表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

57/86

事故コラボ配信(後半)

 「あ、あとね! 出会い系で思い出したんだけど、あたし前、めっちゃ好きな声のVtuberがいてね。ガチ恋しちゃってオフコラボ申請したんよ! けどさ〜いざ対面してみると全然タイプの顔じゃなかったんよ! んで、めっちゃ気分萎え落ちしたわ!!」

 『え……それって狡……これ聞いちゃっていいの!?』


 今回、秦李は小平から何も聞かせてない。ただ『普通にコラボ配信しといて……多分向こうから自滅する』としか。

 だからこそこの反応は当然だし、驚くのは必然である。


 コラボ相手のガブでさえ驚いているのだ、当然リスナーが反応しないなんてことはない。


 《え、え?w ドユコト??》《確かエリーって今回でコラボ2回目だよな?》《初配信から見守り続けているけどそうだな……》《初コラボで炎上って感じでかなり有名になったからな》《あのレソな》《うん、レソ》《じゃ、さっき言ってたオフコラボ申請ってレソ?》《……いや、あれはオフコラボじゃないって》《確かレソが勝手にウロウロしてエリーの配信部屋に行き着いたんやろ?》《え、んじゃ違うかな》《いや、お前らアホなん? いい加減現実見ろよ》《アホはお前らやろ。好きなVtuberと会っただけでコラボしたとは言ってないやん》《本当に低脳ネット民は一部の言葉だけで反応して、マジでキモいわ》


 コメント欄は荒れているが、まだ確たる証拠ではなく最爽のいう“好きだったVtuber”は狡噛レンということに確信が得られなかった。


 ここでコメント欄やガブの反応をしっかり見ていれば免れていただろう。

 だが、彼女は“自分の世界に没入しやすい”。コメント欄など見てなかった。


 そして彼女はまたもヒートアップする。


 「ほら! あたしって気分屋じゃん? だからその時はもう配信する気なくてさー配信すっぽかそうとしたんよ〜」

 『………』


 《え、配信すっぽかす?》《それは配信者としてどうなんや……》《それもオフコラボ相手と会って萎えたってことは相手はもう来てるってことだよな?》《え、それも自分からオフコラボ申請しといて!?》《気分屋では済まんやろ》


 どんどん自分で自滅していく最爽を置いてコメント欄は荒れていく。

 初めの自滅は相手が確定してない状態のため、擁護するリスナーもいた。

 だが二度目自滅。これはもう相手とかうんぬんは関係ない。

 

 “やってることがクソ”


 だからこそ流れてくる。


 《え、最爽クソすぎん?www》


 このコメントを機に最爽を批判するコメントはどんどん増えていった。


 そして今回は鮫島ガブとのコラボということで、最爽エリーのリスナーだけがこの配信を見ているわけではない。彼女を知らないガブのファンたちも多くいる。

 

 荒れるのは早かった。

 

 かなり荒れている中、コラボ相手である鮫島ガブが思い切った言葉を発した。


 『……エリーさんのいうその方は……“狡噛レン”ですか?』


 かなり際どい! かなり攻めた!! 絶対言わないようなことを言っているからこそ思ったのだろう。


 “言質を取れると”。


 「え? そそ!! なんで分かったの!? ガブも被害者〜?? めっちゃ運命じゃ〜ん!!!」


 すんなり取れてしまった。最爽は今回コラボ相手のことを全く調べてきていない。なんなら当日知ったぐらいだ。

 鮫島ガブと狡噛レンが同じ事務所に所属していたなんて知る由もない。


 先ほどまで最爽のクソな行為について荒れていた。だが三度目の自滅で“対象”も分かってしまった。


 荒れないわけがない。


 《え?w レソだってww》《え、マジで?笑》《けど、あれはレソがエリーの部屋に入ったからって……》《それが嘘なんだろ》《マジかよ笑 レソのやつ隠蔽されたってこと?w》《それ、結構やばね?》《やばいどころじゃないだろ、会社にも響く事実だろ》《確かにあのコラボ、レソにラピスベリー配信環境貸すってことだったし》

 

 荒れに荒れる。対象を知ってしまったら、がんじがらめに絡まっていたオフコラボ事件の隠蔽がどんどん紐解かれていく。


 《じゃあレソって配信すっぽかされたのに、自分1人で配信頑張ってだってこと??》《メンタルすごすぎやろ》《だから最爽がいつ配信に合流するかわからなかったのか》《普通交通状況が悪いとかなら、大体の遅刻時間はわかるからな》《すっぽかしたエリーがクソやのに、それを言わずに戻ってくるのを信じて配信していたってこと?》《え、カッコ良すぎんか?》《俺なら言っちゃうね。エリーとかいうやつクソですって!》


 隠蔽されていた出来事が最爽の三つの自滅でリスナーにどんどん紐解かれていく。

 さんざんVtuber界クソランキング1位と罵られてきた狡噛レン。この配信を見るリスナーはそんなこと二度と思わないだろう。


 《こうしちゃおれん! ツウィートして知らない人にも教えてあげよう!!》《そうだな!! 広まってしまった虚実を真実に変えてやろう!!》《けど、信じてもらえないんじゃ?》《さっきの自滅のところ切り抜けばいいやん》《この動画巻き戻しできんくなってる》《マジかよ》《証拠なかったら……きついで》


 隠された真実を広めようと試みたが証拠がない。誰もが意気消沈した。


 その時であった!!


 《画録してあります。私がツウィートするので皆さん拡散お願いします》


 《マジか!?》《ナイスすぎ!》《よしよしナイス!》《証拠揃ったな!》《よしゃ! 拡散や〜!!》《トレンドなるぐらいまで拡散するぞ!!》《反応なかったらこまめにリツイートし直せよ!》《腕がなるぜ》


 “奇跡”なことに“たまたま”画録をしていた人物がおり、証拠が揃ってしまった! これで最爽の悪行が世の中に広まることだろう。


 《もう切り抜いてツイートしました。アカウント名は【こだいら】 @hssycu9108 です。拡散お願いします》

 最後まで読んでくださりありがとうございます! 次回も読んでくれると嬉しいです!

 ブックマーク登録、評価してくれると発狂

 感想いただけたら泣ける(T . T)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ