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ギルバード 近況

ニセンジが約束を守ってペガサス隊が撤退した事により、クレストル・マークチェイス、プレセア・シャロン、コンパス・ラング、アン・フォーリア、そしてギルバード・ラインベッカの5人が少しだけ一息ついた。


ギル(こっちは計画通りといって良い状況だが……、カレンたちは順調だろうか)

そんな考えが顔に出ていたのか、ギルバードの心情を察したクレストルが切り出す。

クレス「もうここは大丈夫だ、ギル。弾数も残り少ないし、頃合いだろ」


ギル「しかしだな、そろそろ騎兵がやってくるはずだ、大丈夫か?」

コンパ「その為に俺たちもいるんだろ」

アン「そうだヨ」

プレセ「そもそも戦闘にする訳ではないでしょう」


クレス「行ってこい!ギル」

コンパ「こいこい!」

アン「ネジ巻き直して気張って来なはレ(笑)」

プレセ「カレン様の事、お願いします!」


4人に背中を押されて、叩かれてギルバードが動く。

ギル「……分かった。ここは4人に任せて俺は城に向かう」


作戦会議で第1班(兵器班)と第2班(侵入班)に加えて、第3班と言っていたのは、1区切りついた段階でギルバードが城に向かうというもの。

『保険みたいなモノ』と言ったようにカレンたちだけでアコーダを救出出来ればそれに越したことはない。

だが、そうは言っても何が起こるか分からない。反面ギルバード1人増えたところで、とも思う。


(まあ、行けば何とかなるだろ)

ギルバードがクラフトマスター謹製の魔力バイクに(またが)り、城に向かって走り出す。

今のギルバードには殆ど魔力はないが、予め魔力をストックしてある魔力バッテリーのおかげで魔力バイクを操る事が出来る。

カレンたちがギルバードの前から消えた後にクレストルを説得したり攻城兵器の準備に日数を費やしながら、少しの遅れで隠し通路内のカレンに追いつく事が出来たのも、この魔力バイクで高速移動してきた賜物だ。

加えて、巨大な攻城兵器のパーツ運搬も4輪の魔動車を利用した。


「MB、ここからは荒れた道になる。俺は運転に集中するから敵の接近を確認したら教えてくれ」

(MB:承知しました)


ここからギルバードがギアを上げる。

モトクロスレースの如く、荒れた道を滑走し、障害物を越えていく。

幸いにも敵と遭遇しなかったギルバードは更にスピードを上げる。

数日前までバイクに乗った事がなかった。それがカタノの街からここまでの移動や、助っ人の依頼でグリフォンのチェロック・ジーフスとアルジョンのアスカ・イースと会いに行くのに、魔力バイクに乗っているうちに、すっかりギルバードは運転をマスターしてしまった。


「魔力が無いので距離は限られるが、こんなに便利なモノはない。MB、俺の弟は大した奴だろう?」

(MB:記憶は戻ってませんけどね)

バイク技術を身に着けたギルバードに対抗心を燃やした訳ではないだろうが、MBはいつの間にかツッコミまで出来るようになっていた。


MBと対話しながら仲間のところに向かっていると、嫌でも昔の事が頭に()ぎる。

『新円の砂時計』時代に魔王ドラゴニックとの決戦の直前にして策略に(はま)り、パーティーとはぐれて追いつく為に必死だった。

(あの時は間に合わず、俺以外のパーティーがドラゴニックに全滅させられていた)


ギルバードは不安を打ち消すように頭を振った。

「縁起でもないな。とにかく急ごう」

ギルバードは隠し通路の入口まで疾走すると、そこで魔力バイクを降り、1人で隠し通路に入っていった。



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