三十分でできること
三十分で私は六十ページ読むことができる
一度文字の世界にのめり込めば
夜中になっても布団の中で延々と読み続けたり
電車を乗り過ごしたりしてしまう
三十分で私はアニメを一話見ることができる
女の子が笑い泣き青春する世界
少年が戦い傷つけ合い成長する世界
どんな世界も好きで毎週楽しみにしてしまう
三十分で私は四百文字書き進めることができる
四百と言っても実際はその倍以上書いている
書いては消してを繰り返すから三十分で疲れる
休憩に二十三時間半も使ってしまう
つまり
私は一日に四百文字しか書き進めることができないのである
私としては
たった四百でも
三十分でできることをしているのだから
満足だ