表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/15

4 . 訳ありロリ子

ロリとの生活一日目。


まず、昨日の夜はロリ子にベットを貸してあげた。

そして僕は床に布団をひいて寝た。

大丈夫、さすがに不謹慎なことはしていないから。安心したまえ。

まだ理性のほうが勝っているからな。

けれどもこれだけは譲れない、この一つのことだけ言っておこう。


ロリ子の寝顔はとてつもなく可愛かった。

まるで天使のよう。

天使ってこういう子の事を言うんだって実感しました。

この世の産物。神から承った可愛さ。それこそまさに天使!

背中から天使の羽が生えているよ!

いや、実際は禍々しい触手が生えているんだけどね。

まあそれは置いておいて。

そこの君。

今さっき僕のことキモいと思っただろう。

キモくて上等!

僕にはロリ子さえいれば十分だ!

あと一応だけど杏哉(きょうや)


まあ、そんなこんなで、今(朝)に至る。


だが、このロリ子(仮)。

そう。ヤバすぎた。


まあ、順を追って説明しよう。

まずは今日の朝ご飯のことだ。

朝ご飯を作ろうと思いロリ子に聞いたのだ。朝ご飯何が良い?と。


そしたら返答がまさかの、

「あさごはん?それならだいじょうぶ。じぶんのうでたべるから。

 いつもそうしてたし。じぶんのうでってあんがいおいしいんだよ。」


「......。」



名前をロリ子に聞いたときは、


「なまえ?ぼくにはなまえなんてないよ。ぼくにはなまえがひつようないんだ。

そういわれた。」


「......。」


(なので僕は心の中で彼女のことをロリ子と呼ぶことにした)



年齢をロリ子に聞いたときは、


「ねんれい?ぼくなんさいだったけなあ。

ぼくはね、いちどしんでも、のこっているからだのはへんがちょっとでもあったらさいせいしちゃうから、しねないの。ぼく、ふじみなんだぁ。だからぼくがなんさいかはおぼえてないよ。

でも、からだはせいちょうしないし、ずっとねてたときもあったんだ。えへへ。」


「......。」



どこから来たのかをロリ子に聞いたときは、


「ぼくどこからきたっけなあ。さっきもいったけど、ぼくはけっこうむかしにここにきたんだ。おにいちゃんにあうまでずっとひとりであるいていたんだよ。

だから、もうわすれちゃったんだ。けど、ここじゃないもっととおいばしょからきたことだけはおぼえてるよ。だってここにくるまでにすっごくあるいたんだもん。」


「......。」



お分かりいただけただろうか。


そう。回答が人外すぎるのだ。

とりあえずまとめてみると、


①食事は自分の腕を食べるからいらない。

 どこが欠損してもどうせ再生するから問題はない。


②ロリ子には名前がない。

 誰かは知らないが名前は必要ないと言われた。だからロリ子には名前が無い。


③何があっても絶対に死ねない体(不死身)なので、死ぬことが出来ない。

 そしてすでにロリ子は何回も死んでも死ねないという経験をしたことがある。

 だから、自分が何歳なのかは覚えていない


④何回も人生をやり直しているので、記憶が薄れ、どこから来たのかは覚えていない。

 ただ、とてつもなく遠い場所から来たということだけは覚えている。


うん。何かすごいね。

思いっきり訳ありだったわ。

正直予想を超えてた。

っていうか普通こういう生き物って異世界ファンタジーの特権じゃないの?

こんながちの地球に来ちゃって良いわけ?


はあ。これから先、どうなって行くのやら...

俺はこの先起こるであろう未来を悟り、深い溜め息を吐いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 書き方が面白かった! そしてロリ子かわいい、、
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ