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2 . ロリとの出会い

「あーあ。また赤点取っちゃった」


桐生 棗(きりゅうなつめ)はそう思った。


勉強はそれなりにしているはずだ。

提出物だってちゃんと出してるし、復習だってしている。

課題にもちゃんと取り組んでいるし、勉強時間だって人並みには確保しているつもりだ。


それなのに何故なのだろうか。

何故毎回テストは赤点なのだろうか。

誰でもいいから誰か教えてくれ。


「それはさあ...またゲームばっかやってるからなんじゃないの?」


と、僕の唯一の友達、谷口 杏哉(たにぐちきょうや)は言ってくる。


失敬な。

勉強はそれなりにやっているはずだぞ?


「杏哉は僕をなんだと思ってるんだよ。」


僕は心外だというようにやれやれと首を振った。

冗談じゃない。こっちは真面目に勉強してんだよ。


「え?お前?んーとね、ロリ好きのヤバいやつ」


おい。そこは即答すんなよ。

まあ、ロリが好きなことは否定しない。

だってロリは神だ。

いつだって可愛い。

ロリは正義だ。

まさに天使。

幼くてあどけなさが残っているのが堪らない。

前にいる人みたいに僕のことをからかってくるようなこともない。


ロリ、僕の前に現れてくれないかな...

一度でも良いから、”おにいちゃん”って呼ばれてみたいな...


「ま、再試頑張れよ。 じゃあな」


そう言って杏哉は家に帰っていった。


杏哉と別れ、そこから僕は1人で家までの道を歩く。

正直、自分の家はあまり好きじゃない。

親は共働きで、朝早くから夜遅くまで働いている。

だから家に帰ってきてもだれもいないし、親とは必要最低限の会話しかしない。

ご飯はいつもレンチンかコンビニ。

僕の部屋にあるロリグッズや漫画を眺めるときと、杏哉と会話をしている時だけが唯一の楽しみ。

そんな毎日だった。


「あーあ。 僕の前にロリが現れないかな。」


そう思っていたその矢先。


僕は不思議なものを目にした。

4歳くらいの子供だろうか。

その子供がこの夜道を歩いている。

何故こんな時間に子供が出歩いているのか、それが気になった。

そして、棗はなんだか胸騒ぎを感じた。

はやる気持ちを抑え、その子供に近づいてみると...

棗は息を呑んだ。


尖った耳。

物憂げな瞳。

青と紫がかった髪。

そして何より、背中から生えている8本の触手のようなものが、禍々しい存在感を放っていた。


けれども、棗はその容姿に驚いたのではない。


「ロリだ......」


そう。

その子供は正真正銘のロリだったのだ。

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