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日本国転生  作者: 北乃大空
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77話 メキシカ防衛戦7(メキシカ国境防衛中央戦)


 アメリア陸軍航空隊の中で、カリフォルニア沖とメキシカ湾上の日本海軍の空母機動艦隊を空爆に行った3個爆撃編隊は全機撃墜されたが、アメリア国内にあるフェニックス、アルバカーキ両基地から出撃した2個爆撃編隊であり、コチラの爆撃編隊は先に全滅した3個爆撃編隊とは違い、メキシカ国境に接近するまでは健在であった。



『コチラ、早期警戒隊EP-1 003からメキシカ駐留基地本部へ』


『コチラ、メキシカ本部です。003(ダブルオースリ)どうぞ』


『現在、アメリア国内フェニックス、アルバカーキ両基地から2個爆撃編隊が出撃した模様です。どうぞ』


『了解、そちらのレーダーリンクデータ、送れどうぞ』


『了解、送ります』


『003、コチラ確認した。003にあっては引き続き上空監視願う、どうぞ』


『了解、監視任務続行する。以上、003』



「ふむ、来たか」


「基地司令、随分大掛かりな部隊ですね」


「コレでも5個編隊の内で2個だからな」


「しかし敵は凄い物量作戦ですね。コチラに来るのが戦闘機が4,000機、爆撃機が2,000機で合計6千機ですか」


「そうだ。爆撃機以外の戦闘機4,000機全てにも爆弾を積み込んでいるというから全く恐れ入るよ」


「さて、どうしますか?司令」


「そんなものは決まっているだろう!作戦参謀。

 アメリア国内で迎撃するか、メキシカ国内の奥深くに引き入れて撃墜するかの違いじゃないのか?」


「私とすれば前者のアメリア側で撃墜する方を押したいのですが、司令はどちらを選択するのですか?」


「俺も参謀と同じ気持ちだ。早急にスクランブル指令を出せ!」


「了解!航空管制オペレーター、エルモシージョ、チワワ両空軍基地に出動命令を願う。メキシカ国境に接近する敵爆撃編隊2個を撃滅せよ」


「了解です、復唱します、、、、、、」



 メキシカ国内には防衛及びアメリア攻略のために日本軍の駐留基地が国内数カ所に設営されていた。

 メキシカと軍事協定締結当初はメキシカシティのみであったがアメリア国境までは相当の距離があり、B-1s爆撃機並の航続距離を持つ航空機でなければ戦闘行動時間に制限が掛かってしまうことであった。


 そこでメキシカ国境との距離がある程度近い場所でエルモシージョ、チワワ、モンテレイの3都市の空港に空軍基地を設営していた。


 駐留本部からの指令を受けたエルモシージョ、チワワ両空軍基地から直ちに迎撃部隊がそれぞれ発進した。


 迎撃に向かった部隊はF-15Jを改仕様にしたF-15改がエルモシージョ基地とチワワ基地に100機ずつ配置され、モンテレイ基地にはF-2改が100機配置されていた。


 元々F-15Jは日本国内用の防衛戦闘機であったが、F-15JがF-35Aに更新されたことで全機モスボール保管していた。


 転移事象後、モスボール保管していたF-15J 215機の内で15機を国内保管して200機を改仕様としてF-35並のアビオニクスを導入し、F3ファイターを搭載した他に20mmバルカン機関砲から25mm機関砲(GAU-22)に変更し、弾倉容量を940発から3,000発にアップさせF-2改が使用していた機関砲発射制御装置も搭載されていた。


 GAU-22機関砲の弾倉容量アップは圧倒的な敵機数に対してミサイル数が足りないためと、敵レシプロ機とジェット機の空戦能力の圧倒的な差によりミサイル攻撃では若干オーバースペックであり、機関砲の火力で充分に敵機を圧倒出来るからであった。

(軍上層部の本音は、ミサイルより機関砲の弾丸の方が安価であったから)

 このF-15改も、他の改仕様兵器と同様にステルス素材付光学迷彩機能と電磁バリア機能を搭載していた。


 また、先刻F-35B改が敵爆撃編隊へのSSB攻撃は超音速飛行が可能な戦闘機であれば電磁バリア機能を搭載しているF-15やF-2でも充分可能なことが判明した。




 ここはアメリア中央部、メキシカ攻略進軍中の陸軍支援の爆撃編隊がメキシカ国境に徐々に近づきつつあった。


 メキシカチワワ基地から飛び立ったF-15改迎撃部隊は、アメリアアルバカーキ基地から発進した敵爆撃編隊と遭遇したのはエルパソ北方約100kmの地点であった。



『セントラルメキシカ(以下CM略)アルファリーダー1からCMアルファ隊全機へ。残り30秒で敵編隊がミサイル射程に入る。全機i3ファイター起動してリンクをコチラに回すよう願う。どうぞ』


『『『『了解!』』』』



 敵編隊の迎撃部隊は第1陣迎撃部隊としてメキシカ基地の100機の内、半分の50機が離陸していた。

 第1陣迎撃部隊は順にアルファ1、ブラボー1、チャーリー1、デルタ1、エコー1の5隊10機分隊に分かれていた。


 F-15改は改仕様になり機体等が強化された他、武装も機関砲の弾倉容量がアップして加えてミサイル搭載量も大幅に増加していた。

 このF-15改は対空戦仕様として空対空ミサイルを10発搭載していた。


 迎撃部隊は各リーダーの指示に基づき先に爆撃機のB-17 1,000機を片付けるため、500機に照準を合わせてコレを一斉攻撃して1,000機の半分を撃墜していた。


『あのデカ物を攻撃するにはやはりミサイル攻撃が一番であるが、新搭載の機関砲のテストをしなきゃならないんだ』


『アルファ1リーダー、残り半分のB-17を25mmで片付けるのですか?』


『そうだ、アルファ2。取りあえずバルカンからGAU-22に換装した機関砲のテストを兼ねる。弾丸が切れたらSSB攻撃だがまずはB-17を片付ける』


『了解!』



 このGAU-22機関砲も弾倉容量がアップし連続掃射で約9秒から約50秒間まで発射時間が延びたが、連続掃射では無駄撃ちに等しく弾丸の無駄使いといえた。

 そこで、先刻武蔵艦隊の空母航空部隊艦載機にはF-2改が使用していた機関砲制御装置と同等のモノをF-15改に取付し、コレをFCSと連動させてロックオンした目標でなければ発射出来ないシステムとなっていた。



『サブリーダー、機関砲で味方1機で敵100機撃墜を目標とする』


『了解、だけど機関砲の弾丸数は間に合うのですか?』


『ああ、大丈夫だ。先刻、武蔵艦隊でF-2改がGAU-22機関砲のテストをしているが、操縦席の機関砲の弾倉容量を示すインジケーターの横に切換ボタンがあるだろう』


『ハイ、ボタンに数字と文字が書かれています』


『そのボタンに0.1、3、連と表示されているが、0.1は秒を表してる』


『連は連射だと分かりますが、3は3点バーストですか?』


『ま、似たようなモノだが自動小銃みたく3連発ではないんだ。

 つまり、0.1秒掃射を間隙をおいて3回繰り返す3連射なんだ』


『つまりデカ物対策ですね』


『しかし、機関砲の威力が上がっているから3連射でなくても、標準固定位置の0.1秒で多分B-17を撃墜出来るとの国防装備庁の話らしい』


『まずは物は試しというところですね』


『それじゃ、しっかり新型機関砲を活用して敵機を撃墜するか!」


『了解!』


 F-15改迎撃部隊は対空ミサイルで敵機を500機撃墜していたものの、まだ爆撃機が500機、戦闘機2,000機が健在だった。


 次に機関砲攻撃に移行したが、新型アビオニクスに映る画面にはロックオンした爆撃機が表示され、50機の迎撃部隊のパイロットは表示された点を消すように機関砲のトリガーを引くと一瞬「ブッ」という音を立てたかと思うと、その次にはB-17爆撃機のコクピットから爆弾倉と燃料槽まで一気に弾丸が貫き、機体各箇所から火を吹いて爆散した。


 B-17を全機撃墜した後に戦闘機の迎撃に移行したが、P-40が一直線に追従飛行しているところを機関砲掃射すると前側の1機を軽く貫通し、その後ろの機体にも弾丸が当たる程威力があり、当たりどころによっては3機位貫くこともままあった。


 F-15改のパイロットは、画面上の点を追うように次々とトリガーを引きながら消す作業を一種のTVゲームを操作しているような感覚を感じていた。



『アルファ1リーダー、この機関砲攻撃はTVゲームみたいですね』


『そうだな。確かに鮮明なCG画面みたいな実際の風景と、画面に映るロックオンした点を見ているとそう思ってしまうな。

 だがな、サブリーダー。違いがあるのはこの音と振動、それに硝煙の臭いはまさしく現実そのものだ』


『そうですね、我々は戦争をしているのですよね』


『そうだ。敵とはいえ人の生命を奪っているわけだから、その事実を忘れずに戦闘行為を行って欲しい』


『了解!』



 F-15改迎撃部隊が敵爆撃編隊を全機撃墜したのは、遭遇してから約30分後にはF-15改50機以外は青い空には存在しなかった。



『アルファ隊、任務終了。味方全機異常なし、直ちに帰投する!』


『チワワ基地、了解!御苦労様でした』



 チワワ基地から発進したF-15改迎撃部隊は、1機も欠けることなく敵爆撃編隊を全機撃墜して無事基地に帰還した。

 また、エルモシージョ基地のF-15改迎撃部隊もチワワ基地と同様に敵部隊を全機撃墜し、味方機は全く損傷無く基地に帰投していた。


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