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星は僕を見ていない  作者: 雪道 蒼細
七章 白薔薇の祭り編
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白薔薇の祭り part7

 「村長・・」

 「・・・!お前、、なぜ生きている」


 村長は驚きあまり手に持っていた杖が地面に倒れた。そんな驚くことが?と思ったけど、今はそれどころではない。


 「俺は真実を知りにきた!あの日、俺の家族が殺された日何があったんだーーー」


 憎しみはあるけど俺が知りたいのは真実だ。あの日本当に何があったのか、村長自身はどのような思いで俺の家族を殺したのか。真実をーー知りたい。


 「ハッ、それを聞く前にお前は死ぬんだな!皆!弓を放て!火炎瓶もだ!!」


 村長の声掛けと同時に村人は弓を構え俺たちに向かって放ってきた。

 (まぁそう簡単にいかないよな)


 村人が弓を放ったと同時にティルディーが俺たちの周りに結界を張った。弓は結界に弾かれ結界の周りに散らばった。


 「ーーなっ金髪のお前魔術師か!」

 「君に言う筋合いはないよ。これ以上攻撃するなら僕たちだって本気を出す。さぁソアンの質問に答えて。真実を教えて」


 ティルディーが杖を村長に対して向けた。ティルディーが村長に向ける目はとても冷たかった。


 「ーーっ、分かった。・・話そう。あの日のことを」


 ーーーーーあの事件が起こるより前。お前の両親はこの村にやってきた。


 寒い冬の日だった。男に事情を聞けば自分はとある家の従者で隣の女性は名家の令嬢で駆け落ちをしてきたと言っていた。

 そして住む場所を探している。どうかこの村に住まわせてくれというものだった。

 俺はその時、何も考えず家と食料を与え村に歓迎した。ーーだがその二人が来てから数週間後。令嬢の方がフィルア家の令嬢ということがわかった。

 フィルア家はこの村がある隣の領地を統治している貴族だ。フィルア家といえばつい先日この領地の貴族に圧をかけ俺たちの税が上がったきっかけの家だった。

 ただでさえ農作物が育ちにくいのに税まで上がるとなると俺たちの生活は苦しくなる一方だった。


 ーーそういうことで俺たち村の住民はフィルア家を恨んでいた。


 もう受け入れてしまったから追い出すことも難しく俺たちはその二人組に対し冷たい扱いをしていくだけだった。


 だが二人組は冷遇にも負けず翌年には夫婦になり子供まで授かった。それがお前だ。夫婦は小さな功績で信頼を少しずつ獲得して行った。そのせいか村は裏で二極化していた。


 村が二極化してから数年がたったある日俺はお前の両親に用があってお前の両親の家に行った。その時だ、輝く大きな青色の宝石を見たのは。


ーーー


 『青い宝石・・』


 ・・両親がずっと大切に持っていたものだ。母が祖母から貰った形見だったらしい。


 フィルア家に代々伝わる宝石でフィルア家の血を継ぐものに宝石の一部を削りアクセサリーにして身につけると聞いた。


 なんでこれを家から持ってきたのか?と昔聞いたら「おばあさまが私の好きなように使いなさい」って言ってくれたの。と言っていた。


ーーーーー


 その宝石を見た時俺は思った。これを売れば村はもっと豊かになるのではないか。と。お前の両親は「村にいくらでも貢献するから村に住まわせてくれ」と最初言った。


 だからその日に宝石を売ってくれと頼んだ。これで栄養失調で死ぬ子供はいなくなる。冬の日に凍死することもなくなる。と。


 だが夫婦は首を縦に降らなかった。これだけは勘弁してくださいと言って。結局宝石は手に入らずあの宝石はどこかに隠された。そこからどうしたらあの宝石を手に入れられるかと悩んだ。そんな時だリボン様が現れたのは。


ーーーーーー


 『ーーリボン様?』


 この時にはもう出会っていたのか?


ーーーーーーーー


 リボン様はこう言った「お前に金が手に入る力を授けよう」と。


 そうして一匹の小さな犬を置いて行った。俺はただの犬を置いていかれたかと思ったがそんなことはなかった。うさぎや鹿などを狩れた。俺はこの力で脅せば宝石が手に入ると思った。だからあの夫婦に嫌悪感を持つものを集めてあの夫婦を殺すと言って脅す作戦を考えて話していた。


 ソアンーーお前がいると剣で抵抗される可能性があったからお前のいない時間を選んだ。ーーこれをリオネルに聞かれたのは誤算だったがなまぁ問題はなかった。


 そしてお前が学校に行ったタイミングで夫婦の家へ行った。夫婦は最初驚いていた。が「なぜこんなことを」と抗議するばかりで宝石の場所は一向に離そうとしなかった。揉めてるうちに奥の部屋にいたソアンの妹と弟達が俺たちのいる部屋に来た。


 その時だった。今まで大人しくしていた犬がその子供に襲いかかった。止めようとしたがもう遅く弟、妹、妻、夫、とどんどん攻撃して行った。


 そして最後の夫を攻撃し終わると光に包まれて消えた。


 残されたのは俺と血まみれで死んでいる四人だ。側から見れば俺が殺したように見えるだろう。結局魔物がやったということになって隠蔽された


 「ーーーこれが真実だ。どうだ?お前が知りたかったことは知れたか?」

 


 



 

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