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幼少期 領内の事情

 僕達はカツ丼を食べた後、母はリタルダを抱っこしながらリタリアと一緒に庭を散歩しに行き、

 庭師のトムとその一家は庭を見に外に出て行った。


 僕はセバスチャンと父が執務室の荷物を移動するので、僕も手伝う事にした。

 ちなみにメイド達4人もその荷物の移動を手伝ってくれている。


「このキッザニアは農業だけでなく、漁業と林業も盛んで、畜産業もやっていて、牛や鳥、豚を主に取り扱っています。

 牛は肉だけでなく、牛乳も取れます。

森ではシイタケ、ハタケシメジなどにキノコも栽培しています。

 どの業種も今の所順調の様で、カーマイン様がテコ入れする必要が無いほどです」


「そうか、それは何よりだ」


 セバスチャンが執務室の荷物を移動しながら父に言う。


 僕はセバスチャンに質問する事にした。


「セバスチャン、農業では何を作っているの?」


「野菜全般で、キャベツ、レタス、白菜、ほうれん草、ネギ、ニラ、トマト、キュウリ、ナス、カボチャ、ダイコン、ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、ショウガ、ニンニクなど、他にも作っています」


「そうなんだ、それは凄い種類だね・・・ナガイモって言うのは作ってないの?」


「ナガイモは聞いた事がございませんね、初めて聞きます」


 僕が農業では何を作っているの?と聞くと、セバスチャンは流暢に答えてくれたが、ナガイモは作っていないらしかった。


 なので僕はナガイモの子供の事を聞く事にした。


「ではセバスチャン、ムカゴって聞いた事はある?」


「ムカゴですか?あの小さな芋の様なもので、植物のツルにびっしり付いているものですね、それなら聞いた事がございます」


 セバスチャンは、ナガイモの事は知らなかったようだけど、ムカゴは聞いたことがある様だったので、僕はさらに続ける。


「セバスチャン、そのムカゴが成長したものがナガイモなんだ、ナガイモはそのツルの下を深く掘らなくちゃ取れないけどね、美味しい野菜なんだよ、こーんなに長いの」


「ほう、そうだったのですね、アレックスおぼっちゃまが美味しいと言うならばさぞ美味しいでしょうね、

食べてみたくなりました」


 僕はムカゴが成長したものがナガイモだと言う事を、両手いっぱいに広げて言った。


「ナガイモが美味しいって言っても芋だからね、そのまま食べても美味しく無いよ、ちゃんと味付けしなきゃ美味しく無いね」


「しかし、ナガイモと言うものはキッザニアの特産になりそうですな、是非、ムカゴの季節になったら農家のモノに言って見ます」


「その時、僕も行った方が良いかも、ムカゴはちょっと難しいかも知れないからね、ムカゴは季節は秋だよ」


 セバスチャンはこの時点でナガイモはキッザニアの特産になると言って、農家に協力を仰ぐ様な事を言ったので、僕もその時ついて行ければついて行こうと思った。


 僕は今度はセバスチャンに別の質問をする事にした。


「森ではシイタケ、ハタケシメジがあるって言ったけど、他にも種類はあるの?」


 さて、今度はどんな答えが返って来るのかな?









 

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