸子、ゆっくり休んでくれ」
「わかったわ。いってらっしゃい」キスして送った。
汚い部屋なので、幸子は綺麗に掃除をしたり、洗濯して干したり・・・
ゴキブリもいたので、スプレーでやったり・・すっかり綺麗になった・・・
夕食のおかず、何にしようかしら・・・
買い出しに出かけて近くのスーパーに行った・・・
今日は暖かいお鍋にしよう・・
夜、帰宅した哲也に暖かいお鍋を作り、一緒に食べた。
「美味しいよ。ありがとう」美味しそうに食べている哲也・・・
私、幸せ・・・
哲也、お腹がいっぱい、運動のため、今夜も燃えようぜと言って、
また抱かれて・・燃えた夜・・・
哲也「君、最高だったよ。あえぎ声も最高~」
「え・・やめてよ、恥ずかしいわ」
2人が一緒に寝て、次の日、幸子は会社へ、哲也もバイトへ
哲也がバイト中、兄の陽太から電話きた。
「おい、哲也、幸子と付き合ってるってホントかい?]
「・・・ああ・・ごめん、兄貴」
「でもさ、おまえ、幸子を幸せにできるか?お金ないだろ」
「うん、俺お金ないけど、なんとかやっていくしかない」
「信じられないよ、哲也が今まで真剣に女を愛したことないだろ、女に興味ないかと思ったよ」
「・・・俺もわからん・・正直、女が嫌いだけど、不思議に幸子は違うんだ・・」
「あはは、やっぱり兄弟だよな。好みが似てるんだろ」
「兄貴、俺を殺さないだろな?」「あはは・・弟でなければ殺したいぜ」
「・・ごめん、悪いな、兄貴」「いいよ、幸子を幸せにしてくれ、じゃあな」
陽太が明るく言ってくれたがホントは辛いだろうな・・・
数日、幸子、哲也が同棲が始まり・・幸せな日々・・・
幸子が会社に行ってる時、バイト休んでいる哲也のアパートにやってきた幸子の父。
「哲也さんいますか」「はい、俺です」ドアを開けたら
なんと幸子の父だった。「話があるので、中に入ってもいいか」
「ああ、どうぞ」と言って哲也がお茶を幸子の父に出した。
「幸子と付き合ってるんだろ」「はい」
「別れてくれないか・・このお金で・・・」と言って手切れ金、1000万円を出してきた。
ビックリした哲也・・・
哲也は、もちろんお金が欲しい・・生活苦しいから・・・
迷う哲也・・「足りないなら1500万円でも出しますよ」
「・・・・」
「お願いです、別れてください」土下座していた幸子父・・・
愛か、お金か、悩む哲也・・・
「お金出すから、ここを出て、幸子から離してほしい。遠くに行って下さい。
外国でも行ってほしいです。父のお願いです。」
哲也は、お金を選んだ・・「分かりました。お金受け取ります。早速外国に行こうと思っています」
「ありがとうございます!」言って1500万円を差した。
「絶対内緒して下さい」「わかりました」
そして幸子父は、出て行った・・・
哲也は、すぐ荷物をまとめて外国の韓国に行った・・・
幸子は、会社から食事の買出しに行って、うきうきしながら帰宅した。
テーブルの上に置き手紙が・・・
「幸子へ、許してくれ、別れて下さい。俺は遠くに行きます。
幸子は、兄の陽太と結婚してほしい。俺を探さないで下さい。さようなら・・」
幸子は、大泣きした・・・
「どうして・・・私を捨てたの」
哲也の荷物が無くなった・・・
ひどいわ・・・幸子が父母に「哲也、私を捨てて出て行ったのよ」泣きながら電話をした。
父母「哲也、ひどい人だわね。早く忘れなさい!][うん・・」
父母「陽太と結婚しなさい、きっと幸せにしてもらえるよ」
「うん・・でも、今はまだ気持ちの整理がつかない・・考えさせて」
しばらく幸子は考えた・・・
でも、きっと哲也に何かあるはず・・・もしかしたら、兄の陽太が哲也に何か言ったかも知れない・・・
幸子から陽太に電話した。
「哲也、出て行ったのよ。あなた何かひどい事言ったんじゃない?]
「え?わけわからない。でも、僕知ってるんだよ」
「え??」「あのさ、弟は君よりお金を選んだんだよ。」
「え・・・」「君の父がお金を出したんだよ、手切れのためのお金・・・」
「1500万円だよ、やっぱり弟はお金が欲しかったんだよ」
「ひどいわ・・父さん!]すぐ電話を切って、幸子は父のいる自宅に行った。
「父さん!!哲也にお金を出したのね。、私達が別れるため」
父「・・・そう、出したんだよ」「ひどい!ひどいわ!]
「待って、落ち着いて聞くんだよ!父は試しに話しただけ、哲也は幸子を捨ててしまったんだよ」
父は、「いいえ、お金より幸子を選びます!」って言葉を聞きたかったんだよ。
でも、哲也はお金を選んだよ・そういう男だとわかってほしい!]
父が説得した・・・
大泣きした幸子、朝まで泣いた・・・
しばらくすると、幸子は落ち着いた・・・
やっぱり陽太と結婚します・・そう決心した幸子・・・
陽太に電話をした。喜んでくれた・・・
そして2人は結婚をした。初夜を迎えた。
はじめて陽太に抱かれた・・・しかし・・・
あまり満足でなかった・・・物足りない感じ・・・
哲也と比べてしまう・・・
やさしく抱いてくれる陽太・・でも、哲也は激しく燃えちゃう、ちょっと乱暴な感じですが・・
幸子は、どちらかというと、ちょっと乱暴なHが好き・・・
陽太に抱かれながら、哲也のことを思い浮かべてしまう・・・
新婚生活を始まった2人・・・
妊娠した幸子。だが、子供は、哲也の子供かも知れない・・・
陽太に内緒していこうと決めた幸子。
子供産んだ。男の子だった。。。
顔は、哲也にそっくりだった。皆、陽太が喜んだ。
陽太「かわいいかわいいな、」嬉しそうに赤ちゃんを抱いていた。
名前は、輝太を名づけた。
輝太が大きくなり、わんぱくになり、手のかかる子だが、かわいいかわいいと陽太がだっこする。
日曜日、公園で父子で遊んだ。輝太が滑り台の上から過ち、落ちてしまった。
下にあった石に頭がぶつかり、大怪我をしてしまい、血が沢山流れた。
救急車を呼び、急いで輝太を運んでいた。
意識不明の輝太・・・心配で急いで病院に着いた幸子。
医者さん「血が足りません。誰かのA型の血液型いますか」
陽太「え・・・A型??僕、O型ですけど]
幸子「・・・私もO型です・・」「え??]
お医者さんビックリした顔ですが、「今は大変な時ですから、落ち着いて下さい。
他の人のA型も預かっていますので」
2人「・・・・・」
陽太「幸子、君もO型か」「ええ・・」
「輝太、A型だって、O型同士の親からA型の子供生まれるわけないだろ」
「・・・うん・・・・」
仕方なく幸子は「今、輝太、大変なんだから、あとで話しますから」
陽太「・・・哲也、A型だよな?]
「今は、だめなのよ、あとで話すわ」
2人は気まずくなった・・→③へ