幼少期 館の中
「ではカーマイン様、マチルダ様、アレックスおぼっちゃま、リタリアお嬢様、リタルダお嬢様、館の中をご案内しますので、どうぞ館の中に入って下さいませ」
「わかった、よろしく頼む」
すると執事のセバスチャンが、館の中を案内すると言って、僕達を館の中に招き入れた。
そして父もそれに従い、僕達はセバスチャンを先頭に、館の中に入って行く、メイド達は後ろに続く。
「玄関を入って右側が客間になります、全部で20名ほど入れる事が出来ます」
「ほう、それは広いな」
セバスチャンは綺麗な姿勢をたもって、先ずは客間を紹介すると、父はうなずく。
「左側の部屋が、メイド達が住んでいて、常にメイド達がいる部屋で、
やはり20名ほど入る事が出来ますが、現在は3人しかおりません。
必要に応じてメイド達を増やすのがよろしいかと思います、部屋の中には風呂とトイレがあります」
「わかった」
今度はセバスチャンはメイドの部屋を案内して、父はそれにうなずく。
「そして次の部屋は空き部屋です、その空き部屋の隣が私に部屋になっていて、やはり20名ほど入る事が出来ます。
やはり風呂とトイレがついています、
そしてその右側の部屋が食堂及びキッチンです」
「食堂か、わかった、今日から食事の準備は私達の元々のメイド、カレンにお願いしようと思う、良いかな」
「左様ですか、かしこまりました、食材は冷蔵庫がありますので、その中に豊富にございますので、カレン、よろしくお願いします」
「はい、わかりました」
セバスチャンは食堂を案内した後、父は食事の用意は僕達の元々のメイドのカレンに任せると言って、セバスチャンは素直に応じてカレンは返事をした。
なぜカレンに任せるかと言うと、その方が美味しいからだ。
「この次の部屋が、カーマイン様達が住む部屋となります。広さは30畳ほどあり、もちろん風呂とトイレがついています」
「なかなかの広さだな、嬉しく思う」
「その右側が執務室になります」
「執務室は今度客間の隣に移動出来ないか?」
「はい、かしこまりました、今日から移動させて頂きます」
セバスチャンは執務室私案内すると、父は執務室を移動してくれと言った。
おそらくその方が都合が良いのだろう。
「こちらの階段を上がって2階になります。
1階と同じ様な区切りになっていますので、使用人を住まわせればよろしいと思います」
「そうか、トム、カレンどこでも良いぞ、空いている部屋を使ってくれ、カレンはメイド達と一緒でも良いのかな?」
「はい、私は1階の空き部屋を使わせて頂きます」
「私はメイド達と同じ部屋で良いかと思います」
セバスチャンは2階は空いていると言い、ならばそこはお客様を泊まらせれば良いと僕は思った。
これで部屋の案内は終了し、これからカレン達は食事の準備だ。
トムと僕達はお米とか本とか、日用品を馬車から下ろす準備を始めた。