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星は僕を見ていない  作者: 雪道 蒼細
六章 星の花嫁編
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星の花嫁 part7

 ⇒こうして星の花嫁part5に戻る


 俺たちは魔術師であるフリッドに向かってそれぞれ攻撃を仕掛けようとしていた。ティルディーに情報を伝えたスフィーニアは武器が今ないので戦闘に参加できないということで、馬を降りたところで馬と待ってもらっている。武器が入手出来たら参加するとのことだった。なんの武器を使うのか気になったが状況が状況なので聞けなかった。

 まぁそう言うことなので戦闘は三人で、だ。フリッド一人しか敵はいないため十分な戦力ではあるが、魔物の存在もある。でも今のところ出てきていないので考えないようにした。

 そしてティルディーは岩を鋭くしフリッドへと放った。俺はティルディーの魔法に当たらないようにするため高く飛び、真上から剣を振り下ろす。キラは短剣を投げフリッドに当てようとしたが・・。


 「・・・・」


 フリッドは無言で何を考えている用か分からない表情の後。口角をあげた。なんだ?と思った。だが瞬きをし、目を開いた後には俺は遠くへ飛ばされていた。


 「えっ・・・?」


 俺は今何があったか分からず周りを見る。痛みは感じなかったがだんだん背中が痛くなってきた。血は少しだけ出ている。かすったような感じだ。何があったか確認したく、俺は立ち上がった。周りは瓦礫・・。家は無い。道はあるが、他は草だけだ。ーー草原だ。

 目の前には半壊した結婚式場がある。どうやら俺は吹き飛ばされたらしい。ティルディーとキラは無事なのか?と思い二人を探すと、視界の端にもぞもぞ動く人の様子があった。良かった・・無事だ。

 来客者は?と思ったがもういない。あれは作り物だったのか?それとも避難したのか?とにかく巻き込まれていなさそうだったので俺は安堵した。だが何があったんだ?

 敵を斬ろうと思って剣を振り下ろそうとし、気が付いたらここにいた。もう一度と思いフリッドの近くへ走ろうとしたらフリッドの近くに誰かいた。


 「・・・?誰だ・・・」


 目を凝らしてじっと見つめる。フリッドの隣にいるのは赤髪の青年だった・・。一般人かと思ったがこの衝撃の後まともに立っていて、フリッドの近くにいるということはおそらくあれが・・魔物だ・・・。

 だが魔物だからと退くわけにはいかない。すでにティルディーは杖を構えキラは短剣を投げる用意をしている。俺もそれに合わせフリッド目掛けて走った。

 ーーがそれよりも前に透明な壁が現れた。最初は何か分からなかったが光により少しだけ存在が見えた。そして赤紙の男が手を少し振ったとたん強風が吹いた。がティルディーがそれよりも前に雲のクッションで受け止めてくれたおかげで遠くに飛ばずに済んだ。


 ・・・これでさっきの原因が分かった。フリッドが杖をかざすと透明な結界が現れる。その後赤髪の青年が手を振り、強風を吹かせる。

 フリッドの魔術の詠唱は聞こえないように思えたが、確かに口を動かしていた。多分めっちゃ早口で言ってる気がする。ーッチ厄介だな。早く魔術を繰り出されると剣を振るうよりも前に攻撃を放たれる。


 「・・・・これで分かっただろう。お前たちでは私たちに勝てない。私は魔術師。彼は魔物なのだから」


 ーー!?なんかめっちゃ煽られてる??なんなん?


 「いや勝てる・・。俺たちは三人だ。それに魔物と手を組むような魔術師に言われたくない。そいつは星をかなり食っている・・。それに何が目的なんだ・・。お前たちは」

 「・・・私が必要としているのは君だよ・・・ティルディー嬢・・いや星と言った方がいいのかな?」

 「ーーー!?」

 

 ティルディーは目を見開いてフリッドを見ている。それもそのはずだ。なんでこいつがティルディーの正体について知っているんだ?誰にも知られていないはずなのに・・。


 「魔物はね・・星を見つけるのに長けているんだよ・・・。君がトバッシュ家を去った際星の匂いが濃かったとこいつが言ってね・・。ティルディー嬢・・トバッシュ家から出ていく前にトバッシュ家本邸へ行っただろう。だから前までは気づかなかった星の匂いで分かったんだ・・」


 ・・・そういうことだったのか・・・。確かに魔物は鼻が利く。今まであったのは目の前にいる魔物より弱かったから気づかれなかったのだ。でももう気づかれた・・。入れ替わりの件には気づいていなさそうだが中身が星と気づかれてもまずい。

 ティルディーは中身が・・魂が星なのだ。だから魔法も使える。原理が分かっていなければ使えないと言われているが星に魂も必須条件だ(今現在は)星の魂は特別・・だからこそ魔物に食べられると魔物の威力が増す・・。だからフリッド達はティルディーに目を付けたのかよ。

 

 俺は思わず舌打ちをした。


 「そういうことなんだ・・ティルディー嬢・・あなたを私たちの糧となってくださいーー!!『精霊よ この世界に 音を響かせろ!』」


 フリッドはそう言いながら杖をかざした。その数秒後爆音が半壊した式場を襲った・・。やばい。めっちゃくちゃ音がうるさい・・鼓膜はギリ破れないけど・・・。うるさいあまり耳を抑えたため剣を振るうことはできない。

 そうこうしてるうちに赤髪の青年が動いた。ーーいやもう人型ではなくなって大蛇のような魔物になっている。大蛇はティルディー目掛けて口を開き大粒の氷を放った。

 まずいと思ったがそれよりも前にキラが大型の氷を剣を投げて壊している。でも大きな音が邪魔をして狙いが定まらないようで、何粒かはティルディーの元へ向かった。

 ティルディーは炎の結界を張っていたが大型の氷は勢いを失われずティルディーの結界は破れ、頬をかすった。ティルディーの頬からは血が垂れてきた。

 俺はティルディーの頬を氷がかすった瞬間に大蛇目掛けて剣を振り下ろした。が真ん中目掛けたせいでしっぽが俺の腹を直撃した。吹き飛ばされそうになったが思いっきり床に剣を振りおろし勢いを半減させる。


 その前に俺の真上から数百本の針が落ちようとしていた・・。大蛇に油断していたがそう言えばフリッドがいた。音の攻撃が終わったせいで気がそれていた。

 避けられないと思ったが目の前の棘が切れた。何があったと思い辺りを見回すと薙刀のようなものを持ったスフィーニアがいた。・・どうやらスフィーニアの武器とは薙刀のようだ・・。


 「ソアンさん!手伝います!」


 そう言うとスフィーニアは薙刀をフリード目掛けて振り下ろした。

 このままキラとティルディーが戦う大蛇に合流させるのはまずいと思い少しずつ大蛇から遠ざけるように俺たちはティルディー達のいる方とは真逆に移動していった。


 


 

星の魂は特別で、魔法を発動しやすいような体の造りになっています。

(座標計算、魔法の威力)色々組みこまれているので魔法発動が可能です。(詳しくは間話の設定集をご覧ください)

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