真実の星 part4
辺りが真っ暗になり星が空から降りてきた。一つまた一つと空から星の丘へやってくる。
「・・・・やっぱり綺麗だなぁ・・」
ティーは降りてくる星を見ながらそう言った。星は丘へ着くと魔法で辺りを照らしグルグルと回り始めた。多分これがティーの言う舞なのだろう。ちょこちょこと踊る姿は愛らしさも、美しさもありとても綺麗だ。
・・・って星に夢中になっているけどさっきの話・・・途中だ!
「ティ・・・」
俺はさっきの会話を再開しようとティーに話しかけようとした。だがそれよりも前にティルディーが口を開いた。
「・・・そうさっきの話の通り。僕は星から人間になったんだ。彼女の願いを叶えるために。嫌われの星を見守る星なんていない。僕は人になってもひとりぼっち『だった』・・・前までは。そして君が探している人物ももうじきやってくる」
ティーは再び空を見上げて言った。俺もつられるように空を見る。
「ティー!ティー・・・・!」
誰かがティーを呼ぶ声が聞こえた。最初は聞き間違いかと思ったがだんだんと声は近くなる。俺は声の主を確かめたくじっと目を凝らすと、星が一つだけこちらへ向かっていた。その星はだんだん近くなってきた。その星を眺めているとティーの手のひらへ着地した。
「・・・。久しぶりティルディー。ソアンこれが君の探していた人物だよ。」
ティーはそう言うと俺に自分の手のひらに乗っている星を見せてきた。
「き、君が僕を助けちぇくれた?」
僕は少し緊張して下を噛んだ。やばいめっちゃ恥ずかしい!!!今のは聞かなかったことにしてほしいがもう遅い。
「・・。そうだよ私はティルディー十年ぶりだね少年」
少し大人びたような声で星はそう言った。星の名前はティルディーというらしい。というかティーがこの子の名前を借りたんだな。俺はまじまじとティルディーを見た。あ、お礼!忘れる前に。俺は、はっと思い出しびしっとティルディーの目の前に立った。
「あの!本当にあの時はありがとうございました。あの時意識を失ってお礼も言えずすみませんでした」
僕はティルディーに向かって勢いよく頭を下げた。
「ふふ、いいんだよ。それにここに来るように仕向けたのは私だし」
「?それはどういう」
俺は少し理解ができなかった。
「あの時、少し魔術を君にかけたんだ。私の姿を忘れさせる魔術と私の言った言葉を十年後思い出す魔術」
俺は驚いた。そんな魔術が自分にかけられていたなんて・・・。でもそれなら納得だ。少女の顔が思い出せなかったのも。
「でも。なぜ十年後に思い出すように?」
「それは、魔術があの時では完成しないと思ったからさ。まぁ結局無理だったけど」
「魔術?それって・・。?」
今まで俺とティルディーの話を静かに聞いていたティーが不思議そうに聞いていた。
魔術・・・。俺も少し気になるな。
「・・・・・。それはソアン。君が一番知っていることだよ」
そう言われて俺は動きを止めた。
「・・・・・」
心当たりがないわけではない。十年前。あのことをティルディーが気づいてるのだとしたら。俺はティーの方をちらりと見た。ティーは少し不安そうに俺とティルディーの様子を交互に見ている。ティーには不安をかけたくないな。
「ティルディー少しだけ二人で話したい。ティー二人にしてもらえないか?」
「うん。僕は少し離れているよ。でも危ないことは二人ともしないでね」
そう言い残すとティーは離れていった。
「・・・・・。ティーはもう聞いていない。もう話していい?君の体。君の病気のことを」
俺は一度深呼吸をして頷いた。




