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フレイアストの工場見学 Part 5

3000PVあざす!

ブクマ、高評価、本当にありがとうございます!


予定ではあと2,3話で第一部完結です!

第二部も裏で着々と進行中ですので、ぜひ応援よろしくお願いします!


毎日19時頃投稿予定です。

「空間!?」


『はい。まず仮に操作魔法があるとして、空中に浮くということは少し違和感があります。重力下で先程のような動きが可能でしょうか? 空間魔法と称した方が説明ができます。そこで質問なのですが、マスターはどのようなイメージでクロガネの操作をしましたか?』


「そうだな……正直言うとあまり深く考えていない。さっきはクロガネに魔力を注ぎ込んで、直感的に思ったように好きに動かしてみた」


『では一つ一つ手順を考えながら操作してみてください』


「わかった」


まずは対象まで魔力を届かせて、注ぎ込む、そこから……どうやってるんだ? 注ぎ込んだ魔力を……いや違うな? あれ? 本当にどうやってるんだ?


「……考えながらだと動かせない」


『先程、魔力を注ぎ込むといいましたね? そこまではエアレーの操縦方法と同じでは?』


「そうだな」


『ではエアレーはどのように操縦を?』


「操縦は主に左右の独立した操縦桿とフットペダルだ。マナはあくまで操縦のサポートで骨格部に送り込むことで自身の体とイメージをリンクさせて、これも直感的に操作している」


『その直感的という部分が説明できればいいわけですね?』


「そうだな。けど、元の星でもマナについては解明されていなかっただろ? 軍で教えられた操縦方法でもその部分は教えられなかった。マナが操縦のサポートとして使われていたのは、ただマナを流し込んだ方が、より思い通りに操作できたからという理由しかない。それを説明できるのか?」


『マナについての解明は難しいです、大気中にマナが存在していることは確認されていましたがそれを活用する方法は確立されていません。ですが、推測で一定の説明はできます。マスターがおっしゃった、自身の体とイメージをリンクさせる、これは自身の認識を拡大させたと考えると?』


「つまり、機体も体の一部として捉えていたと?」


そのイメージでクロガネを自分の一部と認識しながらもう一度、操作を試みてみる。


「あ、たしかに……動かせそうな気がする! でも動かないな……」


『認識の拡大には成功しているようですね、その時点で空間に干渉していることが示唆されます。そこで、仮称ではありますが空間魔法です。魔力によって物体の空間における座標を決めているとすれば? 勇者召喚という、一方向ではありますが座標の転移を可能にする魔法も存在しますし、ありえないことではないでしょう』


「座標を決めているのか! なるほど!」


それも踏まえて座標を細かく考えながら操作を試みる。


「動いた! いや、でもこれ難しすぎるぞ? いちいち細かく座標を決めなくちゃならない……」


『そこで直感です。人型機動兵器のエースパイロットであったあなたは、長年の訓練と経験で直感的にその操作が可能になったのでは? 人間の身体機能はほとんど無意識で動いています。その証拠に、呼吸は考えて行っていますか?』


「う~ん、なるほど? 文字通り呼吸をするように操作していたのか」


今度は特に考えずに直感的にクロガネの操作を試す、すると最初に操作した時のように思い通りに動いた。


「たしかに、深く考えないでやったほうが操作は簡単だな…」


ヒュン…ヒュン…としばらくクロガネを自由自在に操っていると


「なるほどです。空間魔法……普通の人にはできそうにないです。けど、無属性魔法は万能といったですが、いくつか制約もあるです。私の出したゴーレムを操作してみるです」


そう言って俺とLPの会話を真剣な表情で聞いていたシエナさんが周囲にあったガラクタでゴーレムを作り出す。


ガシャガシャという音を立ててガラクタがみるみるうちに二足歩行の巨人へと変貌する。


「おぉ! すごい! こいつの操作か……あ、あれ?」


動かせるけど手足を独立させて動かしたりというのは難しい、というか無理だ。直感的という点では俺も人型機動兵器を操作していたのだ、形の似ているゴーレムを操作することもできると思ったのだが?


「ふぅ…よかった……ゴーレムまで操れていたら私の魔法は意味なくなるです……」


それもそうか、空間魔法は少し万能にすぎる、これくらいの制約があってもいい。だが……


「LP、俺が使役魔法の適性じゃない理由はなにか想像できるか? さっきの説明だと、俺は使役魔法の方が向いてそうなんだが?」


『そうですね……。シエナ様はどのようなイメージで対象を操作されているのですか?』


「うーん、あまり考えてないです。強いて言うなら対象に命令してるイメージ? こうやって動いてって思ったら、そうやって動いてくれる」


『なるほど。こちらもやはり直感的ですね。今シエナ様が言ったように使役魔法とマスターの使う魔法とでは対象の操作の仕方が根本的に違うようですね。それも踏まえて推測します。パイロットであったマスターは空間把握能力に長けているところが見受けられました、マナで機体を操縦する際、自身の把握する空間内での相対的な座標をイメージしながら操縦していたのでは? よって仮称ではありますが、空間魔法の適性が備わったのではと考えます』


「そうか。そう考えれば少し納得できる」


『では、短距離でいいので物体の座標の転移を試してみてください』


「転移か。確かに空間魔法なら出来そうだ」


……とはいったものの、どうすればいいんだ? 離れた場所に座標を設定すればいいのは分かるが、思いのほか難しい。二点を、その間を無視してつながなければならない……


そもそもつなぐという発想が間違っているのか? 何かプロセスを挟む……いや、座標情報を……


いくつか考えられることはあるが、何か根本的なものが欠けている気がする…


「無理そうだな……」


『やはりそうですか。マスターの魔法が仮に空間魔法だとすると、物体を移動させる場合は、座標が連続していないと不可能という制約が存在していると推測します』


対象の空間における座標の操作。分かった制約は座標が連続していなければならないということ……


「なるほど。以前、ジークとの立ち合いで無意識で浮かせた木剣がジークの渾身の一撃を防いだのは、木剣を座標に固定したからか? 座標に固定することで物理的なエネルギーも加わる……」


「LP、他に考えられる制約は?」


『そうですね……魔法全体に言えることですが、扱える魔力量による制約が存在します。マスターの空間魔法にも魔力量による制約があると推測します』


「例えば?」


『そうですね……。魔法全体にある、魔力量による制約と先程マスターが呟かれた内容から導き出されることが一つ。座標を単に移動させたりその場に留まらせたりということにはそこまで魔力を使いませんが、そこに威力や強度を持たせるとすれば魔力消費が大きくなるということです』


「E=mc²が適用される?」


『そうですね。操作した対象に物理的なエネルギーを持たせるならばそうなります』


「ふーん……じゃあ空間魔法ってことでいいか」


『ここまで論理的に説明できたのでそう考えてよろしいかと。しかし、新たに出てきた疑問はシエナ様の使役魔法。これは科学的アプローチで説明できません。無属性魔法についてはまだまだ謎が多いようですね』


「みなさん!? 魔法が使えない私を置いて楽しそうに話をするのはおやめください! このマッド、もう我慢の限界であります!」


ブックマーク、高評価、グッドボタンが何よりも励みになります!

ちょっとでも続きが気になると思っていただけたら是非お願いします!


この辺りの設定はこだわっていきたいのでちょっと説明ばかりになりました。なるべく順序立てて分かりやすくしたつもりです。割と納得感のある魔法体系に出来たのではないかと自負しております!

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