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日本国転生  作者: 北乃大空
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74話 メキシカ防衛戦4(武蔵艦隊攻防戦その1)


 メキシカに侵攻中のアメリア陸軍と陸軍航空隊の動きを阻止するため、その支援策として先日改造が終了した大和と併せて大幅改造した武蔵の初陣を実戦テストを兼ねて行うため、空母機動艦隊と合流編成し武蔵艦隊として南アメリアのホーン岬から大西洋経由で一路メキシカ湾を目指していた。


 なお、武蔵空母機動艦隊の内訳を簡記する。

 空母2隻(信濃、トカチ)、イージス艦3隻、ミサイル駆逐艦4隻、NF炉型巡洋潜水艦2隻、高速戦闘支援艦1隻、補給艦1隻、娯楽艦1隻、そしてこの艦隊に戦艦武蔵が加わった。



アメリア西海岸時間 1942年7月5日 10:00



 武蔵空母機動艦隊は、7月5日 8:00にはニューオリンズ南方約300kmの座標で停泊していた。



 空母機動艦隊旗艦 イージス艦『まや改』艦橋にて


「さて、作戦参謀。敵さんがメキシカ侵攻を予定している開戦日まで残り2日で、その前に我々の艦隊に爆撃編隊の戦力をコチラに向かわせたいのだが、何か上手い策はあるのか?」


「艦隊司令官、ウチの空母機動艦隊の一番前にいる武蔵をエサに使いますか」


「それは敵が間違いなく飛び付きそうな材料だが、一体どうやっておびき出すのか?」


「まず、無人偵察機の光学迷彩機能で零式偵察機のホログラム画像を映し、敵に偵察に来たと思わせます。


 その後、改造前の武蔵の画像をホログラムで空中に映し出します。

 このホログラム武蔵をヒューストンからニューオリンズの海岸に接近させて一般人が目視出来て、且つ海岸の砲撃射程ギリギリの座標まで進行させます。

 出来ればこの時点で、海霧が出ていればホログラムも活きるのですが。

 なお、ホログラム武蔵は勿論本物の船ではなく、デコイ船で充分用を足すことが出来るでしょう。

 そして、ホログラム武蔵を敵偵察機が追うように仕向けるわけです」


「しかし、参謀が言うように敵が上手く引っ掛かるかな?」


「司令官、引っ掛かるのではなく敵を引っ掛けるのです。

 折角、策を弄するのですから、敵を欺くための仕掛けは大掛かりにしないとダメですから」


「大掛かりか、それだと金と時間が掛かりそうだが」


「いえ、お金と時間は殆ど掛かりません。情報省の諜報部隊がアメリア国内に潜入していますので、その伝手を利用します。

 まず手始めに、電話交換手に諜報部隊の女性隊員が潜入済で、これらを利用して偽情報を流すのです」


「そうか、この時代では電話交換作業は人力の電話交換手だったな。

 で、どんな情報を流すのだ?」


「今日が7/5ですから、明日のテキサス現地時間 7/6 10:00にカリフォルニア方面派遣の陸軍航空隊が、行動予定日前にカリフォルニア沖に大和を発見して、航空部隊が爆撃に行ったところ大和を撃沈したと、偽男性将校がテキサス方面派遣の陸軍将校に自慢げに話すわけです」


「成る程、確かに行動日前の軍事行動は軍律違反だが、先駆けして戦艦1隻を撃沈するという多大な成果があれば、多少の軍律違反なんか吹き飛んでしまうわけか。

 その偽情報に騙されたテキサス方面軍が是が非でも手柄が欲しいから、我々の艦隊を必死で探すだろうな」


「情報収集するにも電話交換手の操作で情報を錯綜させ混乱させることで、大和撃沈の真偽を確かめることを出来ないようにします」


「ふむ、そうなると偽将校の自慢話を疑う材料が少なくなり、大和撃沈の信憑性が増すわけか」


「ハイ、それともう一つテキサス方面軍司令に武蔵艦隊を撃沈するように偽の陸軍参謀総長からの偽指令を出すのです」


「それだと、否が応でも我々は敵と戦闘せざるを得なくなるな」


「しかも、偽指令の中身は『2個爆撃編隊軍団で対応せよ』という情報を伝えます」


「え?ウチが2個編隊を迎撃するの?

 編隊軍団というけど、一体どの位の機数がいるのよ?」


「ハイ、戦闘機が4,000機で、爆撃機のB-17が2,000機ですね」


「ウォッ!合計6千機だと?以前の帝国海軍連合艦隊が相手すれば、まず艦隊側が間違いなく全滅だな」


「ハイ、戦力評価の試算では編隊軍団の1/10の数で全滅しますね」


「それでは、我が艦隊はどの位の戦力なのだ?」


「武蔵が加わる前で、連合艦隊の500倍で、改造武蔵が編入したことで1,000倍というところです」


「何故、そんな天と地ほどの差が付くのか?」


「ハイ、まず我が艦隊には空母2隻が存在し、艦載機はF-2改が60機、F-18改が90機、他にイージス艦3隻、ミサイル駆逐艦4隻、NF炉型巡洋潜水艦2隻の編成です。

 コレに戦艦武蔵が加わるわけで、この改造武蔵1隻で1個編隊軍団を相手に出来る能力を備えています。

 それと、前世界の海上自衛隊護衛艦隊では連合艦隊の10倍程度の戦力でしょう」


「いくら空母2隻が加わったとしても、10と500ではあまりに違いがある。

 この差は一体何が違うのか?」


「光学迷彩機能付ステルス素材塗料と電磁バリア機能ですね」


「ふむう。ステルス素材塗料は以前から使用していたし、光学迷彩機能は最近開発されたモノであるが、レーダーに捉えることが出来ずしかも姿が見えないというのは相当優位性が高くなるわけか」


「ハイ、この光学迷彩機能とステルス素材塗料だけで前世界海自戦力の50倍になります」


「50倍を500倍に倍増する電磁バリア機能は、絶対の盾というわけか」


「ハイ、自分らの攻撃は素通りするが、敵の攻撃は全て弾いてしまうことは、極めて理想的な盾といえます」


「しかし、空母艦隊に改造武蔵が加わると500倍が倍の1,000倍に跳ね上がるのはどういう理由だ?」


「ハイ、改造武蔵1隻でイージス艦5隻以上の戦闘力があるからです」


「それは武蔵を過大評価しているのではないか?」


「いえ、VLS10基、3連魚雷発射管装置8基、単装砲12基、他ミサイル兵器等、さらにFCS連動で百発百中の46cm主砲を装備して、他のイージス艦と同様のNF炉と電磁バリア機能を装備しており、現時点では対抗出来る兵器は国防装備庁で開発中のレールガンしかないと思いますが、そのレールガンでもこの電磁バリアを破ることがまず不可能に近いため、ほぼ無敵の戦艦だといえますね」


「む、武蔵と大和両戦艦の化け物ぶりは理解出来た。君の作戦内容を全部隊に伝え、明日以降に襲来する予定の敵爆撃編隊への迎撃の準備をするように指示するように」


「了解、直ちに準備に取り掛かります」


 艦隊司令官と作戦参謀は迎撃対策の話を終えると、早速明日以降のアメリア軍の攻撃に対処出来るよう準備に取り組むのであった。


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