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日本国転生  作者: 北乃大空
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54話 ハワイ占領後のアメリアの状況


ワシントン時間 1941年12月7日 11:00


 ホワイトハウス大統領執務室にて



「大統領、大変です。緊急事態です!」


 秘書官の1人が大統領執務室のドアをノックせずに勢いよく開け、同室内に飛び込んで来た。


「何事かね、秘書官!ノックもしないでワシのところに来るとは」


「済みません、大統領。に、日本が我がアメリアに攻撃を開始して来ました」


「ほう、そうか。ついに日本が我がアメリアの領土に侵入してきたか。

 それで、攻撃された場所はフィリピンか?グアムか?」


「いいえ、ハワイの真珠湾です」


「な!何?ま!まさかハワイだと?」


 ルーズベルトは秘書官から日本が攻撃して来た速報を受け、コレでアメリアも戦争参加への切符が手に入ると次に日本の攻撃場所を聞いたところ、当初の予想とは大きく外れて満面の笑みから苦虫を噛み潰した表情に変わっていた。



「現在交戦中らしいですが、我が方が相当劣勢に立たされているようです」


「むう、だが我がアメリアが欧州戦争に参加出来る口実を日本が与えてくれたわけか」


 ルーズベルトは、この時点では真珠湾が甚大な被害を受けていることを知るよしも無かった。



「よし、軍幹部を召集しろ。ランチがてら今後について軍略会議を行う」


 ルーズベルトは秘書官に軍幹部を呼び出すように指示した。


 集まった軍幹部と昼食終了後、大統領は軍幹部達と白熱した議論を交わしていた。




ワシントン時間 1941年12月7日 13:00



 陸海軍幹部の従卒2名が、ノックも手早く勢いよく会議室に入り、ハワイの戦況について知らせてきた。


「まさか!全ての艦船が沈められるとは」


「それより、空母艦隊は無事なのか?」


「太平洋空母艦隊については、現在消息不明とのことです」


「陸軍については、常駐部隊、兵器、航空隊、基地施設等全て全滅とのことであります」


「全滅とは、一体どんな攻撃を受けたんだ?」



 2名の従卒が報告を終了すると間もなく、海兵隊の従卒が入室してきた。


「報告します。我が海兵隊は陸軍と同様、部隊、兵器、基地等の施設全て全滅とのことです。

 加えて、日本軍部隊がオアフ島を主にニイハウ島以外の他の島々に上陸し、現在占領行動中とのことです」


「何と!ハワイが上陸占領されただと?」



 ハワイの被害が甚大で深刻な状況であったため、軍幹部の表情も暗くなりつつあった。

 それでも、まだ対策会議で再び熱く議論が始まった頃、ハワイの被害報告から約30分後、白熱した議論に水を差すような報告を秘書官がもたらした。



「た、大変です。パ、パナマ運河が空爆を受けて、運河施設を全て破壊されました」


「な、何だと!パナマが?、、、、、」



 ルーズベルトは、秘書官からパナマ運河破壊の報を聞くなり卒倒して気を失ってソファに横になっていた。


 一応大事を取って医師の診断を受けたが、一時的なショックで失神したものと判明し執務上問題無く公務に復帰して良いとの医師の診断であった。


 ルーズベルトは執務室のソファで横になっていたものの、医師の治療を受けた後は以前と同様に回復し、ソファから起き上がり軍幹部連中との会議を再開していた。



「ニミッツ将軍、大西洋艦隊を太平洋に回すことが出来るだろうか?

 出来ればハワイ奪還作戦を実施して欲しいところだが」


「大統領。それは充分可能ですが、ドイツを相手するには大西洋方面の軍備が手薄になりますが宜しいのですか?」


「そっちは構わない。日本の宣戦布告にもあったとおり、英国は日本と手を結んだことは間違いないようだ」


「大統領、結んだということは同盟でしょうか?」


「ああ、国務省の話ではそうらしい。あの裏切り者国家が相変わらず三枚舌を使いやがって」


「大統領、もしかしてドイツの爆撃機を相当数落とした新型戦闘機は日本からの兵器提供でしょうか?」


「ああ、多分将軍のいうとおりだ。まさかと思っていたがな。英国はそのことをひた隠しにして自分らが開発した等と(うそぶ)いていたのよ」


「それと最近Uボートの出現が少ないように感じるのですが、それも日本と関係があるのですか?」


「そうだ、Uボート対策として日本から対潜哨戒機を提供してもらったとの話が英国潜入中の情報筋から聞いている」


「飛行機で潜水艦退治とは、凄い技術ですね」


「それより、大西洋艦隊はどの位の艦隊を太平洋に回せるのか?」


「そうですね、Uボートの影響が少なければ大西洋艦隊の半分の空母4隻で編成した艦隊を回せるかと」


「よし、分かった。ニミッツ将軍を太平洋艦隊司令長官に任命する。

 現在の所属である大西洋艦隊から艦隊を率いて太平洋艦隊の再編成を行って欲しい」


「了解、大統領。謹んで太平洋艦隊司令長官を拝命致します」


「よし、将軍。その半分の艦隊で、今から用意したらハワイ奪還までどの位の期間が必要か?」


「大西洋ノーフォーク海軍基地で艦隊を編成後、フエゴ岬経由で太平洋に出るまで半月、そこから太平洋側のサンフランシスコ基地まで移動に約1カ月半、さらにサンフランシスコ基地で艦隊到着と同時に海兵隊上陸部隊等の人員補充と補給を受けることが出来れば、一両日中にハワイに艦隊を向けることが出来るので、合計2カ月前後で攻略作戦に取り掛かれると思います」


「将軍、なるべく急いで欲しい。ハワイの先住民は有色人種だから黄色人種の日本人を歓迎する傾向が強い。

 だからハワイ奪還は早ければ早いほど良くて、遅ければ遅いほど再統治は難しくなる」


「分かりました。早急に計画を進めます」


「宜しく頼むぞ」



 ルーズベルトは、ニミッツ将軍を太平洋艦隊司令長官に任命後、ホワイトハウスに集合していた軍幹部達に反撃体制を取るように檄を飛ばすのであった。


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