幼少期 カツ丼10人前
「今日は10人分だから豚肉、厚切り100gを10枚用意してね、あとタマネギも必要だった」
「はい、わかりました10枚ですね、タマネギは薄切りにしておきます」
僕が言うとカレンは慣れた手付きで豚肉100gを10枚用意して、タマネギを薄切りにした。
「凄い、カレンは手際が良いのね」
「本当ですね、私達も出来る様にならなきゃ」
と、メイド長のキャサリンとメイドのアメリが小声でそんな事を言った。
「今回は油で豚肉を揚げた後、さらに麺つゆで煮るから煮汁が必要なんだ、さっき出来た麺つゆに1人分、麺つゆ50mlに砂糖を小さじ2杯入れてね」
「はい、わかりました」
こうして僕は豚肉に小麦粉とタマゴを使い、豚肉に塩胡椒して衣を付けるとカレンも真似をする。
ちなみに豚肉100g切ってと言ってカレンが豚肉を切れたのは、グラム切りの型を覚えてもらったからだ、グラム切りが出来ると料理屋や肉加工なんかで重宝されるから、覚えておいて損は無い。
「この豚肉を揚げたら今度は、揚げた豚肉を5当分しておいて、フライパンに薄切りにしたタマネギを入れてしんなりして来たら5当分しておいた豚肉を崩さずに入れて、砂糖入りの麺つゆを入れて蓋をして中火で1分煮たら完成だよ。
それを茶碗に炊いたお米を盛って汁ごと上にかけてね」
「はい、わかりました、後は私がやります、アレックスおぼっちゃま」
こうして、完成したカツ丼をテーブルに10人分並べて、1人づつ座ってもらい、食べてもらう事にした」
「カレン、パパを呼んで来て、最初はメイド長のキャサリンとセバスチャンに食べてもらおうかな、毒味役もあるからね」
「わかりました、では頂きます、パク」
「私も頂きます、パク」
セバスチャンが言ってキャサリンも言うと、2人ともすぐに出来たカツ丼わスプーンで口に運ぶ。
「うまい、モグモグ、こんなに美味しいものは初めて食べた、これがお米、そしてカツ丼、パク、モグモグ、ガツガツガツ」
セバスチャンは一言言うと、一心不乱になりカツ丼を食べ始めた。
「美味しい、モグモグお米と言うものがこんなに美味しいなんて、豚肉と麺つゆの相性が良いのだわ、パク、モグモグ、ガツガツガツ」
キャサリンも一言言うと、一心不乱にカツ丼を食べ始めた。
「みんなも食べてね?」
『はーい、パク、モグモグ、美味しい、パク、モグモグ、ガツガツガツ』
メイドのアメリとメリー、カレン、そして父と母、リタリアも一言美味しいと言って、一心不乱にカツ丼を食べ始めた。
そしてみんなすぐにカツ丼を食べ切ってしまった。
『あー美味しかった』