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星は僕を見ていない  作者: 雪道 蒼細
三章 宝石の姫編
20/90

あなたは誰!?

 「・・で?お前の名は」


 急にティルディーに向かって話し出したので、一度縄で男の体を縛り、身動きができないようにした。不審者とか暗殺者だとやばいしな・・・。まぁでもそれなら俺に話しかけてこないで襲ってくるはずだしそういう類ではないんだろうけど。


 「もう、こんなことしなくたって」


 不審者は不貞腐れて文句を言っている。ティルディーに視線を送ったが心当たりはないようで首を横に振っている。・・見た目貴族っぽい身なりしてるし、ティルディーも知らないとなると俺なんてなおさら知らない。いや貴族っぽい身なりじゃなくて従者服?まぁそれはおいておくとして。


 「だから名を言え。名を」


 もう本人に問い詰めるしかないので少し強めの口調で尋ねる。すると別に黙っているつもりはなかったのかすぐに口を開いた。


 「僕はキラ。トバッシュ家の使用人さ」


 トバッシュ家・・?聞いたことはないが多分貴族だろう。商人かもしれんが。俺は貴族や商人とは全然関わりが無いので名乗られたところでよくは分からなかったがティルディーは目を見開いていた。


 「トバッシュ家・・?」


 ティルディーがそう呟いたので顔を見ると、どうやら心当たりがあるそうで口に手を当てている。まぁティルディー見た目めっちゃ美人だし貴族出身っていってもおかしくはないんだよな・・。だから家出少女とか訳ありなのかな?って勝手に思っていたが真相はどうなのだろうか。


 「心当たりがあるのか?」

 「・・・ううん、知らない」


 ティルディーは首を横に振った。ハズレだった。残念。いや、残念ではないか。


 「そんなことはないはずです。僕をお忘れですか?ティルディー様」


 キラは必至でティルディーに訴えかけているがティルディーは知らないの一点張りだ。


 「他人の空似とかじゃないか?」


 ずっとティルディーが知らないと連呼し続けるのでさすがにこの状況を放っておくのはなと思い口をはさんだ。


 「そんなことはありません!なんならトバッシュ家に行けば写真もございます。信用できないようであれば付いてきてはいただけませんか?」


 キラは引き下がろうとしない。うーむ。


 「申し訳ないけど僕はソアンを星の丘まで案内しないといけないの。ついていくことは無理。新月まで後少しで・・・こっちも急いでいるの」


 少し焦ったような感じでティルディーは言った。

 

 「そ、そんな。旦那様から連れてくるように言われているんです。奥様が急に出て行ってしまったティルディー様に心を病まれてしまい・・。早急に連れ戻すよう仰せつかっています」


 この通り!と土下座までしてきた。そんな簡単に土下座すると、逆に怪しい。


 「そういわれても無理」


 ティルディーはそっぽを向いて言った。だがここであきらめるキラではないらしい。


 「なら分かりました!僕もこの旅に同行いたします・・!」

 「「えっ」」


 衝撃発言をした。キラが付いてくる?この旅に?じっとキラを見るが意思を曲げるつもりはないらしい。んーどうしたものか。本当にトバッシュ家の従者と確認が取れたわけじゃないし。

 悩んでいるとティルディが口を開いた。


 「いいけど。旅の邪魔はしないでね」


 まさかのオッケー発言だった。いいのか!?ティルディー。


 「はいっ!」


 旅の仲間にキラが新たに加わった。


 (余談)


 キラは馬車に不法侵入してきたため無賃乗車しています。御者さんに見つかりものすごく怒られ倍の運賃を払いました。


 「ちょっと!ナレーターさん!うるさいですよ!」


 

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