表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星は僕を見ていない  作者: 雪道 蒼細
六章 星の花嫁編
48/90

星の花嫁 part9 【ソアン&スフィーニアVSフリッド(魔術師)】

 【ソアン&スフィーニアVSフリッド(魔術師)】


 ・・で・・こちらは俺とスフィーニアで魔術師一人の相手をすることとなった。・・・どのくらい強いのかは分からない。それと同時にスフィーニアの実力も分からない・・。

 だがこのまま様子見をしていても埒があかない、俺はフリッドに向かって剣を思いっきり突いた。そしてスフィーニアがフリッドの左側から薙刀を振り下ろし斬撃を入れた。


 が。


 「『精霊よ 天に誓いし火炎の嵐を 今ここに』」

 「!?まずいーーっ」


 俺はフリッドが魔術を打つよりも前にバク転をし距離をとった。スフィーニアも地面に薙刀を突き刺し自分の勢いを止め後ろに下がる。その数秒後、フリッドの杖から炎の竜巻が放たれた。二つ同時に炎の竜巻を出現されたため俺とスフィーニア両方の元へとそれぞれ竜巻が襲う。

 俺は剣を構え炎の竜巻を縦に真っ二つに切った。・・でも思いのほか炎の竜巻が強力で服が少し焼け焦げた。まぁ肌は火傷していないから良しとしよう。

 スフィーニアは・・?と思い顔を上げ斜め右を見た。するとスフィーニアは薙刀をクルクルと回転させ風を作っていた。そしてフリッドが打った炎の竜巻を風により跳ね返していた。跳ね返った竜巻はフリッドの方へ戻っていく。フリッドは急いで水の結界を張っていた・・が竜巻の防御に専念してくれているおかげで攻撃が仕掛けられる。

 俺は思いっきり床を蹴り飛ばしフリッドの方へと走っていく・・そしてフリッドの足目掛けて斬撃を入れる。


 「ーーーグッ・・」


 フリッドは少し顔を歪めた。俺が斬撃を入れた後スフィーニアも負けじとフリッドの背中へ薙刀を振り下ろした。が・・これば土の壁を作り上げられ届かなかった。

 もう竜巻を防いだのかよと内心愚痴りつつ、もう一発と思い土の壁を壊す勢いで剣を振るう。けど土の壁が固すぎて切れなかった。どれだけ魔力注いでるんだ!?と聞きたいほどに。でもそんなことを考えている暇はない・・俺が大勢を整えるよりも前にフリッドが呪文を唱え始めた。


 「『精霊よ 炎とともに この大地を消し去らん』」


 ・・まて普通の炎の攻撃と少し詠唱が違う・・もしかしたら直撃するとやばい攻撃かもしれない。そう思い、すぐにできる剣の受け身をすることにした。何もしないで攻撃を食らうよりましだろう。

 そしてフリッドの杖から火炎放射のように炎が発射される。


 「ーーーッチ・・」


 思わず舌打ちが出るほど熱かった。が火傷になる前にスフィーニアがフリッドに向かい斬撃を入れたため火炎の量が少し弱くなった。

 助かったと思うと同時に俺も体勢を整え、上に飛び体を縦に回転させその勢いでフリッドの背中に剣を振るう。・・少し攻撃が入ったがすぐに結界を張られてしまった。結界を張られてしまえば壊すのはかなり高難易度だ俺もかなり集中して壊せるか壊せないか・・・。


 「・・・・なぁスフィーニア。何か策はないか?」


 さっきの攻撃のせいもあるがこのままだと俺の体がもたない・・。藁にも縋る思いでスフィーニアに尋ねた。・・なんとなくだけど隠し兵器とか持っていそう・・。個人的な意見だけど。


 「・・・・」

 「・・・?」

 

 スフィーニアは話さなかった。あれ?ないのか・・と思ったので「ないなら大丈夫・・」と言おうとすると・・。


 「あります」


 そう淡々と言った。


 「あるんかい!ーーーーっうわつ!」


 俺は思わず突っ込んだがツッコむ間も惜しくフリッドの杖から放たれた黒い謎の玉がこちらへ向かっていた。直感的に当たるとやばいと脳内のサイレンがものすごい音量でなっている。

 なので避け、黒い球は俺の後ろの壁に当たった。そして溶けた・・・・。!!????毒なのかこれ??体に当たったら体の一部が溶けそうな感じだ。


 「ーーで!策はっ・・・」


 俺はスフィーニアに策を聞こうとスフィーニアに近づいただが・・



 「・・!待って!この黒い球・・流れ弾が私にも当たるっ!ります!多分ソアンさんも近づいたら私の黒い球も当たってしまいます!」


 そうなのかよ!俺はそう言った後大急ぎでスフィーニアと距離をとる。

 スフィーニアの秘策も気になるが致し方ない・・俺は目の前の黒い球をどうするかということに専念することにする。

 ・・あの黒い球・・÷悪にも毒だと剣が溶ける可能性がある・・。スフィーニアも薙刀では返さずただ黙々と黒い球を避けている。

  あぁ・・!こうしている間にもスフィーニアと話したいが近づけば俺についている黒い球がスフィーニアに当たってしまう。

 あの玉・・一部だけど追跡機能があるせいで何個かが壁に激突した後でも付いてくる・・。なんて面倒くさい!!これじゃ永遠の鬼ごっこが・・ん?追跡機能・・追跡機能・・。


 「・・!スフィーニア!これの対処法が分かった!俺の真似をしてくれ!」


 俺はそうスフィーニアに向かって叫ぶとフリッドの方へとまっすぐ進んだ。そして剣を振り下ろした。フリッドは結界を当たり前のように張ったがこれは想定内だ。俺はフリッドの結界に手をつき前転飛びをする。

 基本魔術師対戦なら物理攻撃が通る結界を張るのが基本だが俺は戦士だ。物理も通さない結界を張っているのは想定内だ。だからこれを使う。フリッドはいまいち分かっていなさそうに俺を睨んでいるが俺は逆に口角を上げる。


 ーー作戦成功だーーー


 俺はくるりと回り後ろを振り向くともう闇の玉はいない。その代わり「ガハッ」というフリッドの声が聞こえた。そう・・追跡機能を使いフリッドに攻撃を仕掛けたのだ。さっきスフィーニアに近づくと俺についていた黒い球がスフィーニアに近づきそうになった。

 ならすれ違えばフリッドにもつくはず・・ということである。スフィーニアも理解したようで俺と同じように攻撃を仕掛ける。

 でもさすがにフリッドも意図に気づきスフィーニアあ近づく前に数歩後方へ下がった、・・フリッドは下がった拍子に少しバランスを崩した。・・行ける。

 俺はそう思い剣を振るう。敵の隙は好機だ。それになんだか今ならいける気がする・・・!


 「はぁぁぁぁl!「


 俺は黒く闇に染まったような何かを纏った剣でフリッドの腹部付近を貫く。


 「ガ・・・ッ・・・」


 フリッドは貫かれた腹部を押さえ呪文を唱えた。


 『精霊よ 時に逆らい 導きの光を』

 『水の精霊よ 水炎の火花を 散らん!』


 「・・!?」


 二種の魔術を展開させられた。こんなことってあり得るのか!?舌打ちしつつバク転をし下がる。下がっている最中に攻撃が来た。

 炎の玉が宙に浮いていると思ったらそこから思いっきり水を被った。そして爆発した。

 ・・水蒸気爆発だ。・・・組み合わせでこんな魔術ができるとは・・・。意外と個数があるせいで避けるのが面倒だ。

 ーーーそれよりさっきの剣何だったんだ・・・?黒くて・・フリッドの魔術を取り込んだみたいに・・。もう一回できないかな・・と思うがそもそもどうやってあぁなったのか分からない方無理だ・・。

 ため息をついているとスフィーニアが近寄って来た。


 「ねぇ・・さっきのことなんですけど・・・」


 そう言われて秘策のことを思い出した。そう言えば闇の玉の件で忘れかけていた。


 「これ・・毒ガスなんです・・。フリッドは魔術師・・効き目はあるかと・・」


 そう言ってスフィーニアが謎の球体を出してきた。・・そう言えば星の丘へ行く途中に毒の煙街とか色々あったな・・なんて思い出す暇もなく・・。


 「で・・俺は何をすればいい?」

 「あの・・・この粉・・半径五メートルに入れば効果あるんです・・。だからその・・・私が近づけるようにしてもらえば・・」

 「分かった・・」


 俺は体制を整えフリッドに近づく。スフィーニアが近づければいいから、とにかく俺に集中させればいいはず・・。


 なら


 「おい!フリッド・・そんなもんなのか・・。随分と自信ありげな顔をしていたのに・・弱いんだな」


 ・・一番俺に集中させられるのは挑発だ。怒れば視界の範囲は狭まる。


 「・・・・・おまえこそ・・その言葉そのまま返す・・」

 「・・・魔術師なのにさ・・魔物と手を組んでそんだけ?間抜けなんだな?フリッド様は・・貴族で偉いみたいだけど・・・その綺麗な顔にも傷ついちゃって・・。貴族って顔・・結構命なんだろ?心も穢れてて顔も傷物・・結婚する相手いないな!」

 

 「・・・・・・」


 お・・・話さなくなってきた。ここはもう一押し。


 「ほら・・毒とか仕込んじゃうやばい思考の持ち主だろ?精神おかしいんじゃないか?それに自分の家紋のためならなんでもやるその思考・・傲慢だ。傲慢が猫の皮被って歩いてるな!それにさ・・これ・・言おうか迷ってたんだけど・・フリッドって三十代に見える!老け顔だ!苦労してそうなっちゃったのかな?可哀そう・・あ!これお前に向けて言ったわけではない・・お前と結婚する人が可哀そうだな・・って。だって老け顔と結婚するんだよ?結婚詐欺だよそれ・・。あ、結婚する相手いないってさっき言ったっけ?ごめんあ」


 ーーよし!これが今の俺にできる最大級の挑発だ。・・・なんか心穢れてるって言ったけど俺も結構穢れてるな・・。


 「・・・・・お前・・・!!!」


 フリッドはそう言うと呪文を唱え雷の攻撃を次々と俺に向かって打ってくる。やばい・・物体が無いものは避けるしか手がないのに・・。だが作戦は成功だ。

 スフィーニアはフリッドの真後ろに立ち粉を振りかけた。そしてスフィーニアは後ろへ下がる。


 「ーーーっ・・・・」

 「!」


 毒の回りが早いのかフリッドは膝をついた。よし!今がチャンスだ。俺は剣を今出せる最大限の力で振るう。これなら・・行ける!!


 「はぁぁぁっ!!」

 

 スフィーニアも薙刀でフリッドの背中を切り付けた。


 「ーーっ・・・ガハッ・・・」


 フリッドは口から血を吐いた。・・もう魔術を打つ気配はない。一応魔術師で人間なので殺すわけにはいかない。

 だから近くのひもを取ってきてフリッドの口を縛り付ける。魔術師は詠唱なしでは魔術を使えない。魔術師を捉えるのは魔物よりかは案外簡単なのだ。

 

 ・・でも


 「「疲れ(ましたね)た」」


 俺とスフィーニアはその場に寝転んだ。

 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ