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ドラゴ「1つ片付けておかないとな」

そういってギルバードとの会話を終えたドラゴニック(カーク、カレン)がギーブイの方へ顔を向けた。

ドラゴ「ギーブイ君。率直に言ってここで君を処分するのは簡単なんだ」

ギーブ「はイい」


ドラゴ「ドラゴニックは晩節を汚したなどと、色々忌憚のない意見も言ってくれていたね」

ギーブ「………」

ドラゴニックは言葉こそ丁寧だが、口調や表情は冷酷そのものだ。


ドラゴ「今回は見逃してあげよう」

ギーブ「ハへ?」

ドラゴ「で、いいよね? ギルバード君」

ギル「俺に言われてもトラウマ以外の経緯を知らないんでな。だが、いいのか、窮地に追い込まれたんだろ?」

ドラゴ「次は僕がでしゃばるまでもなくカーク、カレンが勝つ。仮にも勇者候補、今回の経験を糧に更に強くなるよ」


ドラゴ「という事でギーブ君はとっとと、この場から去るがいい。そして反目に回りたければ歓迎するよ。今度こそ塵芥(ちりあくた)にしてやる」

ギーブ「………」

ドラゴ「なんだ、今退治して欲しいのか?僕はそれでもいいよ」

ギーブ「とんでもなイです!」

そう言うや否や、ギーブイは慌ててその場から立ち去った。


ギル「そんなに慈悲のあるやつだったか?」

2人きり?になってギルバードがドラゴニックに尋ねた。

ドラゴ「慈悲がある訳じゃない。文句を言った小物に腹を立てて処刑をした器が小さい奴とか噂されるのは心外だ」

ギル(文句というのは、晩節を汚したとかロープロスより劣ってるとか言ってたアレを根に持ってるのか?)

ドラゴ「根に持ってる訳じゃないよ」

ギル「……」

ドラゴニックがギルバードの心を見透かしたような冗談を言うと図星だったようで、微妙な空気が流れた。


ドラゴ「さて、時間だ。後はよろしく」

言うたい事だけ言ったドラゴニックは妙な空気を放ったらかしたまま消えた。

少ししてカレンとカークが目を覚ます。

カレン「ギルバード?」 カーク「師匠が助けてくれたんですか?」


ギル(目が覚めてギーブイ他、敵がいなくなってたらそう思うよなぁ)

さらにギルバードは思案する。

(ドラゴニックからの転生を自覚してない2人にどう説明したものか……。とはいえ倒した訳でもない敵の打破を自分の手柄にするのはもう懲りたんだよなぁ。1度で充分だ)

過去、ギルバードは魔王だった頃のドラゴニックを討伐した事になっている。

だが実際には倒しておらずドラゴニックと取引をしたのだが、それを皇国王に説明するのは困難などを理由に、止む無く虚構の栄誉を受け入れた経緯がある。

 

ギル「俺が助けた訳じゃない」

カレン「じゃあ誰よ?」

ギル「話せば長くなるんだよ……」

2度目の嘘の勲章を受け入れる事に抵抗があり、さりとて上手い言い訳も思いつかない。

ギル「また今度な。今はここを早く脱出する事を優先しよう」

ギルバードが出した結論は、胡麻化(ごまか)す事だった。格好悪いのを百も承知で先延ばしを選んだ。


政変の張本人と言えるフロンテはギーブイによって葬られ、そのギーブイもカレンとカークの内に眠っていたドラゴニックに屈服して城から去った。

ペガサス隊、騎兵隊は陽動を担う第1班(兵器班)と今まさに相対しており城内にはいない。

結果、カレンたちとギルバードたちは特に問題が発生する事もなく、あっさり脱出出来た。

同様にギルバードと別れたアコーダ、ソアラ、カローランも既に城外におり、第2班(侵入班)によるアコーダ救出作戦は終了した。


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