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LPの冒険 再び

毎日19時頃投稿予定です。

『それでは、いってまいります』


「エルピー様。ご無事をお祈りしております!」


「エルピー待ってるね!」


マッド様とシエナ様に見送られて再びマスター探しの旅に出かけます。


シエナ様は結局ここに滞在することになりました。彼女は幼いころから逃げ隠れする生活を送ってきたため、教育をほとんど受けていませんでした。少したどたどしい言葉遣いもそのせいでしょう、よって一通りの教育を受けていただくことにしました。


さらに、傀儡魔法の使い手であるシエナ様は作業用ボットやロデアに興味を持ち、自らが操作できるように改良を加えていました。その際、シエナ様はロデア零号機であるミロンと仲良くなり、よく二人で行動しているところを見かけます。


ミロンの外見はシエナ様と同じくらいの十代後半の少女といった外見をしています。


デザインしたのは私です。参考にしたのはミロンのあの()()()()()です。古い文献にミロンと同じようなしゃべり方をする人種が多数確認されました。どうやらその種族は”ツンデレ”と呼ばれていたらしく、金髪でツインテールであることが多く、しばしば、気が強く、好戦的という特徴が見られました。


『二人は仲が良いようでなによりです。しかし……』


マッド様とシエナ様はよく言い合いをしています。仲が悪いわけではないようなのですが、なぜか対立をしています。その理由については私もよくわかりません。


マッド様がシエナ様に何やら注意をしているようでしたが……


まあそれは置いておきましょう。問題になるほどのことではありません。


『今回はすぐに帰還せずしばらく旅を続けましょう』


前回は少し冒険し、シエナ様と出会いすぐに帰還することとなりました。今回はもう少し効率的に探索をしましょう。


新たにミラーフィールドを応用した小型の偵察機を制作しました。これはミラーフィールドを見たシエナ様が提案し、マッド様が実現させました。


ミラーフィールドとは違う技術を搭載したステルス偵察機は前の星にも存在はしていたのですが、必要な資源がこの星にはなく、作成をあきらめていました。


ミラーフィールドは膨大な電力が必要なため、エネルギー供給が容易な地上での使用が一般的でした。よってミラーフィールドを偵察機に応用するということは失念していました。どうやら応用力や発想力という面では人類の方が我々より上を行っているようです。


そして、マッド様が現在進行形で改良を重ねている”マナバッテリー”を搭載することにより、ミラーフィールドを展開して航行できる偵察機を開発しました。バッテリーの消費が激しいので長時間の展開はまだ難しいですが。


これならばこの星の文明に気づかれることなく偵察が可能です。


そうして新造した偵察機に乗り、上空からしばらく魔王領の状況を確認をしていたところ、


『おや? あれは?』


遠くで軍勢が動くのを発見しました。拡大表示すると、そこでは人骨が行進をしていました。


『あれがスケルトンというものでしょうか?』


しばらく観察をしていると、


『ん? どうやら村に向かって進軍しているようですね』


スケルトンの軍勢が向かう方角には小さな村と思しき小屋が密集する場所がありました。


これは助けるべきなのでしょうか? マスターであればどう決断するのでしょう……


考えているうちにスケルトンの軍勢は村の手前で行進を止めました。どうやらあの軍勢を組織しているものがいるようですね。


もう少し観察してみましょう。


『なにやら言い合いをしているようですが……』


軍勢の指揮官と思しき者と村の老婆がなにやら話しています、流石にこの距離では何も分かりません。少し高度を下げて近寄ってみますか。


近づいているうちにどんどんと険悪な雰囲気になっているように見受けられます。


『何やら交渉が決裂したようですね』


スケルトンの軍勢が村を襲い始めました。


どちらかに加勢すれば恩を売れて情報収集の役に立つでしょう。


『どちらに加勢すればいいのでしょうか?』


スケルトンの軍勢のほうが戦力的に圧倒的で、そちらのほうが情報を多く持っていそうなので加勢すべきはスケルトン側なのでしょうが……それではいけないような気もします。


『どうしましょう』


決めきれずにしばらく戦況を眺めていると、そこに()()しました。


『あれは!』


偵察機を自動操縦に切り替え、コックピットを立ち上がり偵察機のハッチを開く。


『決めました』


そして空に飛びだす。


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