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ブラック企業の社長は文学少女です。

なろうラジオ大賞2


投稿作品です。


是非読んでくださいね!

ボロボロの雑居ビルの一室はいつも電気がついてた。



夜になるとどのオフィスも電気が消えるのに、この会社だけはまだ営業している…。



ある日。

昼も夜も、いつも電気がついているこの会社が何の会社なのか気になって、とうとう会社の前まで行った。


「文学探偵事務所」


なんだこの怪しい会社!



俺は怖くなって帰ろうとしたら、勢いよくドアが開いた。


「お客さん?それとも働きたい人?」

中から出てきた大人しそうな女性が聞いてきた。



「いつも電気が付いているので何の会社か気になって…」


俺は答えると、中から、子供のような声で

「入ってもらって」

と聞こえた。


俺はおずおずと中に入った。



中に入ると、所狭しと本が置かれ、本に埋もれるように5人が本を見ながらパソコンを操作している。



「…ここって何の会社ですか?」

俺の問いに、一番奥にいた少女が答える。




「文学探偵。本を探すの。

今の依頼は50代の男性。

子供の頃読んだ、ブラウン管から忍者が出てくる本を探して欲しいという依頼について調べているの」



聞けば、探して欲しい本の依頼を受けると、ネットや古本屋などから本を探すという仕事らしい。


本は読んでみないとわからないので、断片的な依頼者の記憶を元に、それらしい本を片っ端から読んで、本を特定するらしい。



「社長は私。

お祖父様の宝物だった本を見つけるために会社を起こしたの」




本をこよなく愛する少女は、趣味と実益を兼ねて始めた会社らしいが、いつも持ち込まれる依頼が難解すぎて、残業続き。

少女は、日中学校で夜は探偵の二足の草鞋のため結果ブラック。




本好きの俺は、珍しい本が多いこの会社が気に入り、大学が終わるとこの会社に顔を出すようになり…。



気がついたらバイトになっていた。


古本屋を経営していた叔父の影響で、子供の頃から珍しい本が好きな俺は、本の特定が早くすぐに成績1位の名探偵になった。


俺は、ブラック企業改善のために、定時になると全員を帰らせる日々を送っている。

みんな本が好きでも働き方改革は必要だよね。



でも、定時で帰るはずなのに、俺の仕事は終わらない。


俺は社長である文学少女の家庭教師をしている。

俺は少女の祖父の経営する会社への入社が決まっている。

…文学探偵兼、何でも屋として…。





この少女、実はすごいお嬢様だった。



俺のバイトの面接で会った爺さんは、少女の祖父の財閥系企業の会長だった。着物を着た感じのいい爺さんだと思っただけなのに…。




何がどうなってこうなったか…
















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