幼少期 領内の事情③
僕は今度は林業についてセバスチャンに聞いて見る事にした。
「林業はどうなの?どんな木を栽培しているの?」
「林業ですか、木材ですと、アカマツ、クロマツ、イチョウ、スギ、モミの木、ミズナラ、シイノキ、カシなど、種類はあまりありませんが、松の木やスギは建築材として、シイタケの栽培にミズナラ、シイノキなどで原木栽培をしています」
「原木栽培もしてるんだ、林業も安定していそうだね、よかった」
「はい、林業に携わる住民からは特に要望は聞きませんね」
僕は林業について聞くと安心して、今度は突っ込んで聞いてみる事にした。
「セバスチャン、キッザニアの所得税は何割なの?」
「所得税は年収200万以下は2割で、200万以上は4割です」
「うん、良いね、前の領主はちゃんと住民の事を考えてくれていたんだね」
「えー、大変優秀な領主様でした」
「セバスチャンからこれだけ聞いていても、課題はシイタケの量産、加工場の建築だね、パパどう思う?」
「私はそう言う専門的な事はわからないけど、シイタケの量産と言っても獲れすぎても腐らせるだけなんじゃ無いかな、魚の加工場の建築は賛成だけどね」
僕は父にシイタケの量産と魚の加工場の建築を言って見たら、シイタケは獲れすぎたら腐らせるだけと言ったので、僕は僕の持っている知識チートを出す事にした。
「シイタケは獲れすぎても天日干しにすると干しシイタケが出来るよ?
干しシイタケは石付きを取ってそのまま天日干しを5〜1週間干すだけで出来るよ。
ちなみに干しシイタケは1年以上たっても大丈夫だよ、使う時は水で戻すだけ」
「シイタケが1年以上もつのですか?それは良い事を聞きました、早速シイタケ農家に言って見ます」
僕は干しシイタケの作り方をセバスチャンや父に言ってみると、父は反応せずセバスチャンの方が反応した。
干しシイタケ、やっぱり無かったか、干しシイタケは干す事により香りや旨みが倍増するのでもったいない事だ。
干しシイタケは戻し汁だって料理に活用出来る。
煮物に味噌汁、雑煮の出汁、蕎麦つゆに使うと香り、味共に良い。
シイタケは捨てる所は石付きだけだけど、石付きだって出汁は取れる。
まあ石付きだけは食べられないので、無理に出汁を取らずに捨ててしまおう。