11.5
親愛なるお父様、お義母様、ロザリーへ
お元気になさってますか?
お父様は相変わらず詐欺まがいな事をなさって、人を騙しお金を稼ぐ事に忙しいかと思います。
お義母様は、お父様に隠れて家のお金を若い男に貢ぐのに勤んでいるのでしょうね。
ロザリーは、私から奪った元婚約者のエドモン様と仲良くしていますか?彼、閨のお友達が沢山いらっしゃるみたいだから大変ではありませんか?
そうそう、病弱なフリをするならもう少し上手にやらないと。前から思ってたけど、演技下手すぎ。
私はあの日、屋敷から追い出され、捨てられてから色々ありました。でも、今私、とっても幸せなんです!
実は、私結婚することになりました!
お相手は、なんと第2王子のクラウディオ殿下です!
色々ありましたが、お父様、お義母様、ロザリーのお陰だと思っております。本当に、本当に、本当に私を屋敷から追い出してくれて、ありがとうございます!
つきましては、結婚式に是非いらして下さい。
私とクラウディオ殿下の、幸せをお裾分けいたします!
レティシア
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我ながら完璧だ。クラウディオは、鼻を鳴らす。レティシアから許可を得て、手紙の代筆をした。
彼女には内容は見せていない。こんな内容見せたら引かれてしまうだろう。もしくは、怒って口を利いて貰えないかも知れない……そんな事は、絶対にだめだ。
彼女に嫌われたら、嫌われたら……想像するだけで、泡でも吹きそうだ……。
レティシアとの婚儀まであと、ふた月。
それまで、精々戦々恐々として過ごすことだね。
「愉しみだね、シア」
横でスヤスヤと寝息を立てるレティシアを、抱き寄せた。




