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星は僕を見ていない  作者: 雪道 蒼細
十章 最後の戦い編
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最後の戦い part3

 (ティルディー様は意識を無くして、スフィーニアは足を怪我している。僕はそこまで怪我をしていないが・・)

 僕は左にいるソアンさんを見た。

 前身は傷だらけで、服に血が滲んでいる。

 多分見た目ほど怪我はしていないんだろうが、このままティルディー様がいない状態で勝てるかと言われたら分からない。

 (僕の毒だって効いたように見えたけど本当に効いたのかは分からない。というか効いていても分解されている気がする)

 僕の毒は前よりかは効き目が高い毒だ。すぐに体内に回り人間ならすぐに死んでしまう。弱い魔物でも十分くらいでは動けなくなるはずだが、強い魔物はサンプルが少なく分からない。

 効くものには効くんだろうが・・


 「ーーっ」


 そうこしているうちに次の攻撃が来た。

 攻撃はシンプルなのばかりだけど、一つ一つの威力が馬鹿でかい。

 前の僕達なら一発で死んでいるような物ばかりだ。


 僕は目の前からくる岩の猪を短剣で細かく斬る。

 だが猪の中から出てきたのは爆弾だった。

 

 爆弾はすぐに爆発し、急いで避けた僕も攻撃は食らい、履いていたズボンが焼け焦げた。

 (攻撃がありすぎてなんでもかんでも斬っていたけど無作為に斬るのは気を付けた方がいいかもしれない)

 

 僕はリボン様から次の攻撃が来る前に短剣を数十本投げた。単に投げるだけでは防がれるので魔術で雷を纏わせておく。

 短剣がリボン様に向かう中、ソアンさんはリボン様に斬撃を入れていた。

 

 チョコチョコ攻撃するのを止めたのか、僕やスフィーニアが攻めた後にソアンさんは連続で攻撃を入れるという場面が何回かあった。

 

 そのおかげもあって、リボン様にかなりダメージを与えられている。(同じようにこちらも傷を負っているが)


 僕はソアンさんの斬撃が終わると、また攻撃をする。

 同じような攻撃では読まれそうなので、僕は足に風の魔術を纏わせ、リボン様の間合いに入った(ソアンさんの真似だけど今はそんなこと気にしていられない!)

 近すぎると攻撃を食らうだろうが、あと少しなのだ。そんなことは言っていられない。


 僕は思いっきりリボン様の胸に短剣を刺し、他に数ヵ所斬りつけた。


 だが、やはり近すぎたようで背中を何かで刺された。思いっきり刺されたようで口から血が出てきた。

 このまま意識を失いたくもなったが、僕のいる位置はリボン様のすぐ近くだ。

 ここに居たらソアンさんやスフィーニアが攻撃できない。


 僕はリボン様の腹を蹴り、それを土台にしてくるっと後ろに一回転をした。


 リボン様が直接僕に何かを刺したようで、回ったときに傷口がえぐられた。

 (これは応急処置しないとまずいかも・・)


 せめて邪魔にならないようにと思い木の陰に身を隠した。

 (ソアンさん、スフィーニア頑張って・・)


 ーーーーーーー

  

 (まずい、キラがやられた。背中から剣で思いっきり刺されていた・・大丈夫だろうか)

 さっきキラを刺していた剣は俺の剣の複製に見えた。

 多分最初俺の剣が取り込まれた時にコピーしたのだろう。

 てっきり俺の剣を通さないために肉体を強化しているのだろうと思っていたらコピーするためだったとは。


 (ーーにしても後少し・・完全に動けるのは俺とスフィーニアくらい・・)

 だが俺も体力の方が限界に近い。

 何回も斬撃を入れたり、走り回ったりとしているせいで体力が少しずつ削れている。

 (弱気になるな俺。あと少しだ・・)


 俺はリボン様に向かって走り出し剣を振り下ろす。

 

 「はぁぁっ!!」


 その後も何回も斬撃を入れるが、正直言ってどこまでが入っているのか分からない。

 全て防がれているのかもしれないし、全て入っているのかもしれない。


 分からないが俺はただティルディーのために剣を振るうのみ!


 俺はリボン様が放ってきた火の玉を使い、前にフィルア家の依頼の時にやったことと同じことをする。吸収の魔術を使い、火を吸収する。そして斬る!

 

 「ーーっこれでどうだ!」

 「ーーっ!」


 切り傷はつけられたが水の結界で防がれてしまった。

 だが俺は負けじと何回も何回も剣で攻撃を続ける。


 ・・・こんなにも魔法を使うリボン様に対して攻撃的なのは、ティルディーを狙っているというのもあるが、やはり剣でも魔法に勝てるというところを証明したいという気持ちの方が大きいかもしれない。


 魔術の才が無かった俺にとってそれはコンプレックスだった。周りが基礎的な魔術を使える中、俺は基礎的な魔術も全ては習得できなかった。

 

 そりゃあ世の中には魔力が無く全く魔術を使えないという人もいる。


 俺は使えるだけ恵まれていると思われるかもしれないが、逆に魔力が無い体に生まれたかった。

 

 だってそうすれば止める決心だってついたから。


 だけど少しだけできるなら希望を持ってしまう。魔術師になれるという希望が。


 だけど才能が無くて剣の道に進んで。ーーだから魔術への対抗心が人一倍あるのかもしれない。


 だけど一度剣で魔術や魔法に買ってしまえば次も勝てるという希望がある。


 思ってしまうんだ。


 『剣でも魔術に魔法に勝てると!剣は劣ってないってな!』

 

 だから俺は今回だって勝ってやる。剣で魔法に!!


 「はぁぁぁっ!!」


 俺は思いっきりリボン様の心臓付近に剣を突き刺した。


 

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