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おばけのポポタ タヌキのキグルミを着たお化け?

作者: 無名良作

幽霊ってなんで、出てくるんですかね?

もしかしたら何か、頼み事があるのかもしれません!

ぼく、おばけのポポタ。


ホンとは幽霊だけれど、みんな僕がみえると


・・・うわー!おばけだっ!、、、ってにげていっちゃうんだ。・・・


だからぼくは、おばけなんだ?、、きっと!


ここはぼくが住んでいた、


家のちかくのとんねるの中、、、、


2年前のある日、ママの眼を放れてすこしだけ歩いていたら、

後ろから来た車にはねられちゃっタンだ。


ママは泣いてぼくの体を、だっこしてたけれど


もうぼくは、目をあけることはなかった。


ぼくは、そばでその様子をぼんやりながめてた。

 

そのあと一年くらいしてから、おばけが出るってうわさが出て、


いろんな人がやってきた。


ぼくはただ立っていて、お願いしたいことがあるだけなのに、


みんな、


「きゃーっ!?」


とか、


「うあわーっ!」


とかいいながら、かけて行ってしまう。

 

話しかけるまもなく、、、かけて行ってしまう。


お願いしたいことがあるだけなのに。


きょうも、お兄さんと、かみのながいお姉さんがやってきた。


・・・お願いをきいてくれるかなー・・・



「えー!ほんと?ほんとに、でるの?ここ!」


「ホントだよ、この前来た後輩が見たんだって!」


「でも、こわいし帰ろうよ!真っ暗だし、、、ここ!」


「そっ、それならさあ! どうせ真っ暗なんだから目をつぶってれば、いいんじゃね?」


「あ〜 いいかも!」


「なっ!?真っ暗のところを、おどおどしながら歩くから怖いんで、目をつぶって壁づたいに

歩けば危なくないし。」


「え〜、一人で逃げないでよ?手を離さないで!」


「わかった!わかった!何があっても手を離しません!」



・・・あのふたりならお願いをきいてくれるかも・・・



「ほんとだぁ〜目をつぶってれば怖くない〜」

「そうだろう?おどおどしながら歩くから怖いんだよ。」


・・・あの〜・・・


「卓也?今何か言った?」

「なにも!?」



・・・あの〜お願いがあるんだけど・・・


「きゃー!」

「えっ!?なに!なんか声が、、、する?」


・・・こわがらないで、こわがらないで!おねがいだから、、、・・・


「なんかさびしそうな声ね。」

「かわいらしい子供の声だよね?」


”目を閉じているためか、意外と冷静なふたりだった。”


「でも目を開けるのは怖いわ。」

「見た目、怖い?のかなぁ?」


・・・じゃあ、怖くないかっこするからにげないで???・・・


「本当に、、よね?」

「約束、、、だぞ!」


・・・わかった、やくそくするよぅ・・・


    ”そっと目を開けた、、、、、”


「うふっ、あハハハハ!」

「ぶっ!あっはっはっは!、確かに怖くない、でも何もタヌキの着ぐるみきなくても!?」



”目を開けた其処には、タヌキの着ぐるみを着た小さな子供がいた!”


・・・よかった!はじめてぼくの話を聞いてくれる人がいた・・・



 [なんで”たぬき”なんだ?」


・・・ママが、これが一番かわいいっていったから、、、・・・



「、、、でお願いってなあに?」



・・・あのね、ぼくをママのところへつれて行ってほしいの・・・


「ママのところ?」

「どうすればいいんだい?」


・・・おねえさんか、おにいさんに乗り移って

ママのそばまで行ければいいの・・・


「乗り移るの?」


「なんか少しヤダナ、怖いし!」

「たまたま通りかかった人じゃだめなのか?」


・・・また この場所に戻れないと、まいごになっちゃうの・・・

・・・このとんねるからじゃないと、神様のところへいけないの・・・

・・・神様のところへいければうまれかわれるの・・・


「自分では、行けないのかい?」


・・・この場所で死んだからここからうごけないんだ・・・

・・・ママが、ここにきてくれればよかったんだけど・・・

・・・ぼくのしんだ場所にきたくないらしくて、、うごけない・・・


「つまり、ママのところへ連れてってから、またこの場所に、

連れてこなけりゃいけないって事か?」


・・・無理だったら、いいんだ、、、・・・


・・・ごめんなさい、、、・・・


「なんかかわいそう!、、、私でよければ乗り移ってていいよ!」


「ホッ、本気か?」


「だって! 神様のところへいければ生まれ変われるんでしょ!

だったら、取り付かれるとかは無いわけじゃないの?」


「うん、まぁ、そうだけど、で?、、ママのところに行く理由は?」


・・・ポポタって言うのは本当の名前じゃない、ほんとうのなまえが

わかれば、生まれ変われるんだって・・・



「でも自分の家はわかるのかい?」


・・・あのね、毎日この近くの公園に、さんぽに来ていると思う・・・


「なんでわかるの?」


・・・毎日そうしてた。ぼくには妹がいたから今も散歩に来てるはず・・・


「そうか!じゃ、具体的にどうしょうか?」


・・・えっ?じゃあ、お願いをきいてくれるの?・・・

・・・どうもありがとう・・・

・・・いつでもいいからお昼ごろにここに来てもらって公園まで、

 はこんでほしい・・・


・・・そしてまた、次の日迎えに来てもらって、

 この場所につれて来てもらえればいいんだ、・・・


「私、協力するよ!」

「しゃーない!乗りかかった船だ!」


・・・えっ?おふね?・・・


「いっ、イヤ!そういう意味じゃないよ、ハハハ!」


・・・それじゃ、お願いします!・・・


”そして決行の日”


「じゃあ、私に乗り移って、、、どうぞ!」


・・・それじゃ、おねがいします。この間の記憶がなくなるけど、、

 心配しないで・・・


”と言うや否や、理沙の体に、乗り移った。”、、、らしい、、?


「理沙?わかる?」


”目の前で、手を振ってみた。”


「ぼくは、ポポタだよおにいちゃん。」


「???!!、本当に乗り移ったんだ!?」

「すげぇ!では、いざ公園へ!」


____________________________


「どうだ?ママはいたか?」


「うんいるよ!、あのベンチにすわってる。」

「 じゃ、またむかえにきてね!」


   ”そういい残すとポポタは理沙の体からぬけたようだ”


「あれ?どうなったの?」


    ”きょろきょろあたりを見回す理沙”


「うまくいったらしいよ、後は迎えに来るだけだ。」


「名前解かるといいね!?」

「ほんとだな!」


_____________________________



”ポポタは妹の体にのり移りママとともに自分の家に、、、”


「さあ! えみちゃんお昼寝の時間よ。」


「わぁ〜ん!」


「あらら、どうしたのかな?」

「おなかが減ったのかしら?」

「ちょっと、まっててね!」


・・・だんだん思い出してきた、まえのまんまだぁ・・・

・・・あれ!?あそこに在るのはぼくの写真だ!・・・


「ハイ,ハイ、おまたせ!何を見てるのかな〜!?孝太ニィの写真ん〜?」

「えみちゃんの、おにいちゃんですよー」

・・・そうだ!ぼくの名前は、孝太!、、、おもいだした!・・・


「あの日、、、、、孝太!ごめんね!ママのせいだよね、、、」


・・・ママが写真を見ながら泣いてる!・・・

・・・ママのせいじゃない!、ゴメンネママ!・・・


「はっ!?今孝太の声が聞こえたような???」

「気のせい?、、、か?!、そうよねぇ」


・・・ママ今まで、ありがとう、、、さようなら・・・



__________________________



そして次の日


「どうだった?名前は判ったかい?」


「うん!おにいちゃんありがとう、

もうおもいのこすこともないから、、、ありがとう!」

 「それからね、、、これは、話そうかどうか、

まよったんだけどおねえちゃんね、、、」


「おなかに赤ちゃんがいるよ。」


「えっ!?、、、そうか、そうなのか、、、どうりで、、、」

「ポポタ!こちらこそ、ありがとう。」


「おねえちゃんの体から抜けたら、もうこの世にいられないから

おねえちゃんにも{ありがとう}って、つたえておいてね!」

「それじゃ、さようなら!」

__________________________________


    「あれっ?もういないの?、???!」

 「最後にもう一度ポポタの顔みたかったのに、、、、、」


「ああ!ありがとう、、、って!行っちまった。」


「そう、、、すこしさみしいなぁ、、、」


「なぁ!理沙 結婚してくれ!!」


「なっ!なによいきなり!?」


「だめかぁ?」


「ばっ、ばかぁ〜、、、うれしい!うれしいよ!!」


”理沙が嬉しそうに俺の腕を抱えて歩き出すと”


「ねえ?、ポポタの本当の名前って何?」


「あっ!?いけねぇ〜聞き忘れた〜」


「え〜、本当にどじなんだから〜もぉ〜、、、ふふふふふふ!」


「ほんとだな!はっははははははは」


 

  ”そうして一ヵ月後、俺たちは結婚した”


「なあ、理沙!ポポタのやつあの世でもタヌキの着ぐるみ着てんのかな?」


「着てるかもね!?フフッ!神様のところにいるのかなぁ」



・・・おねえちゃんごめん、本当はここにいるんだ!・・・

・・・ でも、あんしんして一度神様のところへ行ってきたから・・・


・・・そしたら、直ぐに生まれ変わっていいって!・・・

・・・だから、おねえちゃんとおにいちゃんのこどもになります。・・・


・・・でも、前の想い出は消えちゃうから、これでおわかれです・・・


・・・そして、よろしくおねがいします・・・


・・・だんだん思いが消えて、、、


、、、少し大きくなったら、、、

  

 、、、タヌキの着ぐるみ、、、


、、、かって、、、

、、、、くれる、、


、、、、、、かなぁ・・・




                  おしまい


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