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海洋

ようや針子の娘達はリリアを引っ張り港町を散歩にでかけていき、私はレビリンスとギルドに向かい護衛の依頼の契約をする。


「こんなに貰いすぎだと思います」

「気にしなくて良いわ前回戦って守ってくれたお礼も含めてだし」


リリアと二人で金貨4枚と言う破格であり契約の失敗事項も無く、


「アポロニアさんもリリアさんも何も言わなくても自分達でできることをしてくれるし、これはどっちかって言うと二人がこれから動きやすくするためのものよ」


母親のように優しく微笑み私は礼を言って契約をした。

そのまま買い物についていく、色々レビリンスは土地の物産を買っていきあの荷馬車の中身がわかったような気がしながら布地のお店に向かった。


「あら、あの子達」


店の近くにいくと針子の娘達が男達とにらみあっておりその横にはリリアが何かあればと構えている。


「マナのおしりさわったでしょ、このスケベの変態」

「尻のひとつやふたつ減るわけでもあるめえしな」

「あんたなんかに触られたら虫酸が走る。気持ち悪い」

「てめえ何様のつもりだ、下手にでてりゃ」


見物人はどうなるのか好奇心一杯で見ており時々ヤジを飛ばす、


「お願いできるかしら、早速」


レビリンスから言われて頷くと見物人をかき分けて前に出ると男達を上から威圧する。


「なんだてめえ」

「うちの連れだ、引いてくれれば助かるのだが」


そう言いながら動こうとする男達の頭の上をブレイブソードで横凪ぎに斬り見るとすぐに退散した。



「ようやく到着した」


誰ともなく馬車をおりるとそう言うのに同意してしまう。

馬車に押し込められたストレスを発散するため宿には入るとすぐにリリアをつれて町にくりだす。


「気持ちいいよね海風が、気を付けないと肌が荒れちゃうからねリリア」


私達が羨むほどの美しくきめ細やかな素肌はエルフ特有とはいえ羨ましい、そのまま先ずは海の見える食堂でお茶を飲みながら何をしようかと皆で話して布地のお店に向かうことにした。


「この色綺麗」

「織方が独特ね」

「暑いから白地に色々装飾が施されてるんだ」

「糸はあまり種類ないね」


皆でお店の中を所狭しと見てまわり手の中が収まりきらないくらいの布地が占領されていると小さく悲鳴が上がり一番大人しいマナが私の所へ飛び込んできた。


「あの人がお尻さわってきた」


泣きそうなマナに私は怒り店から逃げようとする男に持っていた布地を巻いた筒を投げつけて命中させよしと心でつぶやき男の前に立っと仲間なのか何人かが男にもとに集まる。


「マナのおしりさわったでしょ、このスケベの変態」


私が転んだ男をにらむと舌打ちした男が立ち上がり、


「尻のひとつやふたつ減るわけでもあるめえしな」


自分の悪さを何てことを言うのこの男は、マナが泣きそうなのを我慢してるほど怖かったのに、


「あんたなんかに触られたら虫酸が走る。気持ち悪い」


そう言うと顔を真っ赤にして落ちていた布地の筒を拾うと構えて、


「てめえ何様のつもりだ、下手にでてりゃ」


そう言いながら襲いかかって来ようとしたので構えていると横からアポロニアが来てくれて男に警告をしてくれそれでも収まらないから剣を抜いて警告してくれると男は逃げていった。


「ナオさん、無茶しないでください」

「大丈夫リリアもいてくれたし」

「何かあったらレビリンスさんが悲しまれますから」


振り向くと師匠が何時もの笑顔で微笑んでくれたが、


「やりすぎはダメよみんなのことを思っていてもね、引くときは引くナオ」

「師匠ごめんなさい、気を付けます」


そう言うと買い物を続けましょと言ってくれ帰りはアポロニアが荷物持ちで宿へ戻った。



「船の出港準備が遅れてるだと、こちらは予定通り到着したのに怠慢だ」


本国からの出迎えの船は天候が悪化したと言うことで我々よりも1日遅れて到着しており補給と休憩のためと船長が言い抗議するが肩をすくめ馬鹿にしているのかと怒るがかわることはなかった。


「ユリシーズ、無理を言うでない」

「一刻も早く戻らなければならぬと言ったのはブレナス殿ではないですか」


そう言うとため息をはいて、


「騒いで変わるなら悩まぬ、愚か者になるか」


そう言われて周りの目線を気にして黙った。




数日のちようやく船が出向する。


「私掠船の襲撃を警戒せよ」


反対派の息のかかった海賊が襲ってくるのはわかっているので昼夜を問わず警戒をしているとすぐに襲いかかってきた。


「頭を押さえて風上に追い込もうとしております」


そんなことはわかっているがそれを何とかするのが海兵だろうと思うがブレナスから余計なことに口を出さぬようにと言われており我慢している。


「後方からも接近中、挟み撃ちになります。白兵戦用意」


警戒してこの体たらくとはいえ敵を迎撃するのに構えた。




「あらら大変みたいね甲板は」


レビリンスが上の大騒ぎにあせる様子もなくお茶を飲んでいる。


「海賊ってセンス無いよね」

「黒とか茶色とか、汚れてもいいとか」

「無精髭で馬鹿面だし」


そんな話をリリアと苦笑しながら聞いていたが気になるので、


「リリア、ここをよろしく見てくる」

「無茶はダメだからね」


見透かされたように言うのを頷きながら甲板への扉を出て階段を上がった。


「右舷側来るぞ」


爪がついた鍵縄を海賊は次々と投げて引っ掻けると引っ張り船を寄せようとするのを海兵がスモルシールドとカトラスを構えている。


「お前じゃまだ」


ユリシーズに言われて頷くと甲板を前に走り始める。


「おぃ、何してるんだ」


後ろから声をかけられたが気にせずに舷側の上を思い切り踏んで今にも接舷しようとしている海賊の甲板に飛び乗りながら大剣んを振って近場の海賊を両断し走り抜ける。

敵は慌ててロープを捨ててカトラスを抜こうとしたのを走り抜けながら切り捨て数人の海兵が好機と乗り込み制圧してしまう、


「後ろから来るぞ」


それを聞いて船に戻り後方へ走り抜け跳び移ってきた海賊を大剣を前に突きだし3人を貫き振り回して相手に投げると、ロープでお互いを固定した海賊船に飛び乗り攻撃をして来るのを鎧で受け流しながら切り飛ばし襲いかかる海賊をまた一人また一人と切り捨て襲いかかられなくなると周囲を見回しようやく大きく息をはいた。


「素晴らしい、伊達の護衛ではないのだな」


振り向くと船長が顔をひきつらせながら私の周囲に積み重なった海賊をみて感謝を伝えてくる。


「相手のだが水を使ってくれ」


海では真水は大切だが返り血を浴びた私に気を使ってくれたので洗い流すと船に戻った。


「曳航したいのだが」

「それは駄目だ」


無傷に近い船を拿捕出来たので海兵は言うが急いで戻りたいブレナスはすぐにも出発するように言い簡単に船をあさると火をつけて流した。


「いい加減にしろお前、勝手に動きやがって」


ユリシーズが私を見つめて駆け寄ってくる。


「ここは邪魔だと言われたので」

「屁理屈は言うな」

「ユリシーズいい加減にせい、アポロニア殿のおかげで助かったのだからな」


ブレナスに言ってもらえて頷くと船長が袋を投げ、


「戦利品だ、活躍したからな分け前だ」


受けとるとリリアの元へ戻った。


「また無理したのね」


鎧の細かい傷とマントに染み込んだ血をみてリリアから言われ、


「すまない、乗り移られると危険だったので」


そう言うと駆け寄って抱きついて私を見上げ、


「私を一人にしないで」


そう言われて頷いた。


「リリア大胆」

「恋する乙女は強いよね」

「私も」

「駄目よ別の殿方にしなさい」

「いないし」


針子のみんなが言うのをレビリンスは、


「さあさあ、鎧の状態の確認と場合によっては補修もね、必要ないとは思うけど」


鎧を脱がされ損傷がないか皆でいちを確認していく、


「戦利品ね、大切にしまっておきなさい」


もしものために金貨をリリアに持たせ銀貨と銅貨は懐にいれた。

落ち着くと食事をしてゆっくりゃすんだ。

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