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ロストキルレシオ  作者: 湿った座布団
一章・偽りの英雄
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一章エピローグ・灰の見る夢

 


 眠るといつも夢を見る。


 雪の中、行き場もなく凍え死ぬのを待っていた夢。

 穏やかで大切な日々の夢。

 数え切れないほどの命を奪った夢。


 そして、長い夢の終わりはいつも焼け落ちた街だった。


 それは××××が死んだ日の記憶。

 焼けた街の情景と、背負った死体の感触が心を軋ませる。

 犯した罪が重くのしかかり、耐えられなかった自分はどうしようもなく涙を流していた。


 ……それから、そうだ。

 アッシュは己を殺したのだ。


 もう何もないはずなのに、何も残されてはいないはずなのに。

 それなのに一人だけ焼け残ってしまった自分が、自分こそは、もういなくなってしまった誰かの灰なのだろうと、そう思ったから。

 そして灰には、熱を鈍らせる涙はいらないから。

 だからもうずっと前に心はべてしまって、それを最後の薪にしたのだ。


 たとえくすぶるばかりの灰だとしても。

 なにも照らせはしない小さな燃えクズだとしても。


 それでも全ての敵を、焼いて葬る熱を得るために。



 ―――



 あの後二度ほど魔獣の襲撃があった。

 だがアッシュはそれらを全て殲滅した。

 そして早朝、街に着いた瞬間、アッシュは倒れて、それきり起き上がれなくなった。



 ―――



 帰って来てからの二日間、アリスはずっとアッシュが眠りこけている部屋の椅子に座っていた。

 ちょうど今のように、病室は昼でも日当たりの悪い部屋だった。

 お世辞にも居心地のいい部屋ではない。

 それでもアリスはここにいたかった。


 とはいえもちろん、心配だからとかそういう気持ちからではない。


 ただアッシュに一刻も早く目を覚ましてもらって、一瞬でも早くこの街を出たかったのだ。

 だから彼が目を覚ますのをじっと側で待ち続けている。


 憂鬱な気持ちに、あれもこれもアッシュのせいだとアリスは恨めしく思う。


 彼は倒れる寸前アリスに言い置いた。


『グレンデルは、門衛を自爆魔術で道連れにして死んだと伝えてくれ』、と。


 そんな報告をしたせいで、アッシュはともかくアリスにまで街での居場所がなくなってしまった。

 今では外に出れば睨みつけられる始末。


 しかしまぁ、当然ではあるだろうとアリスは苦々しくも納得した。


 彼らの英雄が犠牲になり、無能な勇者とその仲間はのうのうと生き残った。

 そんな話を聞かされては、さぞ腹立たしいだろう。


 実際は門衛など、あんなカスみたいなただの人間がたとえ十回自爆したところで倒せる相手ではない。

 しかし、そんなことも知らずに街の人間はアリスたちを疎む。


 いまだアリスがロデーヌに与え続ける、庇護も顧みずに。


「別に、どうでもいいですけど」


 愚民共にどう思われようが多少気に障る程度。

 また居心地のいい場所を探せばいい。

 アリスは高い椅子で足を少しぶらりとさせ、薄暗い部屋の天井を見つめる。


 そして、でもやっぱりこんな街は滅んでしまえばいいとそう思った。


 アリスのような薄情者はともかくとして。

 アッシュにまで、いや、彼にこそ下劣な悪意をぶつけ続けているのだから。


 時たま死にかけの勇者を放り出してしまえと叫ぶ人々の声が外から聞こえる。

 兵士が押し留めているようだが、それも処罰を恐れてのことだ。

 本当は彼らもアリスたちのことが嫌いなのだ。


「…………」


 アリスは病床に横たわる、絶えず苦悶に歪んだ顔を見る。

 彼はずっとこの調子だった。

 あの夜、少しの間気を失っていた時もそうだった。

 ずっと悪夢にうなされているかのように苦しんでいた。


「……本当だった」


 まるで確かめるように独り言を言い、アリスは思う。


 噂は、本当だった。

 アッシュが不吉な存在として忌み嫌われる所以ゆえんの噂。

 嘘だとばかり思っていたそれを、裏付ける記憶の断片を確かに見た。


「し、失礼します」


 その時、びくびくとした様子で、アッシュの包帯を変えに来た召使いが部屋に来た。

 この名も知らない女は、毎日震えながら包帯を変える。


 そんなに嫌ならやることもないアリスが代わってやってもいいとも思った。

 でも、自分では彼女ほど上手くできない気がした。

 あと、人に触るのはやっぱり嫌なので言わなかった。


 ただぼんやりと治療を見るともなく見ていたその時。

 女特有の甲高い声がアリスの耳を刺した。


「きゃっ!」


 盆の上の包帯も取り落として、女は無様に駆け出して行く。

 それが少しだけ面白くてふふんと鼻を鳴らし、アリスは全身包帯でぐるぐる巻きの姿を覗き込んだ。


 さてはついに目を覚ましたか。


 思い違わず、彼は薄く目を開けていた。


「あ……」


 そんな虚ろな呟きと共に、アッシュはその瞳を凍らせる。


「どうかしました? おはようございます」


 返事はなかった。

 息を呑んだアッシュは、恐怖に染まった瞳でシーツを強く握り締める。

 そして後ずさるように身じろぎをした後、ようやくアリスに目の焦点が合った。


「おま、えか……」


 そう言ったアッシュは数度荒い息を吐いて、気を落ち着かせるような間を取った。


「そうです、私です。元カノかなんかと見間違えました?」

「調子いいな、お前。なんだか安心したよ」


 はぁと息を吐いて、アッシュは身を起こす。

 もうすっかり良い様子で、全身の包帯をぶちぶちと取り去って行く。

 傷はまだ痛々しく、治り切っていなかったが、それでも塞がってはいた。

 加えて全身の火傷に関してはきれいさっぱり消えている。


 いつの間にか君からお前に呼び方が変わっているのはいただけなかったが……。

 それでも元気になったらしくて、アリスは素直に喜んだ。

 さっさと街を出ていけるから。


「普通の人ならまだ瀕死か、もうとっくにお墓の中なんですがね」

「まぁ、しぶといに越したことはないだろう。……支門は?」

「私が破壊しましたよ。ついでに装備も回収しました」

「そうか、手間をかけて悪かった」


 いつもの病んだ瞳で、上半身裸のアッシュは自らの傷跡をあらためる。

 そして、包帯が外れたことであらわになった()()に二人が気がついたのは同時だった。


「え、なんですか……それ……?」


 アッシュは、なんということもない目で見つめていた。

 だが、それはあまりにも異様だった。


「…………」


 心臓の位置を中心に、胸から左腕にかけて黒い紋様……というにはあまりに醜い焦げ目が広がっていた。

 まるで焼き焦がされたように痛々しい変異が、呪いかなにかのようにアッシュの指先までを蝕んでいる。


 そしてアリスの問いに、アッシュはあくまで短く答えた。


「……侵食が進んだらしい。こうも酷いのは、初めてだが」

「し、侵食?」

「魔物の侵食。人じゃなくなっていく」


 それでもアリスが理解しかねていると、またドアが開いた。

 今度来た客は、レイスだった。


「骸の勇者……」


 低い声で言って、レイスは高ぶりを落ち着かせるように息を吐く。

 そのまましばしくうを見つめていた。

 だがやがてベットの脇まで歩み寄って、何やら豪奢な封筒をシーツに叩きつけた。

 続けて、アッシュへ向けて口を開く。


「王都から指令だ。今日中に、いや、今すぐに出ていけ。貴様の荷物はそこの女に預けてある」


 吐き捨てるようにそう言ったレイスに、アリスはたまらず食ってかかる。

 そこの女呼ばわりも腹立たしいが、アッシュは仮にも街のために命を懸けて戦った人間だ。

 そんな扱いをするのは見ていられなかった。


 アッシュ自身が、何も言わないと分かっているだけに。


「その言い方はないでしょう。それに、アッシュさんはまだ完全に治ったわけではありません」

「それがどうした。どうせ化物だ、死にはしないだろうが」

「ば、化物……? アッシュさんがこの街のためにどれだけ……」


 言いかけた言葉は、レイスの怒号によって遮られる。


「この街を救ったのは……私の息子だ!!」

「は?」


 思わず冷ややかな笑みが漏れる。

 レイスが何も知らずにそんなことを言っているのだと思うと、底知れぬ悪意に支配されそうになる。


 言ってやろうか。

 お前のガキは気持ち悪い化物になって死んだと、教えてやろうか。


 そんな考えに囚われ、瞬く間に意思に変わる。


「あのですね……」


 きっと意地悪く口元は歪んでいるだろう。

 そう自覚しながらもアリスは口を開く。

 だが、今度はアッシュの静かな声で言葉が遮られた。


「やめろ、アリス」

「嫌ですよ。だって……!」

「いいから、やめろ」


 無表情に言って、アッシュは身を起こす。

 それからベットの縁に左手を突き立ち上がろうとして……手を滑らせた。

 余りにも場違いで、滑稽な様子で再びベットに倒れ伏す。

 アッシュは、呆然とした様子で持ち上げた左腕を見つめていた。


「当てつけか? そんな真似をせずにさっさと出ていってくれ」


 レイスの棘に満ちた言葉に、また怒りを覚える。

 だがアッシュは彼女を目で制して、封筒を手に取る。

 今度こそゆっくりと、慎重に立ち上がる。


「そんなつもりはない。すぐに出て行く」

「ああ、出ていけ。この化物。……人殺しが」


 レイスの言葉に、アッシュはやはり何も言わない。

 ただ、黙って召使いに脱がされた病衣に袖を通す。


「クズのくせに、何が勇者だ。幼い子供を何千人も殺して、その魂を喰らっておいて……!」


 言ってはならないはずの、その噂に触れる言葉にアリスの我慢はついに限界を迎える。


 記憶の中、アッシュは自らの意思でそれをしなかった。

 命令されて、無理矢理にさせられたのだ。

 同じように首輪をつけられたアリスにだけは気持ちが少しは理解できた。

 だからこそ、今の言葉だけは許せなかった。


「言わせておけば……!」


 アリスは杖をレイスの喉元に突きつけた。

 息を呑むような間を空けて、彼は憎悪に顔を歪ませる。


「お前たちに、何が分かる……! グレンデルは私の全てだった……! 全てを奪われた私の気持ちが、お前たちなどに!!」


 それでも、英雄として小綺麗な死を迎えられただけマシだと言いたかった。


 アリスの父親は、彼らのような権力者のせいで無実の罪で罪人として首をねられたのだ。

 異能を持つアリスを渡さなかったという、ただそれだけの理由で捕らえられて処刑されたのだ。


 しかし口を開く前に強く手を引かれ、アリスはよろめく。


「離してください!」

「もう行くぞ。……レイス、世話になった」


 最後に少しだけ頭を下げて、彼はアリスの手を取ったまま部屋を出る。

 部屋を出て、医療棟を出ても、手は握ったままだ。

 脇目も振らず進むアッシュに叫ぶ。


「嫌ですよ、こんなの! あなただって! 自分のことじゃないですかっ!!」


 アリスは幼い頃から人に触れると、その人の気持ちがなんとなく分かった。

 だから昔は父の手を握って、流れ込む暖かいものに身を浸すのが好きだった。

 でもその異能……感応能力のせいで召喚士に選ばれ、実験体として過ごす中で、いつしか悪いものばかり流れ込むようになった。

 だからアリスは人に触れるのを嫌うようになった。


 が、その異能で今、図らずもアッシュに触れてその気持ちが分かった。


 アッシュは全て自分のせいだと思っていた。

 グレンデルのことも、滅んだ村のことも、街で殺された人々のことも、全て全て自分のせいだと責めていた。


 アリスはそんなことは許されないと思った。

 どうしてクズばかりの世の中で、彼が、裏切り者すら庇って見せるようなこいつが、一人で苦しまねばならないのだろうか。


 アッシュが哀れなのではない。

 相変わらず彼のことは嫌いだった。

 でも世の中の理不尽が腹立たしかった。

 腹立たしくて腹立たしくて、気がつけばまた涙を流していた。


「……また、泣いてるのか。お前」


 呆れたような声と共に、アッシュが立ち止まる。


「うるさい! あなた、馬鹿ですよ……! どうして……どうしてもっと上手くやろうとしないんですかっ……!!」


 愚直なまでに殺してばかり。

 理解される努力などしようともしない。


 グレンデルのこともそうだった。

 どうして自らがそしられてまで名誉を守る必要があるのか。


「下らない嘘ついて! 私まで、嫌われちゃったじゃ、ないですか……!! どうして、あんなこと……」


 アリスの問いかけに、アッシュは俯きつつ答えた。

 まるでそれが当然のことであるかのように言った。


「……グレンデルは、俺とは違う。俺と違って、街の人の心にずっと残る。その思い出を汚したくなかった。彼は、この街の英雄だ」


 耳を疑うような言葉に、アリスは思わず顔を上げる。


「はぁ?」


 だからなんだというのか。

 それが自分を蔑ろにする理由になるとでも言うのか。

 どうして街の連中の下らない思い出のために、自らが石を投げられる結末を受け入れられるのか。

 アッシュのことが分からない。

 こいつは馬鹿なのだ。


 その馬鹿が言葉を続ける。


「ただ、お前のことについては申し訳ないと思っている。……人気者……だったんだろう? 台無しにしてしまって、すまない」


 俯きがちにそんなことを言う彼の瞳の中に、わずかに気遣うような色があるのに気がついた。

 そしてずっと、その気持ちを持ち続けてきたことも、触れた指から伝わった。

 だから結局、こいつはとんでもないお人好しなのだ。

 冷血ぶっている癖に、みっともないくらいに人を気遣う人間なのだ。


 アッシュの荷物の中に、どういう訳かアリスの魔道具があるのも倒れている間に荷物を見て知った。

 今思えばアリスを街に置いていたことさえ、下らない情の表れであるように感じられた。

 あの首輪のことだって、きっとずっと申し訳ないとでも思っていたのだろう。


 血の通わない殺戮者のように振る舞って、実際彼はそう在りたいとも思っているはずだ。

 けれど情けを捨てきることもできずに、こうして自分だけが傷ついてばかりいる。

 彼は本当に、どうしようもなく馬鹿で、もう何を言っていいのかが分からなかった。

 だから何も言わず、通り過ぎる兵士たちの目もはばからずに悔し涙を流していた。



 するとその時、アリスへ向けてアッシュが静かに声をかける。



 ―――



「そういえば、報酬の話をしていなかったな」


 そう言うと、泣いていたアリスは驚いたように顔を上げた。


「今、なんて……?」


 そう尋ねてくるアリスに、アッシュは答える。


「報酬だ。お前はよく働いている。だから、俺はお前に報いる。戦役が終わったら、望み通り殺されてやろう」

「……は?」

「遠慮はするな。どうせ死ぬつもりだった。好きに殺せ」


 小さく鼻を鳴らすと、アリスはしばし沈黙する。

 だが、やがて言葉を選ぶようにしながら問いかけてきた。


「その、死ぬって、感傷的な理由ですか……?」


 彼女の問いに、アッシュは思わず苦笑する。

 自ら終わる権利などない。

 死ぬならばどこか戦場で、あるいは平和になったその後だと、もうずっと昔に決めていた。


「いや、必要だから死ぬ。俺は、いつか魔物になるから」

「魔物に?」


 また問い返す言葉に、アッシュは頷いて見せた。


「そう。お前なら、分かるはずだ」


 アッシュがいまだ人でいられるのは、多くの人間の魂を取り込み魔物よりも強大な人間になったからだ。

 しかしそれでも魔物の力を行使することによって段々と人の部分は摩耗し、やがて魔物に近づいていく。


 アッシュは封印も挟まずに連続で魔人化し、強引な力の開放を行った。

 結果、今回は左手が上手く動かなくなった。

 人の部分が死ぬとはそういうことで、恐らく腕も魔物化すれば普通に動く。

 そして、このまま力を使い続ければやがては全身が同じようになるだろう。


 いや、それならまだ良かった。

 あるいは魔人化が解けなくなり、正気を失って人を襲うようになる可能性すらある。

 だから、戦役が終わればアッシュは自らの命を絶つつもりでいた。


「戦役が終わったら自由にしてやる、と捉えてもいい。だが、代わりにもうしばらく働いてもらいたい。……妥協だきょうしてもらえるかな?」


 妥協。

 アッシュを殺すのを、戦役の後に延期するという妥協だ。

 彼女はその問いに長く黙り込んだが、やがて小さく頷いてみせた。


「そうか、ありがとう。助かるよ」


 そう言ってアリスの手を離し、背を向けて歩き始める。

 彼女はもう何も言わなかったし、アッシュも特に話したいことはなかった。


 街の人々は、ことごとく憎悪の、もしくは恐怖の視線を向ける。

 その誰とも目を合わせないように気をつけながら、アッシュはやがていつかの城門の前に立つ。


「…………」


 ダンのことを思い出して、それからアルスのことに思いを馳せる。


 傷は癒えただろうか。

 両親の死を受け入れられただろうか。

 慕いは呪いに変わってしまっただろうか。


 だとすればそれも、きっとアッシュのせいだった。


「…………」


 それからグレンデルと飲んだ日のことも思い出した。

 アッシュがああして酒を飲むことは、恐らくもう二度とないだろう。


 歩き続けて街を出る。

 春らしいうららかな陽気で、とことん場違いな天気だった。


「嫌な……街でしたね」


 街から離れた頃零された、アリスの言葉にアッシュは答えなかった。

 答えずに、ただただ足を進め続けた。



ここまでお読みくださったことに感謝申し上げます。

そして、可能であればこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

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