表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

61/86

枚田の制裁(前編)

 話は遡る。そして舞台はエターナル株式会社のぐらぶるダクションへ。



 *枚田美瑠



 「ありがとう明」

 『いいってことよ! それよりいつ決行するの?』

 「今日」

 『今日!?!?』

 「うん、今日ぐらぶるダクションの“会議”があるんだ。だから明が調べてくれたこの“特大のネタ”を知ってもらう!」

 『美瑠ってマネージャーだよね? そんなデカい会議なの?』

 「部長たち強制参加の会議。今回私は補佐みたいな付き人だよ。毎月変わっていくんだ。」

 『なるほどね……頑張って。勝てるから』

 「うん、暴いてくる」


 

 ****



 「終わったらまた連絡するね。藤屋さん」

 『待ってます! このぐらぶるダクションを変えましょうね! 頑張ってください!』


 私がこうして戦おうと決めたのは藤屋さんのおかげだ。彼女に感化されてなかったら始まらなかった物語。

 藤屋さんには本当に感謝してる。直接関わらない彼女のためにもしっかり私が決めてくる。


 私たちの戦いの始まりだ。



 ****



 「えーでは定期会議始めます」


 月一度行われる定期会議。これはぐらぶるダクションだけでなく本社のエターナル株式会社も参加する。

 そして今回の肝は今進行をしている“社長”。エターナル株式会社を作った張本人だ。そう簡単に会えない人。そんな大物の前で……だいぶ緊張するけどがんばる。


 「それぞれの近況報告をお願いします」


 「では、わたくしゲーム開発部からさせていただきます」


 ゲーム開発部。この会社自体ゲーム会社であり、就活生はエターナル株式会社に入社して望む部署はここ一択ってレベルで人気な部署だ。


 「開発状況は良好です! 近々テストプレイをしようかという段階まできています!」

 「「「「おぉー!!」」」」


 エターナル株式会社はメタバースを用いたフルダイブ型のゲームとして有名となった。今回もその方向の新しいゲームだろう。

 その新しいゲームを部長は……


 「映像部ではもうPVの作成に入っています!」

 「そうか! そうか! 順調に励んでくれ!!」


 新作ゲームの進捗を聞いて盛り上がる会議室。

 そしてとうとう私たちVtuberの宣伝部の話題が上がった。


 「最近いい調子のようだね。渡部くん! ラピスベリーとコネクトができたらしいね!」


 この狸って渡部っていうんだ……初耳。

 

 「ぐへへへ……ま〜私の手腕を用いればチョチョイのちょいですよ〜ぐへへへ」

 「ガハハ! そうかそうか! 頼もしい限りだ!」


 居酒屋のテンションで絶賛する社長。

 調子乗っている部長を見てられない……


 「んでそっちは初めてみる顔だね」

 「!? 鷹葦ロミのマネージャーの枚田です」

 「マネージャーか! 今のぐらぶるダクションの勢いはしっかりと君たちがマネージメントしてくれるおかげだ! これからも頑張ってくれ!」


 めっちゃいい人だ。いち従業員にしっかりと感謝を述べれる。

 こんないい社長だから事業も成功したのだろう。


 だから知ってほしい。ぐらぶるダクションの実態について。ラピスベリーとどうコネクトを取れたのかを! 全て知ってほしい!


 もうちょっと後にする予定だったけど……決行しよう。

 ダラダラとこんな宴会みたいな会議にいるのも嫌だし……



 「社長……先ほどおっしゃっていたラピスベリーとのコネクト……“普通”の関係で成り立っていると思っていますか?」

 

 宴会のように盛り上がっていた会議室の空気が凍る。


 「な、な、何を言っているんだ枚……」


 勢いよく私を制そうとする部長を腕一本で止めた社長。


 「続けてくれ」


 その顔は先ほどのめんどくさく絡んでくる親戚のおじさんの顔ではなく、正真正銘の社長の顔だった。

 オーラを感じる威厳ある顔。


 「社長は向井雄馬のことを覚えていますか?」

 「覚えているとも。彼は私が直々にスカウトしたんだから」

 「直々にスカウト!?」


 ここで初めての新情報!? 社長から直々スカウトって……向井さんすごいですね。


 「彼はゲームの大会で見つけたんだよ。意気揚々にゲームをしている彼に感銘を受けてね。

 だからこそ……あの事件は残念だよ。あんな非常識なことをする子には思えなかったのだがな……」


 悲しみの表情を見せる社長。

 やっぱり思う。あいつらがした隠蔽工作……本当にクソだ。


 「それが違うんです。これを見てください。あれは事実じゃないんですよ」


 私は【こだいら】のツウィートを見せる。

 小平から聞いていた。『絶対最爽から引き出す』って……本当に引き出すとはね。


 「確か、これは向井くんのコラボ相手!? じゃあ、私たちが知っている事実は嘘なのか!?」


 驚くのも無理はない。普通に冤罪は誰もが驚く。そしてもう1人驚くものが……


 「な、な、なぜだ!? 事実無根なのか!? それじゃ浅羽副社長からきたのは……嘘なのか?」


 本日名前が判明した渡部部長も驚きの表情を見せていた。

 最後まで読んでくださりありがとうございます! 次回も読んでくれると嬉しいです!

 ブックマーク登録、評価してくれると発狂

 感想いただけたら泣ける(T . T)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ