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推理小説

今回は知識不足の露呈と個人的な偏見が激しいです。あしからず。

 推理小説。僕が書いているのもこの分野ですね。

 一口に推理小説といっても様々あります。別に分類する必要もないし、Wikipediaを見れば一発なんですが、ゆるーくやるというコンセプトのもと、分類してしまおうと思います。

 まず、Wikipedia上の分類なのですが、ジャンルとして

 フーダニット

  誰が犯人か

 ハウダニット

  どうやって犯行を成し遂げたか

 ホワイダニット

  なぜ犯行に至ったか

 があり、サブジャンル、テーマに

  本格推理小説

  クローズド・サークル

  パズル・ミステリ

  倒叙

  安楽椅子探偵

  ハードボイルド

  ソフトボイルド

  コージー・ミステリ

  犯罪心理小説

  法廷推理小説

  警察小説

  時代ミステリ

  歴史ミステリ

  ホラー

  ファンタジー/SF

  スパイ小説

  サスペンス

  スリラー

  奇妙な味

 などがあり、日本独自の分類に

  社会派

  新本格派

  叙述トリック

  メタミステリ

  日常の謎

  青春ミステリ

  トラベル・ミステリ

  バカミス

 などがあるそうです。もちろん、一つの作品に複数が入ることはあります。本格じゃないクローズド・サークルってあるのでしょうか?

 今回各ジャンルについては触れません。膨大な量になってしまいますから。今回の考察で行うことは「もっと大きな枠組みで分類する」です。

 ミステリーファンならいざ知らず、「推理小説結構好きだよ」とか「たまに読むよ」とか「コナン、金田一ぐらいならよむなあ」って人には上記の分類は細かすぎます。(そういう人には分類の必要自体ないのでしょうが)


 ちなみに、先ほどはWikipediaの表記どおり「ミステリ」と表記しましたが、僕自身は「ミステリー」の方を好みます。あと「ミステリィ」は大好きです(笑)

 ところで「ミステリ」と「ミステリー」に違いはあるのでしょうか?

 確か、有栖川有栖の「マジックミラー」だったと思うのですが、「ミステリやミステリー」という言い回しがありました。何か違うんでしょうか。今度はそれを書こうか。


 さて、ちょっと遠回りしましたが、話を戻しましょう。まずは、普通のタイプです。そう言うと「じゃあ、他のは普通じゃないのか!」ってなりますが、決してそういうわけではなく、単純に名称が思いつかないだけです。

 これは所謂「殺人(もしくはその他の事件)が起きて、警察や探偵、もしくは素人がそれを解決する」やつです。これは詳しく後述します。


 次ですが、特殊設定モノと僕は名づけます。「本当のことしか言わない兄、嘘しか言わない弟」などの非現実的な設定がつくこともあるパズル・ミステリの一部や「ライアーゲーム」みたいなゲーム系です。(とか言いながら実はライアーゲームは読んだことがないのですが)「インシテミル」もこんな感じですよね?(これも読んでいない)


 あとはその他です(笑)

 いや、まあ、真面目に書くと叙述トリックや日常の謎とかではないでしょうか。いやあ、「イニシエーション・ラブ」は衝撃だったなあ。


 で、後述するといった「普通のタイプ」ここには上記のジャンルの大半が当てはまると思います。色々ありますが、大まかに二つに分けることができるのではないでしょうか。

 それは、「推理型」と「捜査型」です。

 推理型は、いわゆる「本格」でしょうか。「謎(密室だったり、首のない死体だったり、完璧なアリバイだったり、ダイイングメッセージだったり)が提示され、それを論理的思考で解決する」といった感じです。

 捜査型は「事件が起きて捜査の末に犯人を見つける」のようなものです。僕のイメージでは「二時間サスペンス」です。


 どうも、一部の推理型嗜好の人には捜査型の小説を毛嫌いする人がいるような気がするのは気のせいでしょうか?

 例えば、綾辻行人「十角館の殺人」ではこんな一節があります。


「僕にとって推理小説ミステリとは、あくまでも知的な遊びの一つなんだ。小説とい う形式を使った読者対名探偵の、あるいは読者対作者の、刺激的な論理の遊びゲーム。それ以上でも以下でもない。

 だから一時期日本でもてはやされた”社会派”式のリアリズム云々は、もうまっぴらなわけさ。1DKのマンションでOLが殺されて、靴底をすりへらした刑事が苦心の末、愛人だった上司を捕まえる。――やめてほしいね。汚職だの政界の内幕だの、現代社会のひずみが生んだ悲劇だの、その辺も願い下げだ。(以下略)」


 綾辻氏はあとがきで、自身はそんなことは思っていないと言っています。ですが、そう思っている人も少なくないのではないでしょうか。まあ、この辺にしておきましょう。




 このあたりで終わろうと思ったのですが、「推理型」と「捜査型」という言葉、自分で作ったにしては出来過ぎてる気がしたのでググってみたら…………出てきました。二階堂黎人氏が同じ事を言っています。というか、僕がそれを読んで忘れていたんですね。さも自分が考えたかのように思っていました。人間の脳って怖い(汗)


これだと全く考察にならないので(何度も言いますが考察する必要はないのですが)もうちょっと考えてみました。

 なろうの推理小説には「特殊設定モノ」と「捜査型」の小説が多いような気がします。僕が見つけられないだけでしょうか? 推理型の小説はあまりないように思えます。

 なぜでしょうか? それはやはり難しいからではないでしょうか? そう言うと「じゃあ、他のは簡単なのか!」って怒られそうですけど、ちょっと待ってください。あ、ちなみに、自分の作品を棚に上げて考察しますがご容赦ください。

 推理型の肝は「トリック」です。いくら人物が魅力的で、文章が修練されていても、トリック一つで駄作に成り下がります。

 そもそも推理型と捜査型では見るべきところが違います。捜査型で読むべきところはストーリーです。謎はエッセンスでしかありません。あと、テーマも重要です。何を伝えたいか。社会問題だったり、妬み、憎しみ、友情、愛情……。

 アマの小説でもストーリーが面白いと思える小説はたくさんあります。ですが、トリックだけで勝負しようとなると商品化されたレベルまでいかないとなかなか難しい。

 中にはいるんですけどね、面白い推理型を書く人。

 もちろん「推理型小説が書けないから捜査型小説を書こう」とはならないでしょう。人の好き好きでしょうね。

 特殊設定モノは奇抜で面白いんでしょうね。設定で惹くことができますし、現実的じゃなくてもいいから、わりと自由に書ける。もちろん、考えるのは非常に難しい、これは変わりませんが。


 結局まとまっていません。一つ言えるのは、「もっとなろうに推理型の小説が増えてくれないかなあ」と僕が思っているということです(笑) 

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