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第一部 エピローグ

第一部完結です。


第二部は一か月後を予定しています。第二部も完結まで毎日投稿を考えています。

なお、連載再開までの期間に、いくつか外伝的なエピソードを挟む予定です!

もしよろしければブックマークしてお待ちください!

魔王城、玉座の間。


「魔王様! 報告致します!」


ドタドタと足音を立てて一人の男が現れる。


「なんだ貴様!? 今は評議の時である! 騒々しいぞ!」


その場にいた一人の男が評議中に現れた男に対して叱責する。


「は! 申し訳ございません! しかし可及的速やかにお伝えしたき件がございます!」


「時と場所を考えろ!」


「よい! ……申せ」


玉座に座る銀髪赤眼の魔王はなおも叱責を続けようとする男を制止し、報告を促す。


「は! 東部方面司令官ベノク・トートベンズ様がスケルトンの大軍勢を連れて南東へと進軍いたしました!」


魔王は眉根をピクリと上げて反応する。


「……それで? 今はどの辺りだ? まだ戦端は開いていないのだろう?」


「はい、それが……。南東のリーゼ村へと進行したところまでは動きは掴めていたのですが……突然、消息を絶ちました……」


「突然消息を絶った? 先程お前はスケルトンの大軍勢を引き連れてと言わなかったか? どうやったらそれを見失える?」


「それが……リーゼ村へと再び様子を見に行った部下によると、スケルトンの軍勢はリーゼ村ともども跡形もなく消えていたと……」


そのあまりにお粗末な報告に耐えかねたのか、さきほど魔王に制止された男が再びそう口を開く。


「お前たちはそれほど無能であったか? もう少しまともな報告をしろ! 今は評議中だと言ったはずだ! 下らん報告はいい。下がれ!」


「いえ、これは! 魔王様!」


男は必死のようだ、なかなか引き下がろうとはせず魔王へと視線を向ける。


「下がれ……」


「し、しかし……」


「いいから下がれ」


「は、はい……」


魔王にここまで言われては報告に現れた男も下がるほかない。



「ゼノ、あの者の話を聞き、真相を確かめてこい」


魔王は傍らに控えていた側近と思しき、どこか中性的な印象の人物に小声でそう告げる。


「承知しました」


ゼノと呼ばれた男は魔王の指示に従い速やかに行動を開始する。


「さて、なんだったかな? 続きを」


魔王に促され、他の男が口を開く。


「はい。長年の帝国との膠着状態にそろそろ終止符を打つべきかと。魔王様が帝国に対して侵攻派に移っていただいたことで魔王軍の統制は強固になりました。穏健派を黙らせたことで侵攻への気運が高まっております。今が帝国に攻め入る絶好の機会かと」


「そうか……。それにしては先程の報告。ベノクが進軍したというのが本当であるならば統制が出来ているとは言えないな」


「ベノクについては功を焦っているところがかつてから見られました。あれは例外と考えてよろしいかと。我々は魔王様の統率力に疑いはございません」


「フッ……世事はいい……私は穏健派から鞍替えしたばかりだ。まだ統率しきれているとは思っていない。帝国に攻め入ることは変わりないが、機は待て」


「は! かしこまりました」


評議はその後も続き、数時間後。


「……はぁ」


自室に戻った魔王は執務机に向かいため息をついていた。


「魔王様」


コンコンとドアがノックされ男が呼びかける。


「ゼノか? 入れ」


扉が開かれ、ゼノが入室するとすぐさま報告に移る。


「先ほどの兵の報告を整理したところ何らかの自然現象により、リーゼ村ともどもベノクが率いた軍勢、そして村人。ともに死滅したと推測されます」


「そんなことがあり得るのか?」


「村を消失させるだけの魔力の痕跡がなかったとの情報もあったので、何らかの自然現象であると判断したのですが……少し奇妙です。一応何らかの攻撃を受けたと仮定しておいた方がよろしいかと」


「そうか……こうも度々、面倒ごとを持ち込むとは……。ベノクを早々に東部から引き戻せればよかったのだが……」


「ベノクが消えたおかげで東部方面の司令官を新たに任命する必要があります、還って良かったのでは?」


「それは一理あるな……新たな司令官の任命はお前に任せる」


「はい。それではリーゼ村の件はどうされますか?」


「攻撃を受けたとすると少々厄介だな……帝国にそのようなことが出来る者がいると思うか?」


「いえ、心当たりはございません、ついでに言うならば神聖国でもないでしょう」


「そうか……分かった。この件は私が動く。お前は都合のいいベノクの後釜を用意しておけ」


「かしこまりました」


「……はぁ。それよりもだ。娘の件はどうなっている?」


「はい。手続きは順調に行われています」


「そうか。それはよかった」


「……しかし、本当によろしいのですか?」


「ん? だめか?」


「いえ、お考えはよくわかります。ただ、王女様に恨まれませんかね?」


「……そうだな、それは……。いや! これはもう決めたことだ覆ることはない!」


「……かしこまりました」


ブックマーク、高評価、グッドボタンが何よりも励みになります!

ちょっとでも続きが気になると思っていただけたら是非お願いします!


第一部が想像以上に長くなり、思い付きでいれた設定もあるので、二部の構成を再度見直したいとおもいます。第一部も大きくは変更しないまでも細かい修正を加える予定です。

ここまで読んでいただきありがとうございます! ここからは伏線の回収も含めてさらに読みごたえがあるように工夫していこうと思います! ぜひ応援よろしくお願いします!

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