表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/9

精霊契約



「”素質”と精霊王様の”許可”がないと契約できないのですっ!」






「”素質”と”許可”・・・。それって具体的にはどんなことをすればいいの?」






「精霊王様をお呼びするのですっ!そもそも”素質”がない人間は呼び出すこともできないのですっ!」





なるほど・・・。

何らかの力がないと契約のスタートラインにも立てないのね。

全員が契約できてしまったらそれこそ理を歪ませてしまいかねないってところかな。



「ユズ。どうする?」





「やってみるかぁ!どうやって呼び出せばいいの?」






「パーチェと手を繋いで欲しいのですっ!」




言われた通り手を繋ぐと自然と脳に言葉が浮かんできた。






「”母なる自然を治める精霊王ガイアン、万物を統べる全知全能神ゼイブウンスの愛し子ユズが顕現申す”」





口が勝手に言葉を発する感覚だったが、噛まずによく言えたなと自分に感心しつつ魔法陣のようなものから現れた。キラキラと輝くような銀色の長い髪と透き通りそうなほど真っ白な肌。神話に出てくるような女神は、立っているのがやっとなほどの覇気を感じた。




「”我は、母なる自然を治める精霊王ガイアン。汝が選ぶのは、生か死か?”」







「生・・・?」






「”汝が選ぶのは、平和か幸福か?”」






「平和・・・・?」







「”汝が選ぶのは、地獄か煉獄か?”」





「煉獄・・・」






「”善。汝は我の眷属レーアを認める。汝自身を知れ。”」




そう言って消えた。

消えた後も、手足が震える感覚にやっと一息つけた。



「こ、こわかった・・・・!見た目は今まで見たこともないような麗しいって感じの王様だったけど、それどころじゃない緊張感と問答でいっぱいいっぱいだったよ!」





「よく耐えたなユズ。なかなかだ。」




いつの間にか獣化してたヒョウは呑気に尻尾を揺らしている。

その横には見慣れないミルクティー色の女の子が。




「はじめましてでおじゃる!レーアでおじゃる!契約するのでおじゃる!手を握るのでおじゃる!」



差し出された手の大きさに悶絶。

か、かわいいいい

幼女、幼女なの???

聖霊は皆こんなに可愛いなんて至福すぎる・・・。





「ユズだよ!よろしくね!”母なる自然を治める精霊王ガイアン眷属レーア、万物を統べる全知全能神ゼイブウンスの愛し子ユズが契約致す”」




そう言うと右手の薬指が少し熱くなり光った。

見てみると、紋様がついていた。





「擦っても取れない・・」




「契約の証でおじゃる!これからよろしくでおじゃる!早速お仕事なのでおじゃる!」





可愛い見た目の幼女はもといレーアはあっという間に湖を復活させた。

朝になっても枯れることはなかったが、レーア曰くあの湖を媒介として精霊たちは各地の水源を復活・継続させる役目があるので仕事がなくなることはないが、湖自身はもう枯れないようにしたという。




精霊には精霊各々の役割があるため、基本的には干渉しない。

精霊王は全てを凌駕できるが、決して自らは下さない。





ユズはすぐに終わるなんてさすが夢の世界だなぁなんて考えていた。


なぜか重複していたので直しました。

読みにくくてごめんなさい!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ