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ロストキルレシオ  作者: 湿った座布団
たとえ灰になっても
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二十四話・職員会議(2)

 


 脱走事件から一週間が過ぎたある日の夜。

 三人それぞれが話したいことがあるということで、また院長室での会議が開かれていた。


 席はいつも通り。

 長机を隔てた右側の席にセオドア。

 左の席にはシーナとヴィクターの二人が腰掛けている。


 そして向かいに座るヴィクターの顔を見ながら、まず口火を切ったのはセオドアだった。


「流石に疲れてるみたいだね」


 じっとヴィクターの顔を見つめて、隠しきれていない疲労を指摘する。

 すると彼はくたびれた様子で微笑んだ。


「そりゃあもう。急に怪我人がたくさん出るものですから。……全員めでたく完治してくれたのでいいですけど」


 通常の措置から治癒魔術による治療まで。

 シーナやセオドアも手伝わなかったわけではないが、治療に際して一番多く動いたのは間違いなくヴィクターだった。


「いずれ子どもたちの中から衛生兵が育つ。そうしたら君の仕事も少しは楽になるさ」

「どれくらい先になるんですかねぇ。……でもまぁ、楽しみではありますけど」

「私も楽しみだよ。君は誰が一番向いていると思う?」


 二人で楽しげに語り合うセオドアとヴィクター。

 シーナは彼らに目をやり小さく咳払いをした。


「いいじゃないかちょっとくらい……」

「今日は議題が多いのよ、ヴィクター。また今度にして」


 口を尖らせるヴィクターにぴしゃりと否定を返す。

 それを横目に含み笑いをしつつセオドアが話のかじを取り直した。


「そうだね。話すことは多い。それじゃあまずヴィクターから頼む」

「……ええ、分かりました」


 少し不満げではあるもののヴィクターが話し始める。

 最初の議題は子どもたちから寄せられた要求についてだった。


「先日リリアナちゃんとリュートくんが僕のところに来ましてね。どうやら孤児院の土地を少しだけ使わせてほしいそうなんです」

「ほう、それはどういう?」


 首を傾げるセオドア。

 ヴィクターは少し寂しげな笑みを浮かべて答えを返す。


「墓だそうです。どうもお墓を作るらしくて」

「誰の?」

「家族と……あと、あのオークも弔ってやるそうです」


 彼らの家族は言わずもがな。

 オークの死体も軍が引き取ったのでこの場にはない。

 しかしそれでも弔ってやりたいのだろう。


 そう判断したセオドアは頷く。

 断る理由がなかったから。


「好きな場所を使わせてあげなさい」

「はい、ありがとうございます。そう伝えます」


 そして一連の会話にシーナが居心地悪そうに身じろぎした。

 もしオークのことで罪悪感を感じているのなら、それは傷つけるように仕向けた自分のせいだと思ったからだ。


 そんな考えを知ってか知らずかセオドアはシーナに一瞥をやる。

 だが彼女には特に何も言わなかった。


「しかしヴィクター。君はよく頼み事をされるね」

「ああ……」


 リリアナの商売の話だってセオドアに許可を通したのはヴィクターだ。

 彼が最初に話を聞かされたのだ。

 そして他にもいくつも子どもたちからの相談ごとを持ちかけられたことがあった。


くみしやすいと……思われているのかもしれませんね。僕は別にいいんですが」


 苦笑いを浮かべる。

 そんな彼をセオドアはやんわりと慰めた。


「気が優しいからね。それもあるだろうが……でも君はよく懐かれている。だから考えを打ち明けやすいんだ」

「だといいんですけど」


 言葉では疑いながらも表情は嬉しそうだった。

 照れ隠しのように頬をかくと次の話題を持ち出した。


「えっと……次はこれから先の教育の話です。ちらほら魔術を使えるようになり始めましたから。もう少ししたら次の段階に移ってもいいかもしれないと思うんです」

「なるほど」


 言いつつセオドアは腕を組む。

 そしてシーナに目を向けて彼女の訓練の進度について尋ねる。


「君の方は?」

「はい。基礎体力の形成に多く時間を割いていますが、剣の心得も教え始めてはいます。三ヶ月ほど待っていただければ私の方も……おそらくは問題ないかと」

「そうか」


 報告を受けて深く頷いた。

 そのまま少しの間考えて、院長としての判断を二人に伝える。


「ではしばらくは今のまま個別に教育を行う。三ヶ月を目安に戦闘における魔術の使い方を学ばせ始めよう。それも修めたならば外部から講師も呼んで兵科ごとに分化した教育を施すとして」


 セオドアの言葉にヴィクターは頷く。

 しかしシーナは首を縦には振らず、ためらいがちに手を上げた。


「どうしたんだ、シーナ」

「……えっと」


 前回の会議のように自分を責めている時は別として。

 普段の彼女にしては珍しく歯切れが悪いようだった。

 だからセオドアとヴィクターが首を傾げていると、やがてシーナはおずおずと語り始めた。


「差し出がましいようで恐縮なのですが……私は彼らに学問の手ほどきもすべきだと思うのです」

「……日々の訓練にあてる時間を割けと?」


 セオドアはにこやかに問い返す。

 シーナは居心地悪そうにしつつも頷いた。


「……はい。高度な作戦行動のためには学識はあったほうがいいでしょうから。それに彼らが役目を終えた時に望むなら……兵士以外の道も用意してやりたいのです」


 ためらいながらも言い切った。

 セオドアは驚いたように目を瞬かせている。


「…………」


 以前の彼女なら決してこのようなことは言わなかっただろう。

 だがシーナは人間を育てるということを彼女なりに考え続けていた。

 その結果導いた結論の一つが教育だった。


 ただ殺しや戦いだけを覚えさせてしまえばそれはもう人間ではない。

 シーナは軍でそのような者をいくらか見てきた。


 だから子どもたちがずっと人で在れるように。

 戦場から帰る道を忘れないために。

 戦いの先の人生で夢や誇りを持てるように。


 そのために保護者として勉強をさせてやるべきだと思ったのだ。


「……役目を終えた時、か」


 セオドアがどこか寂しそうに呟いた。

 シーナは彼の目を見て言葉を待っていた。


「そうだな……私も教育については考えていた。あくまで練度の向上ために、だが」


 シーナの表情が明るくなる。

 どうやら許しを得られそうだと思ったのだ。

 セオドアはそんな彼女を見て微笑む。


「……しかし君のような視点は欠けていたかもしれない。やはり君を選んでよかったよ」

「過分なお言葉です。ご厚意に感謝いたします」


 そう言って立ち上がり深々と頭を下げた。

 ヴィクターがくすりと小さな笑い声を上げる。


「ところで君の話したいことと言うのは教育についてだけかな?」

「あ……はい、そのとおりです」


 ヴィクターを睨みつつ腰を下ろそうとしていたシーナ。

 彼女は少し慌ててセオドアに視線を戻す。

 するとセオドアは手を組んで深い呼吸をした。


「なら講義の種類や時間配分はまた次の機会に決めよう。私から一つ大事な話をしておきたい」

「大事な話……ですか」


 聞き返すシーナは表情を固くする。

 核心に触れる予感がしたのだ。

 この奇妙な孤児院の裏にある真実の。


 とりあえず動揺しつつも席に腰を下ろす。


「そうだ。大切な話だ。君はこの孤児院がなんのためにあると思う?」

「……兵士を育てるため、ではないのですか?」

「違う」


 違うと言い切った。

 シーナの困惑はさらに増した。


「彼らは私が従える私兵だ。戦災に見舞われた土地から集めた死ぬはずだった孤児。……決して素性をたどれず、単なる配下以上の固い忠誠心を持ち、高い練度をも誇る揺るがぬ刃だ」

「…………」


 ここまではまだ予想の範疇を出ない。

 だから唇を固く引き結び先を促す。

 まだ口を挟むべき時ではないと思っていた。


「正直に言おう。こういった孤児院は一つではない。国中に、少しは国外にも点在している。私と私の賛同者が運営している」

「……なんのために?」


 シーナはその目的を問う。


 ここも決して安い施設ではない。

 平均的な孤児院に比べれば湯水のように金をつぎ込んで運営されている。

 ()()()()の所領の中とはいえ隠蔽のためにかける費用も加えればさらにだろう。


 しかしそんなものをいくつも運営しているというのならば想像を絶する目的があるに違いないと思ったのだ。


「私はこの国を獲る。そのための手勢を育てている」

「……馬鹿な」


 思わず否定の言葉が出た。


 確かに近頃は勇者の予言の空白で聖職者と予言の権威は地に堕ちた。

 だが長い長いこの国の歴史の中で築かれた聖職者たちの権力基盤は一代で覆せるほどに軽くはないはずだ。

 育てるのが魔術師の軍であれ、数百程度ではまず話にもならない。


 ロスタリア公の覇業が示すように、統率された精鋭の魔術師は少数でも恐るべき戦力になる。

 しかし、それでも余りに力が足りない。


「できる。いや……やらねばならないと言うべきか。聖教国はすでに腐り落ちている。そして生臭なまぐさどもこそが神と秩序を冒涜するこの国の病巣びょうそうだ」


 聖職者をこき下ろすその時、セオドアの顔には凶悪がにじんだ。

 すぐに表情だけは取り繕われるものの、負の感情がこもった声で語りは続く。


「たとえば……そうだ。君は先日の冒険者ギルドと国軍の提携について話を聞いたかい?」

「一応耳にはしています。子細しさいは存じませんが……それ自体はこれまでもあったことかと」


 世間と切り離された孤児院だ。

 どうしても情報に遅れが出てしまう。

 だから詳しくは知らないのだが、歴史の中で同じような例はいくらでもあったように思う。


 つまり国軍の戦力不足を賄う目的で、冒険者たちが魔獣を撃破すれば国の資金援助をもとに報奨を支払うというものだ。

 それ自体は戦役に際していくつもの国で実行例のある伝統的な手段だった。


「今回は違う。今はまだ水面下だが……聖職者どもはギルドに防衛を委託する代わりに領土の一部を貸し出し管理下に置かせる契約を結ぼうとしている」

「それはどういう……」


 よく分からなかった。

 防衛の対価として冒険者が領土を管理下に置くという言葉の意味が。


「簡単なことだ。連中は防衛を委託するという建前のもと騎士団を引き上げさせ、自分たちの場所の守りにあてられる。ギルドは辺境に自分たちの領地を得る。みな得をする。民衆以外はな」

「それは……」


 あまりのことに言葉を失う。


 つまりこの契約における聖職者たちの利は辺境を切り捨てることにより得られる身の安全。

 そしてギルドの利は自由な領土を得て貴族もどきになれること。


 しかし一つだけ疑問がある。

 根本的なことについてだ。


「ですが防衛を委託するとは言っても……冒険者風情に守れるものですか?」


 戦役とは本当に苦しい戦いなのだ。

 勇者がおらず、長期戦が予想される今回はなおさら苦しい。

 だからこそ聖職者たちはこのような策を用いてまで安全を確保しようとしている。


 だのに冒険者などという統率も練度もない有象無象が領土を守り抜けるはずがない。


 シーナのそんな問いにセオドアは最悪の形で答えた。


「無理だ。この提携は形式的なものだ。単に一部の民衆を切り捨てるための建前でしかない。……いや、あるいは可能かもしれないが、その場合も惨劇は避けられない」

「どういうことですか?」


 あるいは可能だとセオドアは言った。

 その真意を図りかねてシーナは眉をひそめる。


「もし防衛が可能ならば……その時は必ず自由領に国内外から冒険者どもがなだれ込んでいる。そうなればそこで暮らす領民はおぞましい日々を送ることになるだろう」


 聖教国で冒険者になり、功績を挙げれば特権階級に列せられると。

 そんな噂を聞けば国外からも人が集まりこぞって冒険者になる。

 この場合自由領のうちいくつかは物量により防衛自体は可能になるかもしれない。


 しかし教養も政治の経験もなく、欲望に忠実な冒険者どもの施政など想像するだけで肌が粟立つような地獄でしかない。


 つまり防衛に成功しようが失敗しようが民衆が切り捨てられる未来に変わりはないのだ。

 魔獣に鏖殺おうさつされるか秩序が崩壊した地獄に生きるかの二択でしかなかったのだ。


「許してはなりません。そんなことは……決して!」


 幸いにしてまだ契約の内容はそこまでに至っていない。

 密かに話を進めているのかもしれないが、それでもまだ止められる。


 だからシーナは義憤に駆られ許してはならないと叫ぶ。

 セオドアは首を縦に振る。


「そうだ。許してはならない。そして連中の横暴はそれだけではない。奴らを引きずり下ろすために私は……少なくとも十年のうちに権力の座を狙う」


 セオドアの言葉を聞いてシーナは深く頷いた。


 正直に言って安堵した。

 彼がこの非道を見過ごさないのだということに。


 勇者がいないことに怖じ気づき、守るべき民を捨て自分たちのみが救われようとするなど……。


 許されることではない。

 聖職者たちを野放しにはできない。

 最悪の事態に至る前に止めなければならないだろう。


 そんなふうに思考が熱を帯び始めた時。

 彼女はふと肝心なことを思い出し、握りしめていた拳を緩めた。


「……そのための手駒が、あの子たちですか」


 正義に煮えていた思考が冷めていく。

 魔獣を殺すための兵士でさえなく、彼らは同胞を手にかけるために育てられているのだということに気づく。


 ……十年の内というといくつだ。

 多くとも十七歳か。

 そんな子供を人殺しに駆り出すというのか。


「そうだ」


 セオドアは頷いた。

 シーナは目を伏せる。


 為すだけの理由がある正義ではあった。

 しかし子どもたちにとってあまりに過酷な運命だと思った。


「……()()、お願いがあります」


 あえて先生と呼んだ。

 セオドアの眉がぴくりと動く。


「もしその時が来たなら……必ず子どもたちに選ばせてやってください。自らの意思であなたについていくのだと、そう決めさせてやってください」

「…………」


 シーナの言葉にセオドアは黙り込む。

 そしてなんの感情も感じさせない視線を向け、彼女に問いを投げた。


「もし断る子がいたらどうする?」


 暗に育てた手間や金銭、作戦の可否を左右する戦力の低下をどう穴埋めするのかと。

 そんなことをシーナに問いかけているのだ。


 だが彼女はセオドアをまっすぐに見返す。

 そして強い意志の籠もる声で答えた。


「……その時は、私が子どもたちを守ります。それが……保護者としての責任です」


 それは、実質的な離反の宣言にも等しかった。

 雇い主の面前で、請け負った仕事よりも保護者としての責任を優先すると口にしたのだから。


 彼女の言葉にセオドアは柔らかな笑みを漏らす。

 シーナは彼の様子に困惑した。

 笑う場面ではなかったはずだ。


「いや、失礼。重ね重ね、君は適任だった。……なぁ、ヴィクター」

「ええ、そうですね」


 何も言わずに話の流れを見守っていたヴィクターが頷く。

 彼も笑っている。

 シーナは予想とは違う気の抜けた展開に改めて戸惑った。

 すると彼女の混乱を横目にセオドアが席を立つ。


 そして執務用の机の引き出しからなにやら紙を持ってきた。


「連判状だ。君も名を記してくれ。我々の正義に……仲間として歓迎しよう」


 応接机の上に置かれたのは名だたる有力者の署名が記された書類だった。

 シーナがこの末席に加えられるというのか。


「これを使って」


 ヴィクターが机の隅に置かれたインクと羽根ペンを指差す。

 シーナは一瞬だけ躊躇ったものの、すぐにペンを手に取り名を記そうとする。

 しかし一つ気がついて手を止めた。


「……院長先生の名前は?」

「連判状は一枚ではない。故に最初期の協力者の名はその中には含まれていないよ」


 信じたわけではない。

 だが騙す理由もないと思ったのでシーナは引き下がる。


「なるほど。失礼いたしました」

「望むのならばいずれ見せてあげようか?」


 シーナはその言葉に顔を上げ、しかしまたすぐに連判状に視線を返す。

 そして今度は躊躇いなく署名した。


「結構です。知れば聞きだされます」


 彼女は何故自分が引き込まれたのかについて薄々察し始めていた。

 だからそう答えた。


 セオドアは連判状を自分の手前へと引き寄せ、確認すると満足げに頷く。


「これで君も我々の同志だ。そして同志として……君には新たな仕事を託したいと思う」

「…………」


 子どもを育てるだけで家の再興を果たしてもらえるなどと……本気で信じていたわけではなかった。

 しかし教官としての自分を見込んでもらえたのではなかったことが少しだけ寂しかった。


「……()()()だったのですね」

「ああ、そうだ。私は知っていた」


 シーナはここに来る前に教官をしていた。

 しかしその理由は噂されているような功績を挙げ続けたことへの嫉妬などではない。

 むしろそんな理由で左遷されることなどあるはずがない。

 まだ権力者に取り込まれて飼い殺しにされる方がありうる話だ。


 だというのにシーナが左遷された本当の理由、それは。


「暗殺を頼みたい。殺してほしい男がいる。……どうも野心に駆られて我々のことを嗅ぎまわっているらしい。一人のミスで核心に近づかれはしたが……手柄を独り占めにでもしたいのか誰にも言っていないようだ。始末するなら今しかない」


 汚れ仕事だ。

 手柄欲しさに引き受けてきた数々の暗殺の証拠、それを知るシーナを権力から遠ざけるためだ。


 彼女はいいように使われて捨てられたのだ。


 苦い記憶を噛み締めながらもシーナは頷く。


「……受けましょう」


 二度とするまいと思っていた暗殺をまた請け負った。


 正義のために。

 そして光栄あるエバースの家の再興のために。


「ですがどうか……子どもたちには内密に」

「もちろんだ」


 セオドアは頷いた。

 それを見届けてシーナは席を立つ。


「では、すぐに向かいます」

「早いな」

「準備もありますから。それに……明日からは休みです。休みのうちに済ませてしまえば子どもたちの授業に支障は出ません」


 シーナの言葉にセオドアは笑った。

 おかしさに笑うというよりは苦々しく笑っているように感じた。


 ともかくセオドアは笑みを浮かべつつ席を立つ。


「では標的について伝えさせてくれ」

「はい。お聞かせ願います。…………バルディエル少将」


 同じく席を立ち剣を鳴らしたシーナの顔は、すでに不器用ながらも子を想う保護者のそれではなかった。

 諦めと冷徹を纏う暗殺者の凶相だった。



書き溜め期間に入ります。


あと忘れられてそうなので一章17話より冒険者について


『冒険者とは小口の傭兵というか便利屋のようなもので、彼らは依頼されれば魔獣や魔物の討伐から探し物に届け物、果ては子守りまで何でもするのだという。

 アッシュとしては特に期待している訳でもないが、彼らは依頼を受けて、または依頼がない時に報奨金目当てで魔獣を狩って生計を立てていることは知っていた。』

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