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クラブ紹介


 ソヤリさんとの打ち合わせが終わって、私はまずいつもの三人に練習室に集まってもらった。新入生へのクラブ紹介の内容を伝えるためだ。

 

「俺とディアナで武術演技をするのか」

「うん、そう。イバン様とレンファイ様はさっき言った理由で出せないし、ケヴィン先輩もシムディアクラブのことで忙しいだろうから、今回はこの四人で乗り切るしかないと思って」

「わかった。一年の時にやった中からやるんだろ? どの部分をやるんだ?」

「一番初めのクィルガーと兵士がやり合うシーンの踊りを、即興用に変えてやろうと思ってる」

「あそこだったら飽きるほど練習したからな。余裕だぜ」

「ふっふっふん、甘いよラクス。あれより難易度上げたものをやってもらうから」

「は⁉」

 

 劇を見たことがない新入生に興味を持ってもらうためにはインパクトが必要だ。演技として完成度の高いものを披露しなければならない。

 

「音出しはどうするんだ?」

「それもバッチリだよハンカル。そこに私が夏休みの間に買っておいた音出しがあるから」

 

 首を捻るハンカルに私は部屋の隅に置かれてある箱を指差す。

 

「音出しを買ったのか?」

「うん! 早速開けてみよっか」

 

 私がそう言って箱の蓋に付いている留め具を開けると、ハンカルとラクスが蓋を持ち上げて横に避けてくれた。中には革屋さんで買った陶器の太鼓と小太鼓が入っている。

 

「太鼓か」

「あまり見たことのない太鼓だな」

「詳しくは言えないけど、街に古い太鼓を作ってる人がいてね、音がいいから買ったんだ。この二つのうち叩きやすい方をハンカルに叩いてもらって、ファリシュタは前のと同じやつを使ってもらおうと思う」

「うん、私もあの音出しの方が慣れてていいかな」

 

 ファリシュタはそう言って練習室の奥の棚の鍵を開けた。その中には以前作った柄付きのカスタネットが入っている。

 それから箱から取り出した太鼓を叩いてもらったけど、やはり手で叩く陶器の太鼓の方はハンカルには難しいようで、細い棒で叩く小太鼓の方を使うことになった。

 

「ハンカル、とりあえず速さはこれくらいで」

「わかった。俺も久しぶりだからな、ちょっと練習するよ」

「私は二人の動きを見ながら覚えるね」

 

 と、ハンカルとファリシュタがそれぞれの音出しを持って練習を始める。

 私とラクスはまず一年の劇でやった武術演技のおさらいからだ。

 

「いち、に、さん、よ、と、ほっ」

 

 ラクスは久しぶりとは思えないほど体のキレが良かった。

 

 もしかして夏休みの間に結構踊ってきたのかな?

 

「余裕だねラクス。じゃあアレンジ加えていこうか」

「アレンジ?」

「まずは足のリズムから」

 

 私は以前のものより踏み込む足の音を大きく鳴らす。タッタッタンッ、という音をタッタッダン‼、というように。それと同時に二人の剣を合わせてファリシュタのカスタネットを鳴らす。そうすると足音とカスタネットの音が合わさって独特のリズムを刻むように聞こえてくるのだ。

 

「なるほど、そういうことか」

 

 私の意図を理解したラクスが私の動きをコピーしていく。

 

 相変わらずリズム感いいね。ラクスはきっと踊りの名手になれるよ。

 

 武術演技自体は短時間で終わるものなので、完成するまで何度も練習を繰り返した。

 

 

 

 そして新入生のオリエンテーションの日がやってきた。私はみんなと楽器を持って指定された時間に校舎へ向かう。校舎へ入ろうとすると、出入り口のところに苦い顔の学生たちが数人立っていた。昨年度になにかやらかして、新入生の靴の洗浄係を命じられた学生たちだ。

 

 今年もいるんだねぇ……て、ん?

 

 その学生の中に苦虫を噛み潰したような顔をしたイシークがいた。

 

「イシーク先輩⁉」

「む……ディア……んぐ」

 

 イシークは私の名前を途中まで言って慌てて手で口を押さえた。

 

「? なにやってるんですか?」

「こいつ、君に話しかけるなって言われてるから話せないんだよ」

「え?」

 

 イシークの隣にいた男子生徒がため息をつきながら言った。その学生によると、イシークは昨年度の終業式前に女装して女子区域に入ろうとしたところを見つかって捕まったそうだ。

 

「女装⁉」

「……なんか、女にならないとクィルガー様の弟子になれないとかなんとか言って、俺はよくわからなかったけどあまりにイシークが必死なんで『女装したらどうだ?』って軽く言ったんだよ。まさかそれを本気にして実行するとは思わなかった……おかげで助言をした俺も一緒に罰を受けることになったんだ。最悪だよ」

 

 なにやってんのこの人!

 

 私は額に手を当てて天を仰ぐ。

 

「まさかお父様の言葉を本当にそういう意味で受け取るなんて……」

「俺は……んぐぐ」

 

 イシークがなにか言いたそうに口を開くが、悔しそうにまた閉じた。

 

「女装したのにこれくらいの罰で済んで良かったのかもしれませんが」

「俺もそう思う。とにかくイシークがこれ以上変なことしないように、君はなるべくこいつに近づかないようにしてくれ」

「……わかりました」

 

 そう言ってイシークを見ると、明らかに「俺は諦めてないぞ」って顔をしている。

 カタルーゴ人って本来はこういうタイプの人が多いんだろうな。クィルガーみたいに周りの状況をよく見れる人は稀なんだろう。

 大教室へ向かう階段を降りながらそんな話をすると、

 

「だからクィルガー様は伝説なんだよ」

「そうだな。最強の剣士で騎士団をまとめる力もあるから、世の中の男子が憧れるんだ」

 

 とラクスとハンカルが言った。

 

 ふふふ、そうだよね。やっぱりうちのお父様は世界一格好いい。うんうん。

 

 クィルガーを褒められたのが嬉しくて私はだらしなく笑ったまま、大教室の控え室に入った。中にはそれぞれのクラブ長とメンバーがすでに集まっていた。学生たちの視線が一斉に私に注がれる。

 私の姿に気づいたイバン王子とレンファイ王女がそれぞれ座っていた小上がりから立ち上がるのを見て、私は慌てて二人の元へ駆け寄った。集まっているシムディアクラブと社交クラブのメンバーの間で私は二人に挨拶をする。

 

「お久しぶりです。指定された時間にきたつもりなんですが、遅かったんでしょうか?」

「久しぶりだね、ディアナ。演劇クラブの出番は一番最後だから、集合時間も遅く言われたんじゃないか?」

「そうでしょうね。ところで演劇クラブの方に私たちは出なくていいと言われたのだけど、それで良かったの? ディアナ」


 久しぶりに会う二人は相変わらず完璧な王子と王女の風格だ。この二人が演劇クラブに入ってくれたなんて今でも信じられない。

 

「はい。クラブ長であるお二人の時間をこれ以上奪うわけにはいきませんから。こちらは武術演技を披露しようと思ってるので多分大丈夫だと思います」

「ああ、あれをやるのか。ラクスと?」

「はい」

「あら、それは面白そうね。あとでこっそり見ようかしら」

「じゃあ俺も見ようかな」

 

 ……二人揃ってこっそり見るのは無理なんじゃないかな。

 

「コホン、イバン様、無茶を言わないでください」

 

 王子の後ろからアードルフが渋い顔で口を挟んだ。その横にはケヴィンもいて同じような顔で頷いている。その時、控室の扉がガチャリと開いた。

 

「おや、揃ってるね。では去年と同じように社交クラブ、シムディアクラブ、魔石装具クラブの順番で紹介を始めるからそのつもりで。演劇クラブは一番最後だ」

 

 控え室に爽やかな笑顔のアサン先生が入ってきてそう告げる。アサン先生の後ろからはアサスーラ先生とオリム先生も入ってきた。

 各クラブ長が先生たちと挨拶を交わす。魔石装具クラブのクラブ長は去年と同じ人みたいだ。そして今年もテクナ先生の姿はない。

 

「テクナ先生は今年も逃亡したんですか?」

 

 と私が聞くと、アサスーラ先生と魔石装具クラブ長が同時にはぁーとため息をついた。

 

「全く、テクナ先生には困ったものです」

「今年こそは捕まえられると思ったんですが……残念ながら逃げられました」

 

 クラブ長はそう言ってガックリと肩を落とした。

 

 ……まぁテクナ先生が出てきたところで入部希望者が増えるとは思えないからいいんじゃないかな。

 

 オリエンテーションの時間になってアサン先生とアサスーラ先生が大教室の方へ向かった。私はオリム先生に改めて顧問になってくれたお礼を言う。

 

「まさかオリム先生がなってくれるとは思いませんでした」

「以前に見させてもらった劇の練習が面白かったものでね。それに副学院長というのは案外暇な時間が多いんですよ」

 

 オリム先生はそう言って笑顔で頷いた。

 しばらく控え室で待機していると、社交クラブが呼ばれた。レンファイ王女を先頭にしてメンバーの人たちが控え室を出ていく。そして王女が大教室に入っていったタイミングで新入生の声がこちらまで聞こえてきた。

 

「ざわついてるね」

「そりゃ大国の王女がいきなり出てくるんだもんな」

「去年も王女が出てきたけどね……」


 去年はストルティーナ王女の強烈なスピーチで新入生は完全に引いていたが、今年は聡明なレンファイ王女がクラブ長だ。きっと社交クラブにはたくさんの新入生が入るに違いない。

 

「レンファイ様とイバン様が出ていくんだから俺たちはあんまり印象に残らないかもなぁ」

「今年はそれでいいんだよラクス」

「そうなのか?」

「演劇クラブは今年から本格的に始まるクラブだし、そこまで大人数を集めるとまとめるのも大変だろうから。武術演技を見て、ちょっと頭の隅に引っかかってくれたらいいなぁくらいで十分なんだよ」

「ふーん、なるほどな」

 

 ラクスとコソコソっとそんな話をしていると、突然後ろから声をかけられた。

 

「フン! 己の身の程はわきまえているようだな、小娘」

「わ! びっくりした」

「げっクドラト先輩!」

 

 後ろを振り向くと、クィルガーと同じくらいの大きさのマッチョで強面な男子生徒が立っていた。

 

 長い銀髪に赤い目……カタルーゴ人だ。

 あ、シムディア大会でイバン王子の前で戦ってた人かな?

 

 その人は私のことをギロリと睨んで言った。

 

「全く、なぜイバンがこんな小娘のクラブに入ったのかわからんな」

「クドラト、後輩に絡むのはよせ。それにクラブ外でイバン様を呼び捨てにするなとあれほど……」

「うるさいぞアードルフ。この学院は平等なのだろう? それに呼び方については本人が許しているんだからお前が口出しすることじゃない」

 

 な、なんかすごい喧嘩腰な人だな。

 

「よせ二人とも。ディアナ、気にしないでくれ。ほら我々の出番だ、行くぞ」

 

 イバン王子がそう言ってシムディアクラブのメンバーを引き連れて出ていく。私は呆気にとられながらその人たちを見送った。

 

「大丈夫か? ディアナ」

「うん、ちょっとびっくりしたけど。あのクドラトって人はどんな人なの? ラクス」

「クドラト先輩はずっとイバン様と同じグループで組んできた人で、相棒みたいな人なんだ。力と体力で突っ走るクドラト先輩をイバン様がいい感じにコントロールしてくれるんだよ」

「へぇ。個人主義なカタルーゴ人を操れるなんてさすがイバン様だね」

「まぁな。でもどうやらイバン様が演劇クラブに入ったのをよく思ってないみたいだ」

「シムディアクラブの方が疎かになるって思ってるのかな。まぁ、だからといって返さないけど」

「ぶはっ」

 

 私の言葉にラクスが吹き出す。

 

「あの人に睨まれて一歩も引かないディアナはやっぱすげーよ」

「そう? まぁお父様に比べたら怖くないし」

「そりゃクィルガー様と比べたらな……」

 

 魔石装具クラブの人たちが出ていって、いよいよ演劇クラブの紹介の時間になった。先にオリム先生が大教室に入っていって、演劇クラブの説明をしてくれる。大教室の扉の側に控えて聞いていると、どうやら「今年からできた新しいクラブ」で「平民とは違う全く新しい演劇」をするというような内容を話してくれているようだ。

 私はメンバーを振り返った。ファリシュタが緊張した顔をしているが、さっきいつもの円陣を組んだからか最初より顔色はいい。

 

「じゃあ行くよ?」

「おう」

「ああ」

「う、うん」

「はい」

 

 最後の声はルザだ。彼女は護衛としてここにも付いてきてくれていた。私の代わりに新入生の動きをチェックしてくれるらしい。ありがたい。

 オリム先生が「では詳しくはクラブ長から説明してもらいましょう」と言ったところで、私は大教室の扉を開けて中へ入った。

 私の姿を見て、新入生が一斉にどよめいた。

 

「あ、あれが噂の……っ」

「本当だったんだ」

「エ、エルフだ……」

 

 おおー、すごい反応だね。これってある意味王子や王女より注目されてるんじゃない? まぁ、好意的かどうかは置いといて。

 

 私はオリム先生がいる教卓の前まで進み、拡声筒を受け取る。みんなは壇上の後ろの方に並んで立った。

 

「みなさん、初めましてディアナといいます。ご覧の通り、私が噂の新しいエルフです」

 

 私が笑顔でそう言うと、驚いたのか新入生のざわめきが少し落ち着く。

 

「今日はみなさんに私が作った演劇クラブの紹介をしたいと思います。どうか新しいエルフであるということは今だけちょっと横に置いておいてください」

「……いやそれは無理だろディアナ」

 

 後ろの方でラクスが小声でつっこむ。

 

「この中で、劇を観たことがあるという人はどれくらいいますか?」

 

 私がそう質問すると、ほとんどの新入生がお互いの顔を伺って下を向いた。

 

 ……観たことがあっても上げられないかな。まぁ予想通りだけど。

 

 と思っていたら、真ん中の方に座っていた男子生徒がスッと手を上げた。それを見てそばにいた学生が慌てる。

 

「ユラクル様っ」

「? 私は観たことがあるから上げてるだけだよ?」

 

 不思議そうにそう言う男子生徒を見て、その周りの学生たちが気まずそうにちらほらと続けて手を上げた。すると教室にいる他の学生たちからも少しだけ手が上がる。

 

「正直に言ってくださってありがとうございます。このように、今まで演劇というものを観たことがないという方がほとんどだと思います。劇は平民が観るもので、貴族が観るようなものではないと思っている方もいるでしょう」

 

 私は新入生をゆっくりと見回しながら言葉を続ける。

 

「ですが実は、演劇は我慢の多い貴族の方にこそ広まるべきものなのです。演劇には人々を楽しませる魔法のような力があるのですよ。私はみなさんにその劇を知ってもらって、楽しんで欲しいと思っています」

 

 私はそう言ってにこりと笑う。目があった何人かの新入生が目をパチパチと瞬かせた。

 

「今日はその魅力のほんの一部分をお見せいたしましょう」

 

 私がそう言って一歩下がると、ハンカルとラクスが教卓を壇上から下ろした。ファリシュタが私から拡声筒を受け取って、ハンカルとともに新入生に背を向けて壇上と席の間に腰を下ろす。オリム先生とルザが扉の前で待機し、壇上には私とラクスの二人だけになる。

 

「じゃあいくよ、ラクス」

「おう」

 

 私たちが小声でそう言い合って模造刀の剣先をカンッと合わせた。それを合図にハンカルの小太鼓がタンッタンッタンッタンッと一定のリズムを刻みだす。突然聞こえてきた音出しの音に新入生たちがざわめく。

 

「ようやく見つけたぞ。お前は親の仇。ここで決着をつけてやる!」

「お前のような小娘に何ができる。お前も親の元に送ってやろう」

 

 対峙していたラクスがそう言って足を一歩踏み出し剣を振り下ろす。私はそれを回転して避けながら、横一閃に剣を振る。その剣先をギリギリ避けたラクスが再び私に剣を振り、それを剣で受け止める。その瞬間、カスタネットの音がカァン! と大教室に響き渡った。

 

「わ!」

「ひゃっ」

 

 新入生が驚いている間に、私とラクスの打ち合いはスピードを増していく。

 

 カァン! カァン! ダンッダン!

 ダン! カッカッカッカッダン! カァン!

 

「わぁ……っ」

「すごい」

 

 勢いを増す武術演技に新入生たちが見入っていくのがわかった。

 少し離れて二人同時に模擬刀をヒュンヒュンと回し、ザッと同時に構えると、一呼吸おいて一気に距離を詰め今度はジャンプやバク転の動きを取り入れて打ち合っていく。

 

 ビュン! ダン!

 カンカンカンッタンッダダン!

 ザッ! ビュン! ダンッカァン!

 

 ハンカルの太鼓の音も段々と大きくなっていき、クライマックス感を伝える。徐々にラクスを追い詰めた私は、


「これで終わりだ!」

 

 と叫んでラクスに渾身の一撃を放った。私の一撃にラクスの剣が吹っ飛び、

 

「うあああああっ」

 

 と叫び声をあげてラクスが床にガクリと崩れ落ちた。私はその側に立ち、

 

「父様、母様、仇は取りました……」

 

 と言って剣を掲げた。それを合図にハンカルの小太鼓がタタタン! と鳴った。

 

「……」

「……」

 

 大教室がシーンと静まり返っている。私は剣を腰に下げると、ファリシュタから拡声筒を受け取って再び壇上に立った。倒れていたラクスも私の横に立つ。

 

「以上で終わりです。いかがでしたか?」

 

 そう問いかけると、席の真ん中の方からパチパチと拍手が聞こえて、それが徐々に教室中に広まった。

 

「今のはなんなんだ?」

「こんなの初めて見た」

「これが劇なのか?」

 

 拍手に混じって新入生の感想が聞こえる。

 

 うんうん、感触は悪くなかったみたいだね。

 

「四の月には演劇クラブの初めての公演が行われます。少しでも興味を持ってくれた人はぜひ観にきてください。今までにない新しい劇をみなさまにご覧に入れましょう。もちろん入会も受け付けてます」

 

 私はクラブの練習室の番号を新入生に告げて拡声筒をオリム先生に返し、みんなと大教室をあとにした。

 

「ま、上手くいったよな」

「そうだね。反応も良かったんじゃない?」

「インパクトはあったんじゃないか?」

「ああ……緊張した……」

 

 三人とそれぞれに感想を言い合いながら控え室に戻る。

 

 興味を持ってくれる人が少しでもいたらいいな。

 

 

 

 

あっさり終わったように見えますが

禁忌のエルフが見せる武術演技に

新入生たちはかなり驚いています。


次は 緑の授業 血の契約、です。

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